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神様を見放してしまったピクシー [J1]

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「ホラームービーのようだ」


こうこの試合を評した、我が名古屋グランパスの指揮官、「ピクシー」ことストイコビッチ監督。

たしかにこれをサッカーの試合として片付けるにはあまりにも現実離れしすぎている。

信じられないよ・・・。

こんなことが世の中の理としてあっていいものだろうか?

だってついこないだも、ナビスコカップで鹿島アントラーズが川崎フロンターレに“等々力の悲劇”を味わったばかりなのに・・・。

今度は、我がグランパスまでそんな目にあってしまうとは・・・。

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そう、J1第20節・名古屋グランパスVS大分トリニータの試合は、なんと大分トリニータに逆転負け!


それも、90分過ぎても、我が名古屋グランパスが1-0で勝っていたのだ。

にもかかわらず、ロスタイム4分の間に、同点に追いつかれ、挙句の果てには逆転ゴールまで許してしまうとは・・・。

それも相手は最下位の大分トリニータだぞ。

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ああ神様、あまりにもあんまりじゃないですか・・・。


このやり場のないせつなさをいったいどうしていいのやら・・・。

しかも、対戦カードが9位のグランパスVS18位のトリニータでは注目度が少ないために、劇的な幕切れのわりには世間の扱いはたいしたことなかったようだ。

まさに我が名古屋グランパスの存在感のなさをも、改めて浮き彫りにされた形となったとも言えよう。


でも、ここまでのロスタイムぎりぎりでの2得点逆転ゴールって珍しいよな・・・。

過去にあったっけ、今回みたいなの?

・・・あったな、思い出してみると。

そう、UEFAチャンピオンズリーグ98-99決勝戦・バイエルン・ミュンヘンVSマンチェスター・ユナイテッド戦。

Manchester United - Champions League Final'99


このありえないマンチェスターUのロスタイム逆転劇に、まさにそっくりだぜ・・・。

そう考えると、グランパスとトリニータのサポーターにとっては、まさにUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦にも匹敵する試合だったとも言えよう。

思えば、あのころは客観的な立場でしか試合を見ていなかったので、それはもうマンチェスターUのあまりのスゴさだけに魅了されていた気がする。

だが、この日のグランパスの悲劇を実感したあとでは、そんな感情はこれっぽちも湧かないよ。

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そう、ただただバイエルン・ミュンヘンのせつなさだけが心に溢れかえるというものだ・・・。


それにしても、このタイミングでオールスターJOMOカップを間にはさむことにより、Jリーグは2週間中断することになる。

つまり、グランパス・サポーターとしては、この苦痛を2週間も抱えて生活しなければならないのだ。

つらい、つらすぎるぜ、この中断・・・。


まあ終わったことをただ嘆いていても仕方がない。

一体全体なぜこのようなことが起こってしまったのだろうか?

ゲームの流れだけをとれば、その答えは簡単だが・・・。

1点をリードした名古屋グランパスが、試合終了が近づくにつれて玉田、ケネディ、マギヌンという攻撃陣を下げ、吉村、バヤリッツァという守備的な選手を投入することで、ガチガチの守りに入ったことこそ、このような悲劇を招いた要因だろう。

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そう、まさに古きイタリア代表を思わせんばかりの、恥も外聞も無いカテナチオ戦法の失敗例!


見るものの愉悦を無視し、ましてや成長段階における子供への教育的悪影響など考えもしていないだろう、最低最悪の利己主義的時間稼ぎだったぜ。

コーナーキックを迎えても、攻撃することなくライン際でせこいボールキープに走っていたグランパス・・・。

必殺のカウンターチャンスを迎えても最後はシュートを撃つことなく、やはりライン際でボールキープに走っていたグランパス・・・。

おそらく3日前の鹿島アントラーズの敗北が示してくれた教訓など、選手の頭にはまるで記憶になかったのだろう。

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そして、そんな万死に値するような「ホラームービー」の名作を作り上げてしまったのが、我が名古屋の“暴れる指揮官”、ピクシーその人だ!


思えば、去年、ひ弱な名古屋グランパスがリーグ3位まで昇りつめることができたのは、このピクシーなくしてはありえない。

そして、今年に入りグランパスがここまで10位と低迷しているのも、やはりピクシーなくしてはありえない気がする・・・。

今年になって新加入したダヴィ、田中隼麿の2人の助っ人。

間近で見てきたグランパス・サポーターからすると、助っ人どころか足を引っ張ってるぜ、この2人は・・・。

これは憶測ではあるが、まさかピクシーが要望してたんじゃないだろうな?

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代わりにグランパスを出ていってしまった、去年の大躍進の立役者の1人でもある、元ノルウェー代表FWフローデ・ヨンセンは、清水エスパルスでも引き続き大活躍しているようだが・・・。


相棒の岡崎の10得点がまさにその表れだろうよ。

で、今現時点でもまさに田中隼麿加入のあおりを食っている形の、右サイドバックの竹内彬!

いったいいつになったら竹内を出してくれるのやら・・・。

この日はサブにも入ってなかったようだが、ケガでもしてるのか、竹内は?

それならそれで仕方ないが、そうでないんだとしたら、竹内ほどの男は他チームに出ていってしまうぞ、きっと。

下手すれば日本代表だってありうるほどのポテンシャルを秘めた選手だと、個人的には期待してるんだが・・・。


そしてこの日の極めつけは、ピクシーのこの采配だ。

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あろうことに、“ジーザス・クライスト”、ジョシュア・ケネディを後半で下げてしまったこと!


これに尽きるだろう。

つい最近まで「4連敗」+「2連敗」という降格スパイラルに向かっていたグランパスを、劇的に立ち直らせた男が、このケネディだろうに・・・。

そんなこのチームの核ともいえるケネディを下げてしまうもんだから、ダメなころのグランパスに戻ってしまうのは当然じゃないか。

そう、鹿島アントラーズに3-0で負け、FC東京にも3-0、5-1で負け、試合を重ねるごとに失点を繰り返していたグランパスに!

守って守れるものなら、とっくに守りきれていたはずなのだ。

そして、そういう守りきれるチーム状況ではないことを、リーグ戦の早い段階で早々に示してしまっていた、このピクシー・グランパス。

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まさしく「神様」であるケネディを見放してしまった時点で、最後の最後で勝利の「神様」に見放されてしまったとも言えよう。


さあ、これで次の試合はどう立て直してくるのだろうか?

聞けば、浦和レッズから元日本代表左サイドバック、アレックス(三都主アレッサンドロ)を獲得したとのニュースを聞いたが・・・。

同じポジションで大活躍している、左サイドの名キッカー、阿部翔平とかなりそのキャラがダブるんだが、その辺は何か意図があるんだろうな?

まさか阿部翔平を外すなんてことはしないでくれよ、ピクシー。

補強をするたびにどんどん悪い方向に崩れていくグランパスだけに、過去最高のパフォーマンスをあげた去年のチームを思い出してもらい、決して「映画監督」ではなく「サッカーの監督」であるということを、再度証明してくれることを期待しているぞ、ピクシー!




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