名古屋グランパスの“新守護神”広野耕一! [J1]
サッカー・J1第24節・名古屋グランパスVSアルビレックス新潟の試合は、1-0で我が名古屋グランパスが勝利!
5位のアルビレックス新潟相手に9位の名古屋グランパスが勝利するという、ガンバ大阪戦に続いてまたしてもサプライズとなってしまったようだ。
それにしても、システムをピクシー自身も不本意な“3-5-2・ダブルボランチ”に変更してからのこの大躍進・・・。
“意外”なことに、これで今期初のリーグ3連勝じゃないか、グランパスよ!
グランパスサポーターである僕だが、ニュース記事でそれを目にするまで正直気づかなかったよ・・・。
だって、そんなうれしい結果とは相反して、全くといっていいほど内容が伴ってないんだもの。
そしてこれはおそらく僕だけの偏った見解ではなく、ほとんどの人がそう感じてるんじゃないだろうか?
ズブズブにして、ドロドロ!
ここ3試合をそう感じてるのはきっと僕だけではあるまい。
もちろんこれまで調子の悪い(?)グランパスだっただけに、こういう謙虚なドロ試合はむしろ望むところだったんだが・・・。
しかし、そんな決して褒められた内容とは言えないこの日のアルビレックス戦において、1つの光明があった。
それは、デビューして3試合まったくといっていいほどヤル気を感じなかったモンテネグロ代表イゴール・ブルザノビッチが、かなりヤル気になっていたことだ!
とはいえ、90分通してよかったというより、これまでより消えている時間が少なかったという程度のものだが・・・。
まず、相手のボールを一生懸命に奪いにいこうとするシーンが増えた。
それにより、ブルザノビッチがボールの絡むシーンが増えた。
そしてなんといっても極めつけはこのシーン。
そう、中央でファウルを受けた後の誰よりも素早いブルザノビッチのクイック・リスタートから、ゴール前のスペースへ走りこもうとする日本代表FW玉田圭司へ芸術的なスルーパス!
そして、これを抜群のタイミングで受け取った玉田が、2人のDFの激しいプレスに倒れることなく、その勢いのままGKを交わして効き足でない右足で値千金の決勝ゴール!
まさにワールドクラスのスルーパスから生まれたワールドクラスのゴールだったと言えよう、ブルザノビッチ&玉田!
玉田のここ数試合のプレーはまさしくジーコ・ジャパン時代を彷彿とさせるもので、シーズン通しての結果はともかく、ここへきて3試合連続ゴールと調子が上がってきているのは確かなようだ。
しかしそれ以上に驚いたのがブルザノビッチ!
この日のスルーパスはここまで見られなかったほどの素晴らしいもので、あんなセンス溢れるプレーは決して偶然できるものではあるまい!
そしてこの直後にはミドルレンジからのブルザノビッチの直接フリーキックの場面もあったが、これまたポストに当たって弾かれるという、非常に惜しいシーン。
この試合を見て初めて、もう僕の中ではハッキリした。
ブルザノビッチはやはりモンテネグロ代表だ!
もちろん、良かったのは前半だけで後半はいつものように消えてしまっていたが、それでもここ3試合とは別人のようだったぜ、ブルザノビッチよ・・・。
これを見る限りは、ブルザノビッチは戦術面などの物理面に要因があるのではなく、どうやらメンタル面に要因があったように感じる。
なにより根本的に“意欲”が感じられたとでもいうか・・・。
やっと試合に“集中”してくれたとでもいうか・・・。
それでも、もしこの試合がブルザノビッチの最高パフォーマンスであるなら、もはやグランパスにとっては絶望しかない。
だがそんなことはあるまいて。
もともと今月25日に24歳になったばかりの若いブルザノビッチだけに、そうでなくともまだまだ伸びしろを見込めるというもの。
そういう意味で、この先どこまで激変した姿をピッチで見せてくれるのかが楽しみだぜ、ブルザノビッチよ!
そして、この日のアルビレックス新潟戦ではもう1つ大事な心配点があった。
言うまでもない。
GK楢崎正剛が前節ガンバ大阪戦の終了間際に手を骨折して戦線離脱していたことだ。
そしてこの日、その楢崎に代わってゴールを守ったのがこの男。
楢崎と同じ奈良育英高出身ながら、今年7/29のナビスコカップFC東京戦第2戦がプロ7年目にして初のスタメン出場であった、グランパスきっての“苦労人GK”広野耕一(ひろのこういち)(29才)だ!
それにしても、このGK広野耕一・・・。
正直、僕もよく知っているわけではない。
なぜなら試合に出たのが、この試合の前まで生涯にわたってホントに2試合だけだからだ!
もちろんナビスコカップ準々決勝第2戦ではFC東京相手に2-1で勝利した立役者だけに、J1で通用する下地はすでに証明していたわけだが・・・。
だがこの日の相手は、今期10得点獲っているペドロ・ジュニオールの電撃移籍で戦力ダウンしていたとはいえ、仮にも5位のアルビレックス新潟だ。
攻撃陣には日本代表FW矢野貴章もいるし、なんといってもMFでありながら今期すでに9ゴールしているマルシオ・リシャルデスがいるんだぞ!
そんなここまでJリーグMVP候補といえるほどのマルシオ・リシャルデスを相手にまったく臆することなく立ち向かい、それこそピンチらしいピンチもほとんど作らせることなく安定した守備力を見せてくれたGK広野耕一。
日本代表GK楢崎正剛をも凌ぐとさえいえる、抜群の安定感だったぜ広野よ!
とりわけ目立ったのが、その安定したキックだ。
とにかくズブズブでドロドロの試合展開を繰り返す我がグランパスにあって、バックパスはもはや必需品と言っていい。
まず、ボランチの中村直と吉村が受けたボールを9割方バックパスでCBのバヤリッツァ、増川、吉田麻也へ返す。
で、それをたまらずCBトリオがGKの広野へバックパス。
おかげで広野がダイレクトでロングキックをする場面が多いこと多いこと。
あれだけロングキックの場面が多いと、一度くらいはダフって地面を蹴ってしまい、ミスキックをすることもあっていいと思うのだが・・・・。
しかし、そんなミスキックをすることは一度として無かったぜ、広野!
この試合を見る限り、広野がグランパスのウィークポイントになると思っていた僕の考えは全くの間違いだ。
それどころか、楢崎がしばらく帰ってこなくてもグランパスは安心とさえ言える!
そもそも、ろくすっぽ見てもいないのに推測で物事を判断するからこうなるんだよな・・・。
そしてそれはおそらく他のクラブも同様の姿勢で挑んでくるに違いない。
ならば、そんなナメでかかってくる他チームの攻撃陣を全てシャットアウトしてやろうじゃないか、広野よ!
これならリーグの残り試合もACLも十分戦えそうだな、広野の安定した守備力で!
”意外”なことに、こんなヘンテコな内容で3連勝してしまった我がグランパスだが、この3連勝目が無失点だったことを忘れてはいけない。
「決定的シュートを撃たれなかった」という人もいるかもしれないが、広野の見事なポジショニングやDFとの連携で「決定的シュートを撃たせなかった」とも言える!
次はまたまたホームで、今度はネルシーニョ新体制になってからものすごい勢いで上位チームを苦しめている柏レイソルが相手だが、ここも広野を信頼しよう。
そして広野の無失点セービングによるグランパスが“ドロドロ”の4連勝!
こんな見出しを今週は期待したいところだ。
楢崎が戻ってくるまでの10週間と言わず、なんならリーグ最終戦まで正GKを務めたっていいんだぜ、広野!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
5位のアルビレックス新潟相手に9位の名古屋グランパスが勝利するという、ガンバ大阪戦に続いてまたしてもサプライズとなってしまったようだ。
それにしても、システムをピクシー自身も不本意な“3-5-2・ダブルボランチ”に変更してからのこの大躍進・・・。
“意外”なことに、これで今期初のリーグ3連勝じゃないか、グランパスよ!
グランパスサポーターである僕だが、ニュース記事でそれを目にするまで正直気づかなかったよ・・・。
だって、そんなうれしい結果とは相反して、全くといっていいほど内容が伴ってないんだもの。
そしてこれはおそらく僕だけの偏った見解ではなく、ほとんどの人がそう感じてるんじゃないだろうか?
ズブズブにして、ドロドロ!
ここ3試合をそう感じてるのはきっと僕だけではあるまい。
もちろんこれまで調子の悪い(?)グランパスだっただけに、こういう謙虚なドロ試合はむしろ望むところだったんだが・・・。
しかし、そんな決して褒められた内容とは言えないこの日のアルビレックス戦において、1つの光明があった。
それは、デビューして3試合まったくといっていいほどヤル気を感じなかったモンテネグロ代表イゴール・ブルザノビッチが、かなりヤル気になっていたことだ!
とはいえ、90分通してよかったというより、これまでより消えている時間が少なかったという程度のものだが・・・。
まず、相手のボールを一生懸命に奪いにいこうとするシーンが増えた。
それにより、ブルザノビッチがボールの絡むシーンが増えた。
そしてなんといっても極めつけはこのシーン。
そう、中央でファウルを受けた後の誰よりも素早いブルザノビッチのクイック・リスタートから、ゴール前のスペースへ走りこもうとする日本代表FW玉田圭司へ芸術的なスルーパス!
そして、これを抜群のタイミングで受け取った玉田が、2人のDFの激しいプレスに倒れることなく、その勢いのままGKを交わして効き足でない右足で値千金の決勝ゴール!
まさにワールドクラスのスルーパスから生まれたワールドクラスのゴールだったと言えよう、ブルザノビッチ&玉田!
玉田のここ数試合のプレーはまさしくジーコ・ジャパン時代を彷彿とさせるもので、シーズン通しての結果はともかく、ここへきて3試合連続ゴールと調子が上がってきているのは確かなようだ。
しかしそれ以上に驚いたのがブルザノビッチ!
この日のスルーパスはここまで見られなかったほどの素晴らしいもので、あんなセンス溢れるプレーは決して偶然できるものではあるまい!
そしてこの直後にはミドルレンジからのブルザノビッチの直接フリーキックの場面もあったが、これまたポストに当たって弾かれるという、非常に惜しいシーン。
この試合を見て初めて、もう僕の中ではハッキリした。
ブルザノビッチはやはりモンテネグロ代表だ!
もちろん、良かったのは前半だけで後半はいつものように消えてしまっていたが、それでもここ3試合とは別人のようだったぜ、ブルザノビッチよ・・・。
これを見る限りは、ブルザノビッチは戦術面などの物理面に要因があるのではなく、どうやらメンタル面に要因があったように感じる。
なにより根本的に“意欲”が感じられたとでもいうか・・・。
やっと試合に“集中”してくれたとでもいうか・・・。
それでも、もしこの試合がブルザノビッチの最高パフォーマンスであるなら、もはやグランパスにとっては絶望しかない。
だがそんなことはあるまいて。
もともと今月25日に24歳になったばかりの若いブルザノビッチだけに、そうでなくともまだまだ伸びしろを見込めるというもの。
そういう意味で、この先どこまで激変した姿をピッチで見せてくれるのかが楽しみだぜ、ブルザノビッチよ!
そして、この日のアルビレックス新潟戦ではもう1つ大事な心配点があった。
言うまでもない。
GK楢崎正剛が前節ガンバ大阪戦の終了間際に手を骨折して戦線離脱していたことだ。
そしてこの日、その楢崎に代わってゴールを守ったのがこの男。
楢崎と同じ奈良育英高出身ながら、今年7/29のナビスコカップFC東京戦第2戦がプロ7年目にして初のスタメン出場であった、グランパスきっての“苦労人GK”広野耕一(ひろのこういち)(29才)だ!
それにしても、このGK広野耕一・・・。
正直、僕もよく知っているわけではない。
なぜなら試合に出たのが、この試合の前まで生涯にわたってホントに2試合だけだからだ!
もちろんナビスコカップ準々決勝第2戦ではFC東京相手に2-1で勝利した立役者だけに、J1で通用する下地はすでに証明していたわけだが・・・。
だがこの日の相手は、今期10得点獲っているペドロ・ジュニオールの電撃移籍で戦力ダウンしていたとはいえ、仮にも5位のアルビレックス新潟だ。
攻撃陣には日本代表FW矢野貴章もいるし、なんといってもMFでありながら今期すでに9ゴールしているマルシオ・リシャルデスがいるんだぞ!
そんなここまでJリーグMVP候補といえるほどのマルシオ・リシャルデスを相手にまったく臆することなく立ち向かい、それこそピンチらしいピンチもほとんど作らせることなく安定した守備力を見せてくれたGK広野耕一。
日本代表GK楢崎正剛をも凌ぐとさえいえる、抜群の安定感だったぜ広野よ!
とりわけ目立ったのが、その安定したキックだ。
とにかくズブズブでドロドロの試合展開を繰り返す我がグランパスにあって、バックパスはもはや必需品と言っていい。
まず、ボランチの中村直と吉村が受けたボールを9割方バックパスでCBのバヤリッツァ、増川、吉田麻也へ返す。
で、それをたまらずCBトリオがGKの広野へバックパス。
おかげで広野がダイレクトでロングキックをする場面が多いこと多いこと。
あれだけロングキックの場面が多いと、一度くらいはダフって地面を蹴ってしまい、ミスキックをすることもあっていいと思うのだが・・・・。
しかし、そんなミスキックをすることは一度として無かったぜ、広野!
この試合を見る限り、広野がグランパスのウィークポイントになると思っていた僕の考えは全くの間違いだ。
それどころか、楢崎がしばらく帰ってこなくてもグランパスは安心とさえ言える!
そもそも、ろくすっぽ見てもいないのに推測で物事を判断するからこうなるんだよな・・・。
そしてそれはおそらく他のクラブも同様の姿勢で挑んでくるに違いない。
ならば、そんなナメでかかってくる他チームの攻撃陣を全てシャットアウトしてやろうじゃないか、広野よ!
これならリーグの残り試合もACLも十分戦えそうだな、広野の安定した守備力で!
”意外”なことに、こんなヘンテコな内容で3連勝してしまった我がグランパスだが、この3連勝目が無失点だったことを忘れてはいけない。
「決定的シュートを撃たれなかった」という人もいるかもしれないが、広野の見事なポジショニングやDFとの連携で「決定的シュートを撃たせなかった」とも言える!
次はまたまたホームで、今度はネルシーニョ新体制になってからものすごい勢いで上位チームを苦しめている柏レイソルが相手だが、ここも広野を信頼しよう。
そして広野の無失点セービングによるグランパスが“ドロドロ”の4連勝!
こんな見出しを今週は期待したいところだ。
楢崎が戻ってくるまでの10週間と言わず、なんならリーグ最終戦まで正GKを務めたっていいんだぜ、広野!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 3,990 円
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 2,520 円
岡田ジャパンでも演じてほしい“サンフレッチェ劇場”! [J1]
日本代表VSオランダ代表の親善試合が、1週間後の9月5日に迫ってきた。
岡田監督は「新しい選手を試すつもりはない」みたいなことを言っていたが、さあいったいどんな選手を招集することになるだろうか?
GKの楢崎正剛(名古屋グランパス)に関しては、不幸にも「左手の指の骨折」のため、他のGKを起用せざるを得ないだろうが・・・。
それにしても今期のJ1リーグは、ここへきて日本人選手の大躍進が目立つ。
サッカーJ1リーグ第23節・浦和レッズVSサンフレッチェ広島の試合もそうだった。
かつてはアジアチャンピオンにも輝いた浦和レッズを未曾有の6連敗へといざなうことになってしまった、2-1でのサンフレッチェ広島の勝利!
サンフレッチェ広島は気づけば勝点37で4位まで浮上することとなり、これで2位の川崎フロンターレとはその差5だ。
勝点39で3位の清水エスパルスもそうだが、今上位にいるこの3チームからはかなりの勢いを感じる。
勝点こそ50と抜けた感のある鹿島アントラーズではあるが、リーグ後半戦はここへきてややその強さが停滞しているだけに、なおさら2~4位の勢いのスゴさを感じるというものだ。
そして、サンヒフッチェ広島のこの日の象徴がこの男。
まだ22才という若い年齢にもかかわらずすでに岡田ジャパンに召集されて日本代表入りした実績をもち、CBというポジションにもかかわらずこの日も1ゴールをあげて今期5得点をたたき出している“イケメン・バック・ストライカー”槙野智章だ!
先制点となったこの日の1点目は、ペナルティエリア外やや左側でボールをもった槙野が、マークにきた浦和レッズFWエジミウソンを見事なフェイントでふりきって狙いすましたミドルシュート!
日本代表GK都築も味方DFがブラインドになったために完全に反応が遅れてしまったほど、タイミングのいいシュートだった。
「特に狙ったわけではないんですが、僕もかつてはFWをやっていたからそのあたりの嗅覚はもってます!」
こう槙野自身が勝利インタビューで答えたように、DFという身ではありながらも、まさしく“ストライカー”としての才能が存分に発揮された見事なゴールだったと言えよう。
それにしても、この槙野のゴールを狙おうとする意識。
日本代表でも大活躍するあの選手によく似ている。
そう、奇しくもこの日の対戦相手だった浦和レッズの不動のセンターバックであり、“浦和の魂”ともいえる、“元祖暴走ストライカー”田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)に瓜二つ!
もっとも、槙野の場合はペトロビッチ監督に「上がるな!」と怒られているらしく、闘莉王(トゥーリオ)ほど自由奔放にオーバーラップをしているわけではないようだが、それでも上がりたくて上がりたくてウズウズしているところなどは闘莉王(トゥーリオ)を彷彿とさせる。
それもそのはず。
「目標とする選手は闘莉王(トゥーリオ)さん!」
「DFの得点王を取って、闘莉王(トゥーリオ)さんを上回りたい!」
こう常日頃から話している槙野だけに、そのプレーぶりが闘莉王(トゥーリオ)と重なって見えるのも当然というものだろう。
そして、DFでのリーグ5得点は、京都サンガの韓国代表CB李正秀(イ ジョンス)、大宮アルデイージャのCBマトと並んでトップ・タイだ。
もっともこの日の前半は、腹筋の肉離れが完治していない闘莉王(トゥーリオ)はベンチだったが、こんな槙野の素晴らしいゴールを目の前で見せられては、その心中は穏やかでなかったに違いない。
「グズグズしてないで早くオレを出せ!」
こう闘莉王(トゥーリオ)が言ったかどうかは定かではないが、その表情からは気合が燃えたぎっているのがアリアリと感じられたぜ、闘莉王(トゥーリオ)よ・・・。
それでも前半早々の1点差ビハインドでは動かなかった、ここまで5連敗とはいえ専門家からの評価は未だ揺らぐことのない、浦和レッズの頑固な名将フォルカー・フィンケ監督。
そのフィンケ監督の対応がサンフレッチェ広島としては吉とでたと言ってもいいだろう。
前半終了間際という最高の時間帯に、サンフレッチェの2点目となる追加点を決めたのがこの男。
そう、この日のゴールで6得点として得点王ランキングでもMF同士では3位タイにつけるほどの得点力をここへきて証明し、先の槙野智章やガンバ大阪の安田理大などの“お調子者世代”の代表格とも言える、“お調子者ミッドフィールダー”柏木陽介(21才)だ!
ゴール正面からきっちり得点を決めた柏木だったが、その最大の醍醐味は得点後のパフォーマンスだろう。
この日もレッズGK都築がうなだれる前で、柏木&槙野が2人そろってシコを踏むという“関取パフォーマンス”!
なんとまあサポーターへのサービス精神の旺盛なこと!
岡田ジャパンの中心選手にも、このぐらいのパフォーマンスをやってくれと見せてやりたくなるほどだ。
そして、こんな侮辱的パフォーマンスをされて、プライドの高い浦和レッズ選手たちが屈辱を感じないはずはない。
ベンチにいるこの男は特にそうだったはずだ。
そう、怒り心頭になった際には、その赤いユニフォームと高揚した顔面の色が区別がつかなくなるほど、“心も体も炎のごとくReds(レッズ)”な闘莉王(トゥーリオ)!
2-0とされた時点で、もはや腹筋の肉離れなどどこかへ行ってしまったも同然だろう。
前半を終えてハーフタイム後、「待ってました」と言わんばかりに登場してきた闘莉王(トゥーリオ)。
万全ではなくとも、サンフレッチェ広島にとってはここからが本当の正念場だったと言えるんじゃないだろうか。
そして、「DF得点王はオレだ!」と言わんばかりに、難しい体勢から難しい角度を狙ってのヘデイングシュートを豪快に叩き込んだ、“元祖バック・ストライカー”闘莉王(トゥーリオ)!
前節に続いての連続ゴールによりこれで今期4得点とした、点の獲れない浦和レッズにとっては貴重な得点源と言える闘莉王(トゥーリオ)の存在はやはり大きい!
対峙しているサンフレッチェ広島の選手たちはもちろん、浦和レッズの選手&サポーター、そして日本代表サポーターにとっても改めてその存在の大きさを如実に感じさせられるほどの気合のこもったゴールだったぜ、闘莉王(トゥーリオ)・・・。
このゴールにより浦和レッズが息を吹き返したため、サンフレッチェ広島としても前半のように楽な展開にはもっていけなかったが、なんとか浦和レッズの猛攻をしのいでこのまま2-1で勝利することができたようだ。
そしてその勝利後には、サンフレッチェお決まりのサポーターへのパフォーマンス。
そう、この日は柏木、槙野、森脇の3人が海水浴コスプレで登場した、スタンドにいるサポーターへ向けての恒例の“サンフレッチェ劇場”!
広島サポーターでなくとも、いつみても面白いこの“サンフレッチェ劇場”だが、この日は槙野&柏木がともにゴールをあげていたためなおさら調子にのっていたように見えたぜ、槙野&柏木・・・。
試合だけでなく、試合後にもこういうパフォーマンスを見せてくれることで、広島の選手たちはホントにサポーターの方を向いてプレーしているんだなというのがよく分かるというもの。
サポーターにとってはこんなにうれしいことはないだろう。
そういう意味で、試合においても試合後においても、まさに選手とサポーターが一丸になって演じることができたこの日の浦和レッズ戦の勝利は、まさしく言葉通りの“サンフレッチェ劇場”だったと言えよう。
さあ岡田監督はこの日の“サンフレチェ劇場”をどう見ただろうか?
近試合でサンフレッチェ広島から日本代表に召集されている選手はDF槙野だけ。
その槙野にしても、闘莉王(トゥーリオ)、中澤という不動の強力CBがいるために、レギュラーとして選出されているわけではない状況だ。
しかし、この日の試合はもちろん、ここへきてのサンフレッチェ広島の“勢い”を見る限り、ここから何人か選ばれても決しておかしくはないだろう。
特に、“お調子者世代”のリーダー格である柏木陽介の陽気にしてチームを牽引できる“スター性”は、イマイチ控えめで視聴率の低迷する岡田ジャパンにあっては必要不可欠な存在じゃないだろうか!
まだ“勢い”だけでプレーの質がともなわなかった若かりし時代から見事に成長し、MFでありながら今期はすでに6ゴールという「結果」を出している柏木陽介。
MF陣に中村俊輔、遠藤保仁というベテランにして控えめな選手が多い岡田ジャパンだけに、ここに柏木のような“勢い”を自ら作り出すことができる“お調子者”が入ってくることで、チーム自体の閉塞的ムードを変えてくれるんじゃないかと、サポーターとしては期待したくなるところだ。
特に、あの勝利後に行われる、スタンドにいるサポーターへ向けての“サンフレッチェ劇場”パフォーマンス。
ぜひとも日本代表でゴールを奪った際には、柏木&槙野で“日本代表劇場”なるものをやってもらいたい!
自身の哲学のみにひたすらこだわるあまり、サポーターのことを全く考えずに視野が狭くなっているとさえ思える岡田監督のせいで、試合観客数&テレビ視聴率が激減している現時点の日本代表があることを忘れてはいけない。
だからこそサポーターの方を常に向いている、「視聴率」を獲れる選手の存在をもっと大事にしてほしい。
まあ岡田監督がそういう「視聴率」や「サポーターへのサービス」に全く価値を置かない人間だけに、代表入りに関しては選手としての「結果」のみで勝負するしかないのだろうが、その「結果」もここへきて見事に伴ってきている槙野&柏木だ。
あわよくば偶然選ばれてしまうことをサポーターとしてはぜひ期待したいところだ。
もし選ばれた際には、オランダ代表GKファン・デル・サールの前で、国際問題になるほどの“屈辱的関取パフォーマンス”を頼むぞ、柏木&槙野!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 サンフレッチェ広島 ユニフォーム・ファングッズ
岡田監督は「新しい選手を試すつもりはない」みたいなことを言っていたが、さあいったいどんな選手を招集することになるだろうか?
GKの楢崎正剛(名古屋グランパス)に関しては、不幸にも「左手の指の骨折」のため、他のGKを起用せざるを得ないだろうが・・・。
それにしても今期のJ1リーグは、ここへきて日本人選手の大躍進が目立つ。
サッカーJ1リーグ第23節・浦和レッズVSサンフレッチェ広島の試合もそうだった。
かつてはアジアチャンピオンにも輝いた浦和レッズを未曾有の6連敗へといざなうことになってしまった、2-1でのサンフレッチェ広島の勝利!
サンフレッチェ広島は気づけば勝点37で4位まで浮上することとなり、これで2位の川崎フロンターレとはその差5だ。
勝点39で3位の清水エスパルスもそうだが、今上位にいるこの3チームからはかなりの勢いを感じる。
勝点こそ50と抜けた感のある鹿島アントラーズではあるが、リーグ後半戦はここへきてややその強さが停滞しているだけに、なおさら2~4位の勢いのスゴさを感じるというものだ。
そして、サンヒフッチェ広島のこの日の象徴がこの男。
まだ22才という若い年齢にもかかわらずすでに岡田ジャパンに召集されて日本代表入りした実績をもち、CBというポジションにもかかわらずこの日も1ゴールをあげて今期5得点をたたき出している“イケメン・バック・ストライカー”槙野智章だ!
先制点となったこの日の1点目は、ペナルティエリア外やや左側でボールをもった槙野が、マークにきた浦和レッズFWエジミウソンを見事なフェイントでふりきって狙いすましたミドルシュート!
日本代表GK都築も味方DFがブラインドになったために完全に反応が遅れてしまったほど、タイミングのいいシュートだった。
「特に狙ったわけではないんですが、僕もかつてはFWをやっていたからそのあたりの嗅覚はもってます!」
こう槙野自身が勝利インタビューで答えたように、DFという身ではありながらも、まさしく“ストライカー”としての才能が存分に発揮された見事なゴールだったと言えよう。
それにしても、この槙野のゴールを狙おうとする意識。
日本代表でも大活躍するあの選手によく似ている。
そう、奇しくもこの日の対戦相手だった浦和レッズの不動のセンターバックであり、“浦和の魂”ともいえる、“元祖暴走ストライカー”田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)に瓜二つ!
もっとも、槙野の場合はペトロビッチ監督に「上がるな!」と怒られているらしく、闘莉王(トゥーリオ)ほど自由奔放にオーバーラップをしているわけではないようだが、それでも上がりたくて上がりたくてウズウズしているところなどは闘莉王(トゥーリオ)を彷彿とさせる。
それもそのはず。
「目標とする選手は闘莉王(トゥーリオ)さん!」
「DFの得点王を取って、闘莉王(トゥーリオ)さんを上回りたい!」
こう常日頃から話している槙野だけに、そのプレーぶりが闘莉王(トゥーリオ)と重なって見えるのも当然というものだろう。
そして、DFでのリーグ5得点は、京都サンガの韓国代表CB李正秀(イ ジョンス)、大宮アルデイージャのCBマトと並んでトップ・タイだ。
もっともこの日の前半は、腹筋の肉離れが完治していない闘莉王(トゥーリオ)はベンチだったが、こんな槙野の素晴らしいゴールを目の前で見せられては、その心中は穏やかでなかったに違いない。
「グズグズしてないで早くオレを出せ!」
こう闘莉王(トゥーリオ)が言ったかどうかは定かではないが、その表情からは気合が燃えたぎっているのがアリアリと感じられたぜ、闘莉王(トゥーリオ)よ・・・。
それでも前半早々の1点差ビハインドでは動かなかった、ここまで5連敗とはいえ専門家からの評価は未だ揺らぐことのない、浦和レッズの頑固な名将フォルカー・フィンケ監督。
そのフィンケ監督の対応がサンフレッチェ広島としては吉とでたと言ってもいいだろう。
前半終了間際という最高の時間帯に、サンフレッチェの2点目となる追加点を決めたのがこの男。
そう、この日のゴールで6得点として得点王ランキングでもMF同士では3位タイにつけるほどの得点力をここへきて証明し、先の槙野智章やガンバ大阪の安田理大などの“お調子者世代”の代表格とも言える、“お調子者ミッドフィールダー”柏木陽介(21才)だ!
ゴール正面からきっちり得点を決めた柏木だったが、その最大の醍醐味は得点後のパフォーマンスだろう。
この日もレッズGK都築がうなだれる前で、柏木&槙野が2人そろってシコを踏むという“関取パフォーマンス”!
なんとまあサポーターへのサービス精神の旺盛なこと!
岡田ジャパンの中心選手にも、このぐらいのパフォーマンスをやってくれと見せてやりたくなるほどだ。
そして、こんな侮辱的パフォーマンスをされて、プライドの高い浦和レッズ選手たちが屈辱を感じないはずはない。
ベンチにいるこの男は特にそうだったはずだ。
そう、怒り心頭になった際には、その赤いユニフォームと高揚した顔面の色が区別がつかなくなるほど、“心も体も炎のごとくReds(レッズ)”な闘莉王(トゥーリオ)!
2-0とされた時点で、もはや腹筋の肉離れなどどこかへ行ってしまったも同然だろう。
前半を終えてハーフタイム後、「待ってました」と言わんばかりに登場してきた闘莉王(トゥーリオ)。
万全ではなくとも、サンフレッチェ広島にとってはここからが本当の正念場だったと言えるんじゃないだろうか。
そして、「DF得点王はオレだ!」と言わんばかりに、難しい体勢から難しい角度を狙ってのヘデイングシュートを豪快に叩き込んだ、“元祖バック・ストライカー”闘莉王(トゥーリオ)!
前節に続いての連続ゴールによりこれで今期4得点とした、点の獲れない浦和レッズにとっては貴重な得点源と言える闘莉王(トゥーリオ)の存在はやはり大きい!
対峙しているサンフレッチェ広島の選手たちはもちろん、浦和レッズの選手&サポーター、そして日本代表サポーターにとっても改めてその存在の大きさを如実に感じさせられるほどの気合のこもったゴールだったぜ、闘莉王(トゥーリオ)・・・。
このゴールにより浦和レッズが息を吹き返したため、サンフレッチェ広島としても前半のように楽な展開にはもっていけなかったが、なんとか浦和レッズの猛攻をしのいでこのまま2-1で勝利することができたようだ。
そしてその勝利後には、サンフレッチェお決まりのサポーターへのパフォーマンス。
そう、この日は柏木、槙野、森脇の3人が海水浴コスプレで登場した、スタンドにいるサポーターへ向けての恒例の“サンフレッチェ劇場”!
広島サポーターでなくとも、いつみても面白いこの“サンフレッチェ劇場”だが、この日は槙野&柏木がともにゴールをあげていたためなおさら調子にのっていたように見えたぜ、槙野&柏木・・・。
試合だけでなく、試合後にもこういうパフォーマンスを見せてくれることで、広島の選手たちはホントにサポーターの方を向いてプレーしているんだなというのがよく分かるというもの。
サポーターにとってはこんなにうれしいことはないだろう。
そういう意味で、試合においても試合後においても、まさに選手とサポーターが一丸になって演じることができたこの日の浦和レッズ戦の勝利は、まさしく言葉通りの“サンフレッチェ劇場”だったと言えよう。
さあ岡田監督はこの日の“サンフレチェ劇場”をどう見ただろうか?
近試合でサンフレッチェ広島から日本代表に召集されている選手はDF槙野だけ。
その槙野にしても、闘莉王(トゥーリオ)、中澤という不動の強力CBがいるために、レギュラーとして選出されているわけではない状況だ。
しかし、この日の試合はもちろん、ここへきてのサンフレッチェ広島の“勢い”を見る限り、ここから何人か選ばれても決しておかしくはないだろう。
特に、“お調子者世代”のリーダー格である柏木陽介の陽気にしてチームを牽引できる“スター性”は、イマイチ控えめで視聴率の低迷する岡田ジャパンにあっては必要不可欠な存在じゃないだろうか!
まだ“勢い”だけでプレーの質がともなわなかった若かりし時代から見事に成長し、MFでありながら今期はすでに6ゴールという「結果」を出している柏木陽介。
MF陣に中村俊輔、遠藤保仁というベテランにして控えめな選手が多い岡田ジャパンだけに、ここに柏木のような“勢い”を自ら作り出すことができる“お調子者”が入ってくることで、チーム自体の閉塞的ムードを変えてくれるんじゃないかと、サポーターとしては期待したくなるところだ。
特に、あの勝利後に行われる、スタンドにいるサポーターへ向けての“サンフレッチェ劇場”パフォーマンス。
ぜひとも日本代表でゴールを奪った際には、柏木&槙野で“日本代表劇場”なるものをやってもらいたい!
自身の哲学のみにひたすらこだわるあまり、サポーターのことを全く考えずに視野が狭くなっているとさえ思える岡田監督のせいで、試合観客数&テレビ視聴率が激減している現時点の日本代表があることを忘れてはいけない。
だからこそサポーターの方を常に向いている、「視聴率」を獲れる選手の存在をもっと大事にしてほしい。
まあ岡田監督がそういう「視聴率」や「サポーターへのサービス」に全く価値を置かない人間だけに、代表入りに関しては選手としての「結果」のみで勝負するしかないのだろうが、その「結果」もここへきて見事に伴ってきている槙野&柏木だ。
あわよくば偶然選ばれてしまうことをサポーターとしてはぜひ期待したいところだ。
もし選ばれた際には、オランダ代表GKファン・デル・サールの前で、国際問題になるほどの“屈辱的関取パフォーマンス”を頼むぞ、柏木&槙野!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 サンフレッチェ広島 ユニフォーム・ファングッズ
名古屋グランパスがガンバ大阪に“奇妙”な逆転勝利! [J1]
サッカーJ1リーグ第23節・ガンバ大阪VS名古屋グランパスの試合は、な、な、なんと我が名古屋グランパスが3-2で勝利!
それも、0-2とリードしていた4位のガンバ大阪が優位にゲームを進める中、11位の名古屋グランパスがロスタイムで逆転勝ちしたというのだから・・・。
まさしく今期J1リーグ最大の、信じがたい大逆転劇だったぞ、グランパスよ!
それにしても、偶然なのかそうでないのか、これでホームでもアウェイでも、対ガンバ大阪戦では“ロスタイムでの大逆転勝利”をものにしたことになる名古屋グランパス。
4位のガンバ大阪はここへきて勢いもあり、かつ優勝も狙えるほどの実力を備えたチームでもあり、まさかピクシーの“珍采配”で低迷する名古屋グランパスに負けるとは思っていなかったに違いない。
それどころか、グランパスサポーターだって思っていなかったぜ、こんな大どんでん返しは!
そもそも前半から終始ずっとガンバ大阪ペースで、それはもう攻守にわたってガンバのいいところだけが目立ち、グランパスのいいところなんてこれっぽっちもなかったよ・・・。
1点目の、日本代表MF遠藤の利き足ではない左足からの華麗なミドルシュート!
2点目の、見事なカウンターによるブラジル人FWルーカスのこれまた精密機械のような正確なファーサイドを狙ったシュート!
まさにガンバ大阪にとっては狙い通りの理想的な展開で、0-2で前半を終えた際にはあまりにもガンバ大阪が完璧すぎて、僕はふて寝しようかと思ったくらいだ・・・。
そう思ってしまうのも当然だ。
前節のジェフ戦同様、グランパスは3-5-2ダブルボランチというかなり守備的布陣で臨んでいたため、まったく連動性がなく、ただガチガチに守っていただけ・・・。
にもかかわらず、相変わらずCB&ボランチがボロボロにやられてしまう。
そして、なんといってもこの試合の最大のピンチはこれだ。
途中加入でありながら名古屋グランパスをまさに神懸かり的プレーでここまで牽引してくれた、オーストラリア代表FW“ジーザス・クライスト”ジョシュア・ケネディの欠場!
足の負傷のため、この日はチームに帯同すらしていない状況だったが・・・。
そりゃあそうだろう。
これまでケネディは、ふがいないグランパスにあってただ1人最前線で体を張って支えてくれたんだもの。
相手チームの屈強にして岩のようなDFから、ただ1人集中してヒジ撃ちはくらうわ、ヒザ蹴りはくらうわ・・・。
まさしくケネディの、味方にとっても敵にとっても“ターゲットマン(標的になる男)”となり、獅子奮迅の激闘を連続して繰り返したことによる名誉の負傷離脱!
そう言っても過言ではないだろう。
そんな物理的にも精神的にも最悪の状況で迎えたガンバ大阪戦で、我がグランパスはまったく前半いいところなく後半を迎えたのだ。
ふて寝する僕の気持ちを、同じグランパスサポーターならきっと理解してくれるに違いない・・・。
でも、結果的にあやうくふて寝しなくてよかった・・・。
なぜならここから信じられないようなグランパスの大躍進があったからだ。
まずなんといっても後半からボランチ吉村に代わって入ったこの男。
そう、ジーコジャパンでは日本代表FWにも選出された巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)の弟で、兄同様、ガムシャラな献身的守備と、空中戦には絶大な自信をもつ、“ディフェンシブ・フォワード”巻佑樹だ!
後半27分に、日本代表FW玉田の突破からの折り返しを、泥臭さ抜群のスライディングシュート!
これが決まって1-2となったことにより、グランパスの選手のあきらめムードに火がついたのは間違いない。
それにしてもこの巻佑樹のピッチ上での風貌はどうだ?
いつも口を大きく開けて、肩で息をしている姿が非常に印象的だが・・・。
もちろん、これは本人も後先考えずにディフェンスに奔走しているからこその疲れた姿なんだろう。
しかし、その大きく開いた口で時としてガムシャラに突進する姿は、野生動物学的には、まさしく空腹時に獲物を狙っている姿にも見えなくもない。
ガンバ大阪のようなシステム的でインテリジェンスの高い選手で構成されているチームには、巻佑樹のように時として不可解にして理不尽な行動パターンをとる選手のほうが効果的なのかもしれないな・・・。
そうピクシーも判断したんだろうか?
あるいは、今やピクシーの専売特許ともいえる“しびれを切らした采配”なのだろうか?
この直後に、またしてもサポーターの誰もが疑問に思うような、ある意味で巻佑樹のプレー以上に不可解な“珍采配”がとび出してしまった!
こともあろうに、攻守ともに絶好の動きで貢献していた右サイドハーフの小川佳純と、左サイドハーフのアレックスを一挙に交代させてしまうという大暴挙!
この時点でシステムを4-4-2に変更しており、代わりに入った2人が、右サイドハーフに津田知宏、左サイドバックに阿部翔平だった。
この2人・・・。
グランパスの試合を毎試合見てるサポーターなら別に悪くない選手であることは重々承知だろう。
いや、むしろ層の薄いグランパスにあってはこのうえなく貴重な選手とさえ言える。
しかし、代えられた2人がこのうえなく問題なのだ。
小川佳純といえば10番としてグランパスの“ブレイン”とも言える存在で、特にケネディ不在のここは、もう小川佳純しか得点の匂いがする選手はいないと言っても過言ではないほどの最重要選手!
そもそもACLでグランパスがここまで勝ち進んでこれたのも、小川佳純がここぞという場面で決定的ゴールをあげてきたからこそだ。
前節のジェフ戦でも、2得点ともに小川の右サイドからの精度の高いピンポイントクロスからのもの!
そんな決して替えの効かない小川佳純をこともあろうに交代させてしまうというのだから・・・。
そしてジーコジャパン時代の不動の左サイドバック、“アレックス”こと三都主アレッサンドロに至っては今さら説明するまでもない!
この日もまずディフェンス面ではまさにパーフェクト!
2失点は中央のボランチとCBが直接の要因であって、アレックスの左サイドからセンタリングをあげられたシーンなんて1回もなかったんじゃないか?
また、この日もおそらくディフェンスをかなり意識していたんだろうが、それでもあのガンバ大阪のかたい守備陣にあって効果的な攻撃参加をスキをみては繰り返していた。
なんといっても、小川佳純にしてもアレックスにしても、やはりゲームの流れをよむことができる貴重な選手!
特にアレックスの場合、日本代表で修羅場をくぐってきた経験値は、こういう苦しい場面でこそ活きたに違いない!
アジアカップ中国大会の準決勝、対バーレーン戦での起死回生の同点および逆転劇など、アレックスの存在無しにどう説明すればよいのか・・・。
そんな常識的には必要不可欠とも思える2人を、我らがストイコビッチ監督ときたら、「さあこれから同点に追いつくぞ!」という場面で外してしまうのだから・・・。
僕ら凡人サポーターにはまったく理解しがたいぜ、ピクシーよ!
まあその理由をムリやりこじつけて推測するのであれば、後半にきて運動量が落ちてくるのを見越し、その消耗度の激しい両サイドハーフを交代したということぐらいだろうか?
特に、昔からピクシーはクロスの精度に非常に価値をおいて、サイド攻撃をかなり重視している節があるため、残り20分は変に頭のいい選手よりも、フレッシュでガムシャラな活きのいい選手を入れたかったのだろうか?
これは推測なのでなんとも言えない。
ただ、万人のサポーターが納得するような常識的な采配じゃなかったのは確かだろう。
しかし、この日はこの“珍采配”が功を奏したというから恐ろしいぜ、ピクシー・・・。
これまでやることなすこと、てんで裏目に出ていたと思うのだが・・・。
後半35分、ここ数試合ディフェンス面では能力不足、経験不足を露呈してしまっている、若干20才のCB吉田麻也が、リスクを恐れない思いきりのいいドリブルで果敢にオーバーラップ!
そしてこれを止めようとしたガンバ大阪MF遠藤が、うかつにもペナルティエリア内で痛恨のファウル!
これだけだと微妙な判定だったと思うが、この直前にも吉田は持ち前の攻撃力をもってオーバーラップした際に、あわやPKのシーンをレフェリーから流されていただけに、2回目のここは問答無用のPK獲得と言っていいだろう。
「0.5+0.5=1」みたいなもんだ。
そしてこの大事なPKを、日本代表FW玉田がこれまた持ち前のパワフルなキック力で、あんな至近距離から強烈なシュート!
はまった時の威力は認めるものの、時としてアウトにかかってどこへ飛んでいくか分からない玉田のシュートだけに、正直ヒヤヒヤだったぜ、玉田よ・・・。
ガンバ大阪としてはきっと予想していなかったに違いないだろう、こんな訳の分からない展開。
その気持ちは十分すぎるほどよく分かる。
なぜなら僕らグランパスサポーターだって、正直、訳が分からないんだから・・・。
ガンバ大阪は全てにおいてカンペキだったはずだよ、後半も。
にもかかわらず、気がつけば2-2の同点。
これに焦ったガンバが残り10分でやみくもに攻勢をかけてきたのは当然だ。
だって、これは本来勝ちゲームだろ、ガンバの!
こうなってしまうと、グランパスの訳の分からない戦術がさらに活きてくるというものだ。
なにしろ、中盤が空くわ空くわ。
ガンバが焦って慎重さを欠いた状態で攻めに攻めてくるおかげで、必然的に質の高いカウンター攻撃に転じることができたグランパス。
残り10分にして、はじめてグランパスのまともなサッカーを見ることができた気がするというものだ。
それでも同点でいいと思っていたのだ、僕は。
そしてその願いに応えてくれるかのようにロスタイムに入る。
試合終了間際で楢崎がガンバの左サイドバック下平と交錯したことで試合が中断し、かなりロスタイムが費やされたことで、もう今にも終了のホイッスルが吹かれようとしたその時だ。
マギヌンのフリーキックからの中央へのセンタリングが、な、な、なんと前にとびだしてきたガンバGK松代の頭上を越えて直接ゴールという、誰もが予想だにしないロスタイムギリギリでの大逆転劇!!
この時点でロスタイムは5分を過ぎていただけに、ロスタイム4分中の楢崎の負傷による中断時間1~2分をレフェリーが含んでくれたということなんだろう。
結果論だが、この点でもグランパスはラッキーだったとしか言いようがない。
そして、このゴールの直後にユニフォームを脱いでヘリコプターのように振り回してパフォーマンスしてしまったことで、気づかないところで2枚目のイエローカードをもらってしまい、こんな試合終了直前で退場処分を受けてしまったマギヌン・・・。
2枚目だったことがアンラッキーだったとしかいいようがないな、マギヌンよ・・・。
しかし、この最後の大逆転ゴールをガンバGK松代の責任にするには気の毒すぎる。
なぜなら、このシーン。
よく見ると、またもこの男が絶妙な存在感を見せているからだ。
空中戦では絶大な自信をもち、やはり最後の最後でも不可解さ抜群な存在感で、全く検討違いなタイミングで炎のごとくセンタリングに飛び込んでいった巻佑樹!
これにより、さすがのGK松代もゴール前での目測を誤ってしまったようだ。
それも、たしか前半戦の対ガンバ戦でもやはりロスタイムでGK松代が自らのパスを巻にカットされて逆転ゴールを許しているだけに、そのあたりのトラウマもあったのかもしれないな、松代・・・。
たしか2006年ドイツ・ワールドカップ・日本代表VSオーストラリア代表戦の日本の先制点がこんな感じだったんじゃないだろうか?
キッカーが中村俊輔で、相手GKがシュウォ-ツァー。
プレミアリーグでも大活躍を見せるオーストラリア代表GKシュウォ-ツァーでさえこういうシーンがあるのだから、ガンバとしてもGK松代を責めるのは酷というものだろう。
そういう意味でも、ガンバ大阪にしても、さらに言えば我が名古屋グランパスにしても、この3-2という逆転勝利はお互いに納得いっていないんじゃないだろうか?
・・・そんな気さえしてしまう。
他チームのサポーターには理解しづらいかもしれないが、どうも素直に喜べないのだ、このグランパスの勝利は。
というのも、ガンバ大阪にこれといって敗因があったとも思えないし、グランパスがそこまで効果的な攻撃をしかけていたとは思えない。
巻はともかく、交代した津田、阿部翔平がどこまで小川、アレックスを凌ぐ効果的な攻撃を仕掛けたかといえばそれも疑問も残る。
もちろん、2人とも悪くはなかったが・・・。
1つだけグランパスの勝因を推測するとしたら、ガンバ大阪のような知的で理論的なチームには、巻佑樹のような訳の分からない選手のほうが、ある意味で対応にとまどうことがあるということなんだろうか?
まあこれはただの推測であって、なんの根拠もないが・・・。
結局よく分からないからこういう推測しか出てこないんだろう。
あとは“運”があった?
そう、“運”もかなりあったに違いない。
巻佑樹のガンバを戸惑わせる理解不能なプレーと、多大なる“運”の融合した、グランパスサポーターから見ても“奇妙”とさえ言える大逆転勝利・・・。
そう考えると、次の試合が大いに不安だ。
内容があまり伴っていないだけに、そりゃあ不安にもなるだろう。
そしてその不安を最も増幅させる最大の要因がこの男。
そう、この日のガンバ戦で来日3試合目となるものの、やはりまったくと言っていいほどいいところのない、「ホントにモンテネグロ代表なのか?」とそろそろ疑いたくもなってしまう、グランパスの中心となるべくピクシーが直々呼んできた、イゴール・ブルザノビッチ(23才)だ!
この日は得意のFWで起用されたはずなんだが、おそらくシュートは0~1本。
トラップもまともに出来ないわ、パスもあらぬ方向へいくわ、シュートは撃たないわ、FWなのに下がってくるわ、周囲との連動はないわ・・・。
はっきり言おう。
“ストライカー”なのか“パサー”なのかを論じる以前に、サッカー選手としてどうなのかと思ってしまうほどだぞ、今のブルザノビッチ・・・。
その辺の中学生のほうがよっぽどうまいんじゃないかと思ってしまうのは、きっと僕だけじゃないだろう。
そういう意味では、ブルザノビッチは日本の生活そのものに苦労しているんじゃないかという気さえしてしまう。
ひどい。
あまりにもひどいよ、ブルザノビッチ。
いずれにしろ、かなり時間がかかりそうだな、ブルザノビッチ・・・。
まあグダグダいっても仕方がないので、もうここはピクシーの“珍采配”をしばらく見届けることにしよう。
いくら“珍采配”が続くとはいっても、そこは名選手にして成功者であるストイコビッチのことだ。
サポーターとの見解の違いはあっても、その“天才の感性”がもたらす判断にまったく意図がないわけではないだろう。
ピクシーがその日の気分やサイコロや占いでスタメンを決めてるんじゃないんであれば、僕はガマンしようじゃないか!
さあ次の試合はどんな不気味な“珍スタメン”を敷いてくるのか・・・。
例によってまずはそこから楽しみすることにしよう。
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
それも、0-2とリードしていた4位のガンバ大阪が優位にゲームを進める中、11位の名古屋グランパスがロスタイムで逆転勝ちしたというのだから・・・。
まさしく今期J1リーグ最大の、信じがたい大逆転劇だったぞ、グランパスよ!
それにしても、偶然なのかそうでないのか、これでホームでもアウェイでも、対ガンバ大阪戦では“ロスタイムでの大逆転勝利”をものにしたことになる名古屋グランパス。
4位のガンバ大阪はここへきて勢いもあり、かつ優勝も狙えるほどの実力を備えたチームでもあり、まさかピクシーの“珍采配”で低迷する名古屋グランパスに負けるとは思っていなかったに違いない。
それどころか、グランパスサポーターだって思っていなかったぜ、こんな大どんでん返しは!
そもそも前半から終始ずっとガンバ大阪ペースで、それはもう攻守にわたってガンバのいいところだけが目立ち、グランパスのいいところなんてこれっぽっちもなかったよ・・・。
1点目の、日本代表MF遠藤の利き足ではない左足からの華麗なミドルシュート!
2点目の、見事なカウンターによるブラジル人FWルーカスのこれまた精密機械のような正確なファーサイドを狙ったシュート!
まさにガンバ大阪にとっては狙い通りの理想的な展開で、0-2で前半を終えた際にはあまりにもガンバ大阪が完璧すぎて、僕はふて寝しようかと思ったくらいだ・・・。
そう思ってしまうのも当然だ。
前節のジェフ戦同様、グランパスは3-5-2ダブルボランチというかなり守備的布陣で臨んでいたため、まったく連動性がなく、ただガチガチに守っていただけ・・・。
にもかかわらず、相変わらずCB&ボランチがボロボロにやられてしまう。
そして、なんといってもこの試合の最大のピンチはこれだ。
途中加入でありながら名古屋グランパスをまさに神懸かり的プレーでここまで牽引してくれた、オーストラリア代表FW“ジーザス・クライスト”ジョシュア・ケネディの欠場!
足の負傷のため、この日はチームに帯同すらしていない状況だったが・・・。
そりゃあそうだろう。
これまでケネディは、ふがいないグランパスにあってただ1人最前線で体を張って支えてくれたんだもの。
相手チームの屈強にして岩のようなDFから、ただ1人集中してヒジ撃ちはくらうわ、ヒザ蹴りはくらうわ・・・。
まさしくケネディの、味方にとっても敵にとっても“ターゲットマン(標的になる男)”となり、獅子奮迅の激闘を連続して繰り返したことによる名誉の負傷離脱!
そう言っても過言ではないだろう。
そんな物理的にも精神的にも最悪の状況で迎えたガンバ大阪戦で、我がグランパスはまったく前半いいところなく後半を迎えたのだ。
ふて寝する僕の気持ちを、同じグランパスサポーターならきっと理解してくれるに違いない・・・。
でも、結果的にあやうくふて寝しなくてよかった・・・。
なぜならここから信じられないようなグランパスの大躍進があったからだ。
まずなんといっても後半からボランチ吉村に代わって入ったこの男。
そう、ジーコジャパンでは日本代表FWにも選出された巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)の弟で、兄同様、ガムシャラな献身的守備と、空中戦には絶大な自信をもつ、“ディフェンシブ・フォワード”巻佑樹だ!
後半27分に、日本代表FW玉田の突破からの折り返しを、泥臭さ抜群のスライディングシュート!
これが決まって1-2となったことにより、グランパスの選手のあきらめムードに火がついたのは間違いない。
それにしてもこの巻佑樹のピッチ上での風貌はどうだ?
いつも口を大きく開けて、肩で息をしている姿が非常に印象的だが・・・。
もちろん、これは本人も後先考えずにディフェンスに奔走しているからこその疲れた姿なんだろう。
しかし、その大きく開いた口で時としてガムシャラに突進する姿は、野生動物学的には、まさしく空腹時に獲物を狙っている姿にも見えなくもない。
ガンバ大阪のようなシステム的でインテリジェンスの高い選手で構成されているチームには、巻佑樹のように時として不可解にして理不尽な行動パターンをとる選手のほうが効果的なのかもしれないな・・・。
そうピクシーも判断したんだろうか?
あるいは、今やピクシーの専売特許ともいえる“しびれを切らした采配”なのだろうか?
この直後に、またしてもサポーターの誰もが疑問に思うような、ある意味で巻佑樹のプレー以上に不可解な“珍采配”がとび出してしまった!
こともあろうに、攻守ともに絶好の動きで貢献していた右サイドハーフの小川佳純と、左サイドハーフのアレックスを一挙に交代させてしまうという大暴挙!
この時点でシステムを4-4-2に変更しており、代わりに入った2人が、右サイドハーフに津田知宏、左サイドバックに阿部翔平だった。
この2人・・・。
グランパスの試合を毎試合見てるサポーターなら別に悪くない選手であることは重々承知だろう。
いや、むしろ層の薄いグランパスにあってはこのうえなく貴重な選手とさえ言える。
しかし、代えられた2人がこのうえなく問題なのだ。
小川佳純といえば10番としてグランパスの“ブレイン”とも言える存在で、特にケネディ不在のここは、もう小川佳純しか得点の匂いがする選手はいないと言っても過言ではないほどの最重要選手!
そもそもACLでグランパスがここまで勝ち進んでこれたのも、小川佳純がここぞという場面で決定的ゴールをあげてきたからこそだ。
前節のジェフ戦でも、2得点ともに小川の右サイドからの精度の高いピンポイントクロスからのもの!
そんな決して替えの効かない小川佳純をこともあろうに交代させてしまうというのだから・・・。
そしてジーコジャパン時代の不動の左サイドバック、“アレックス”こと三都主アレッサンドロに至っては今さら説明するまでもない!
この日もまずディフェンス面ではまさにパーフェクト!
2失点は中央のボランチとCBが直接の要因であって、アレックスの左サイドからセンタリングをあげられたシーンなんて1回もなかったんじゃないか?
また、この日もおそらくディフェンスをかなり意識していたんだろうが、それでもあのガンバ大阪のかたい守備陣にあって効果的な攻撃参加をスキをみては繰り返していた。
なんといっても、小川佳純にしてもアレックスにしても、やはりゲームの流れをよむことができる貴重な選手!
特にアレックスの場合、日本代表で修羅場をくぐってきた経験値は、こういう苦しい場面でこそ活きたに違いない!
アジアカップ中国大会の準決勝、対バーレーン戦での起死回生の同点および逆転劇など、アレックスの存在無しにどう説明すればよいのか・・・。
そんな常識的には必要不可欠とも思える2人を、我らがストイコビッチ監督ときたら、「さあこれから同点に追いつくぞ!」という場面で外してしまうのだから・・・。
僕ら凡人サポーターにはまったく理解しがたいぜ、ピクシーよ!
まあその理由をムリやりこじつけて推測するのであれば、後半にきて運動量が落ちてくるのを見越し、その消耗度の激しい両サイドハーフを交代したということぐらいだろうか?
特に、昔からピクシーはクロスの精度に非常に価値をおいて、サイド攻撃をかなり重視している節があるため、残り20分は変に頭のいい選手よりも、フレッシュでガムシャラな活きのいい選手を入れたかったのだろうか?
これは推測なのでなんとも言えない。
ただ、万人のサポーターが納得するような常識的な采配じゃなかったのは確かだろう。
しかし、この日はこの“珍采配”が功を奏したというから恐ろしいぜ、ピクシー・・・。
これまでやることなすこと、てんで裏目に出ていたと思うのだが・・・。
後半35分、ここ数試合ディフェンス面では能力不足、経験不足を露呈してしまっている、若干20才のCB吉田麻也が、リスクを恐れない思いきりのいいドリブルで果敢にオーバーラップ!
そしてこれを止めようとしたガンバ大阪MF遠藤が、うかつにもペナルティエリア内で痛恨のファウル!
これだけだと微妙な判定だったと思うが、この直前にも吉田は持ち前の攻撃力をもってオーバーラップした際に、あわやPKのシーンをレフェリーから流されていただけに、2回目のここは問答無用のPK獲得と言っていいだろう。
「0.5+0.5=1」みたいなもんだ。
そしてこの大事なPKを、日本代表FW玉田がこれまた持ち前のパワフルなキック力で、あんな至近距離から強烈なシュート!
はまった時の威力は認めるものの、時としてアウトにかかってどこへ飛んでいくか分からない玉田のシュートだけに、正直ヒヤヒヤだったぜ、玉田よ・・・。
ガンバ大阪としてはきっと予想していなかったに違いないだろう、こんな訳の分からない展開。
その気持ちは十分すぎるほどよく分かる。
なぜなら僕らグランパスサポーターだって、正直、訳が分からないんだから・・・。
ガンバ大阪は全てにおいてカンペキだったはずだよ、後半も。
にもかかわらず、気がつけば2-2の同点。
これに焦ったガンバが残り10分でやみくもに攻勢をかけてきたのは当然だ。
だって、これは本来勝ちゲームだろ、ガンバの!
こうなってしまうと、グランパスの訳の分からない戦術がさらに活きてくるというものだ。
なにしろ、中盤が空くわ空くわ。
ガンバが焦って慎重さを欠いた状態で攻めに攻めてくるおかげで、必然的に質の高いカウンター攻撃に転じることができたグランパス。
残り10分にして、はじめてグランパスのまともなサッカーを見ることができた気がするというものだ。
それでも同点でいいと思っていたのだ、僕は。
そしてその願いに応えてくれるかのようにロスタイムに入る。
試合終了間際で楢崎がガンバの左サイドバック下平と交錯したことで試合が中断し、かなりロスタイムが費やされたことで、もう今にも終了のホイッスルが吹かれようとしたその時だ。
マギヌンのフリーキックからの中央へのセンタリングが、な、な、なんと前にとびだしてきたガンバGK松代の頭上を越えて直接ゴールという、誰もが予想だにしないロスタイムギリギリでの大逆転劇!!
この時点でロスタイムは5分を過ぎていただけに、ロスタイム4分中の楢崎の負傷による中断時間1~2分をレフェリーが含んでくれたということなんだろう。
結果論だが、この点でもグランパスはラッキーだったとしか言いようがない。
そして、このゴールの直後にユニフォームを脱いでヘリコプターのように振り回してパフォーマンスしてしまったことで、気づかないところで2枚目のイエローカードをもらってしまい、こんな試合終了直前で退場処分を受けてしまったマギヌン・・・。
2枚目だったことがアンラッキーだったとしかいいようがないな、マギヌンよ・・・。
しかし、この最後の大逆転ゴールをガンバGK松代の責任にするには気の毒すぎる。
なぜなら、このシーン。
よく見ると、またもこの男が絶妙な存在感を見せているからだ。
空中戦では絶大な自信をもち、やはり最後の最後でも不可解さ抜群な存在感で、全く検討違いなタイミングで炎のごとくセンタリングに飛び込んでいった巻佑樹!
これにより、さすがのGK松代もゴール前での目測を誤ってしまったようだ。
それも、たしか前半戦の対ガンバ戦でもやはりロスタイムでGK松代が自らのパスを巻にカットされて逆転ゴールを許しているだけに、そのあたりのトラウマもあったのかもしれないな、松代・・・。
たしか2006年ドイツ・ワールドカップ・日本代表VSオーストラリア代表戦の日本の先制点がこんな感じだったんじゃないだろうか?
キッカーが中村俊輔で、相手GKがシュウォ-ツァー。
プレミアリーグでも大活躍を見せるオーストラリア代表GKシュウォ-ツァーでさえこういうシーンがあるのだから、ガンバとしてもGK松代を責めるのは酷というものだろう。
そういう意味でも、ガンバ大阪にしても、さらに言えば我が名古屋グランパスにしても、この3-2という逆転勝利はお互いに納得いっていないんじゃないだろうか?
・・・そんな気さえしてしまう。
他チームのサポーターには理解しづらいかもしれないが、どうも素直に喜べないのだ、このグランパスの勝利は。
というのも、ガンバ大阪にこれといって敗因があったとも思えないし、グランパスがそこまで効果的な攻撃をしかけていたとは思えない。
巻はともかく、交代した津田、阿部翔平がどこまで小川、アレックスを凌ぐ効果的な攻撃を仕掛けたかといえばそれも疑問も残る。
もちろん、2人とも悪くはなかったが・・・。
1つだけグランパスの勝因を推測するとしたら、ガンバ大阪のような知的で理論的なチームには、巻佑樹のような訳の分からない選手のほうが、ある意味で対応にとまどうことがあるということなんだろうか?
まあこれはただの推測であって、なんの根拠もないが・・・。
結局よく分からないからこういう推測しか出てこないんだろう。
あとは“運”があった?
そう、“運”もかなりあったに違いない。
巻佑樹のガンバを戸惑わせる理解不能なプレーと、多大なる“運”の融合した、グランパスサポーターから見ても“奇妙”とさえ言える大逆転勝利・・・。
そう考えると、次の試合が大いに不安だ。
内容があまり伴っていないだけに、そりゃあ不安にもなるだろう。
そしてその不安を最も増幅させる最大の要因がこの男。
そう、この日のガンバ戦で来日3試合目となるものの、やはりまったくと言っていいほどいいところのない、「ホントにモンテネグロ代表なのか?」とそろそろ疑いたくもなってしまう、グランパスの中心となるべくピクシーが直々呼んできた、イゴール・ブルザノビッチ(23才)だ!
この日は得意のFWで起用されたはずなんだが、おそらくシュートは0~1本。
トラップもまともに出来ないわ、パスもあらぬ方向へいくわ、シュートは撃たないわ、FWなのに下がってくるわ、周囲との連動はないわ・・・。
はっきり言おう。
“ストライカー”なのか“パサー”なのかを論じる以前に、サッカー選手としてどうなのかと思ってしまうほどだぞ、今のブルザノビッチ・・・。
その辺の中学生のほうがよっぽどうまいんじゃないかと思ってしまうのは、きっと僕だけじゃないだろう。
そういう意味では、ブルザノビッチは日本の生活そのものに苦労しているんじゃないかという気さえしてしまう。
ひどい。
あまりにもひどいよ、ブルザノビッチ。
いずれにしろ、かなり時間がかかりそうだな、ブルザノビッチ・・・。
まあグダグダいっても仕方がないので、もうここはピクシーの“珍采配”をしばらく見届けることにしよう。
いくら“珍采配”が続くとはいっても、そこは名選手にして成功者であるストイコビッチのことだ。
サポーターとの見解の違いはあっても、その“天才の感性”がもたらす判断にまったく意図がないわけではないだろう。
ピクシーがその日の気分やサイコロや占いでスタメンを決めてるんじゃないんであれば、僕はガマンしようじゃないか!
さあ次の試合はどんな不気味な“珍スタメン”を敷いてくるのか・・・。
例によってまずはそこから楽しみすることにしよう。
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 3,990 円
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 2,520 円
ジュビロの前田遼一が気づけば得点王ランキング2位! [J1]
サッカーJ1・第22節・川崎フロンターレVSジュビロ磐田の試合は、な、な、なんとジュビロ磐田が2-1で勝利。
おそらくはJ1で最も勢いがあり、停滞する首位の鹿島アントラーズを捉えるのも時間の問題だろうと思われていた川崎フロンターレが、まさかここへきて敗れてしまうとは・・・。
川崎フロンターレが決して内容で負けていたようには思えない。
それこそ、もう名前も挙げるのがここのとこ毎回常連ともなっているこの男が、またもや1得点を叩き込んでいるのだから・・・。
そう、相変わらずの抜群のスピードで、この日も日本代表の“ファンタジスタ”中村憲剛から一撃必殺のスルーパスをペナルティエリア左側で受け取ると、そのままダイレクトシュートで素晴らしいゴールを決めた、“JリーグNO.1ストライカー”ジュニーニョだ!
この日の1得点を加えて合計12得点とし、これで名実ともに得点王ランキングトップに躍り出た、ブラジル人ストライカー、ジュニーニョ。
しなやかにして柔らかい体に、逞しいバネを感じさせる筋肉!
そして10m走であれば、今や世界で最も速いとされる100m、200mの世界記録保持者であるジャマイカ人陸上スプリンター、ウサイン・ボルトよりも速いんじゃないかと思えてしまうほどの抜群の瞬発力!
これらの身体能力を見る限り、とても31才とは思えないぜ、ジュニーニョよ・・・。
しかし、そんな得点王ランキングトップのジュニーニョをもってしても、この日の川崎フロンターレはジュビロ磐田に勝てなかったのだ。
それもそのはず。
ジュビロ磐田は開幕直後にかなりの大敗を繰り返していた印象が強かったため、失礼な話、てっきり下位のほうにいたと思っていたのだが、この試合に勝利して実はすでに9位まで押し上げてきており、ここへきてかなりの勢いすら感じる。
そしてそんなジュビロ磐田の勢いを最も象徴しているのがこの男だ。
鉄壁の守備システムを誇る川崎フロンターレから、この試合ではなんと値千金の2ゴールを叩き込んで自らの総得点数を11得点とし、気づけば得点王ランキングではレアンドロ(ガンバ大阪)、岡崎慎司(清水エスパルス)、石川直宏(FC東京)と並ぶ2位タイにつけている、まさに日本サッカー界が待望した“長身ストライカー”となる可能性を秘めた、元日本代表ストライカー、前田遼一(27才)だ!
まず1点目は左サイドハーフの村井からのアーリークロスを、その長身を活かした高い位置での正確な胸トラップから、間髪いれずに左足ボレーシュート!
「Jリーグアフターゲームショー」の野々村さんをもってして、“今節で最も美しくスゴかったゴール!”と賞賛された、まさにビューティフルゴール!
それにしてもこの芸術性さえ感じさせるゴール。
プレミア・リーグのリバプールおよびスペイン代表“イケメン・ストライカー”、フェルナンド・トーレスのゴールのように見えなくもない!
ともに長身でありながら足元がうまいこと、ヘディングが強いこと、そしてなんと言っても得点を獲れる“ストライカー”であることなど、イメージ以上に共通する点はありそうだが・・・。
そして、2点目は、韓国代表FW李根鎬(イ グノ)のワールドクラスの右サイドからのクロスから、ゴール前で絶妙のタイミングで飛びこんだピンポイント・ダイレクトボレーシュート!
今期ジュビロ磐田で衝撃的Jリーグデビューを果たしたと思いきや、すぐに電撃退団しては瞬く間にジュビロ磐田へ戻ってくるという暴挙に出たにもかかわらず、変わらずジュビロサポーターから大歓迎を受けた、どことなく愛されるキャラクターを備えた、“韓流ストライカー”李根鎬(イ グノ)・・・。
その李根鎬(イ グノ)のクロスの精度もスゴければ、鉄壁の川崎DFのマークをうまく振り切り、見事にスペースに飛び込んで合わせた前田遼一の飛び出しもワールドクラス!
アジア屈指のHレベルのイマジネーションから生まれた、まさしくワールドクラスのコンビネーションの賜物だったと言えよう。
こんなありえないほどのスーパーゴールが90分に2本も出てしまうようであれば、そりゃあ川崎フロンターレもやってられんわな~。
これは川崎DFを責めるより、ジュビロの攻撃を褒めるべきだろう。
こんなスーパープレーが今後も続くようであれば、それこそJリーグはプレミア・リーグやリーガ・エスパニョーラにだって勝てる!
そう思うほどの見事なゴールシーンだったぜ、前田遼一!
これでジュビロ磐田は勝点32の9位。
ただ、9位とは言っても、2位の川崎フロンターレの勝点が39だから、その差はわずか7。
ちょっと勝って上位がちょっと負けたら、すぐに順位がコロコロ変わりそうだな、Jリーグ!
我がグランパスにしても、勝点29の10位で、気づけばジュビロに負けてるんだから、手ばなしに相手チームをベタ褒めしてる場合じゃないな、サポーターとして(笑)
ただし、日本代表に目を移せば話は別だ。
長く日本代表を見てきたサポーターからすれば、前田遼一の存在は、ようやく待ち望んでいた待望の長身ストライカーの登場なのだ。
昨シーズンこそ右ひざ半月板の損傷で長期離脱していたため満足な結果を残せなかった前田だが、今シーズンは見事な復活を遂げ、それどころかさらに成長している感さえある。
清水エスパルスで、やはり“長身ストライカー”ヨンセンとのコンビで頭角を現してきた岡崎慎司が、もし日本代表で同じく“長身ストライカー”前田遼一とのコンビを組むことができたら、いったい岡田ジャパンはどのように変貌を遂げるだろうか?
ケネディ、ヨンセンと全く同じタイプかどうかは分からないが、少なくともヘディングも強く、足元も器用ということは共通していると言えよう。
今節で決勝ゴールを決めた、今期J1昇格の新興勢力、モンテディオ山形の“長身ストライカー”長谷川悠も、現時点で9得点で10位タイにつけ、ここへきて勢いを増している。
そういう意味では、前田遼一VS長谷川悠の“長身ストライカー”対決も、この先見逃せない戦いとなりそうだ。
いずれにしろ、日本代表にとってはこれまで皆無であった“長身ストライカー”として、前田遼一のケガからの復帰および得点王ランキング2位への急成長というのは、この上なく朗報なのは間違いないだろう。
まあ、オランダ遠征は海外組を中心に集め、「新しい選手は試さない」と岡田監督が名言していることもあり、前田の召集は微妙なところだろうが・・・。
それにしても、近年の得点王争いは常に外国人プレーヤーが上位を独占してきたJリーグだったが、今年はどうやら様相が違うようだ。
「パサー重視」から「ストライカー重視」の方向へ、サポーターおよび関係者の視点が変わってきたことの表れなんだろうか?
Jリーグも知らぬ間にドンドン進化してきているようだ。
そして、もし日本代表が得点王を抱えて南アフリカ・ワールドカップに挑むことができたとしたら、それは代表チームのアピールにとどまらず、なんといってもJリーグのレベルの高さをアピールする最大の場にもなりえよう!
そして、その得点王のタイトルを最終的に獲得するのは、現時点トップのジュニーニョ(川崎フロンターレ)なのか?
あるいは、カタールのオイルマネーの手が忍びよるレアンドロ(ガンバ大阪)なのか?
はたまた、ヨンセンとのコンビで絶大の破壊力を誇る岡崎慎司(清水エスパルス)なのか?
それとも、ここへきて李根鎬(イ グノ)とのワールドクラスのコンビで、ケガの面でもプレーの面でも完全復活し、さらにそれ以上に成長したパフォーマンスを見せる前田遼一なのか!
この先もJ1リーグの得点王争いからは目が離せない。
なんなら、5人ぐらい同点で得点王タイってのも面白いがな・・・。
今後も楽しみにしてるぜ、Jリーグ!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで!→ こちらへどうぞ
【サッカーショップ加茂】 ジュビロ磐田 ユニフォーム・ファングッズ
おそらくはJ1で最も勢いがあり、停滞する首位の鹿島アントラーズを捉えるのも時間の問題だろうと思われていた川崎フロンターレが、まさかここへきて敗れてしまうとは・・・。
川崎フロンターレが決して内容で負けていたようには思えない。
それこそ、もう名前も挙げるのがここのとこ毎回常連ともなっているこの男が、またもや1得点を叩き込んでいるのだから・・・。
そう、相変わらずの抜群のスピードで、この日も日本代表の“ファンタジスタ”中村憲剛から一撃必殺のスルーパスをペナルティエリア左側で受け取ると、そのままダイレクトシュートで素晴らしいゴールを決めた、“JリーグNO.1ストライカー”ジュニーニョだ!
この日の1得点を加えて合計12得点とし、これで名実ともに得点王ランキングトップに躍り出た、ブラジル人ストライカー、ジュニーニョ。
しなやかにして柔らかい体に、逞しいバネを感じさせる筋肉!
そして10m走であれば、今や世界で最も速いとされる100m、200mの世界記録保持者であるジャマイカ人陸上スプリンター、ウサイン・ボルトよりも速いんじゃないかと思えてしまうほどの抜群の瞬発力!
これらの身体能力を見る限り、とても31才とは思えないぜ、ジュニーニョよ・・・。
しかし、そんな得点王ランキングトップのジュニーニョをもってしても、この日の川崎フロンターレはジュビロ磐田に勝てなかったのだ。
それもそのはず。
ジュビロ磐田は開幕直後にかなりの大敗を繰り返していた印象が強かったため、失礼な話、てっきり下位のほうにいたと思っていたのだが、この試合に勝利して実はすでに9位まで押し上げてきており、ここへきてかなりの勢いすら感じる。
そしてそんなジュビロ磐田の勢いを最も象徴しているのがこの男だ。
鉄壁の守備システムを誇る川崎フロンターレから、この試合ではなんと値千金の2ゴールを叩き込んで自らの総得点数を11得点とし、気づけば得点王ランキングではレアンドロ(ガンバ大阪)、岡崎慎司(清水エスパルス)、石川直宏(FC東京)と並ぶ2位タイにつけている、まさに日本サッカー界が待望した“長身ストライカー”となる可能性を秘めた、元日本代表ストライカー、前田遼一(27才)だ!
まず1点目は左サイドハーフの村井からのアーリークロスを、その長身を活かした高い位置での正確な胸トラップから、間髪いれずに左足ボレーシュート!
「Jリーグアフターゲームショー」の野々村さんをもってして、“今節で最も美しくスゴかったゴール!”と賞賛された、まさにビューティフルゴール!
それにしてもこの芸術性さえ感じさせるゴール。
プレミア・リーグのリバプールおよびスペイン代表“イケメン・ストライカー”、フェルナンド・トーレスのゴールのように見えなくもない!
ともに長身でありながら足元がうまいこと、ヘディングが強いこと、そしてなんと言っても得点を獲れる“ストライカー”であることなど、イメージ以上に共通する点はありそうだが・・・。
そして、2点目は、韓国代表FW李根鎬(イ グノ)のワールドクラスの右サイドからのクロスから、ゴール前で絶妙のタイミングで飛びこんだピンポイント・ダイレクトボレーシュート!
今期ジュビロ磐田で衝撃的Jリーグデビューを果たしたと思いきや、すぐに電撃退団しては瞬く間にジュビロ磐田へ戻ってくるという暴挙に出たにもかかわらず、変わらずジュビロサポーターから大歓迎を受けた、どことなく愛されるキャラクターを備えた、“韓流ストライカー”李根鎬(イ グノ)・・・。
その李根鎬(イ グノ)のクロスの精度もスゴければ、鉄壁の川崎DFのマークをうまく振り切り、見事にスペースに飛び込んで合わせた前田遼一の飛び出しもワールドクラス!
アジア屈指のHレベルのイマジネーションから生まれた、まさしくワールドクラスのコンビネーションの賜物だったと言えよう。
こんなありえないほどのスーパーゴールが90分に2本も出てしまうようであれば、そりゃあ川崎フロンターレもやってられんわな~。
これは川崎DFを責めるより、ジュビロの攻撃を褒めるべきだろう。
こんなスーパープレーが今後も続くようであれば、それこそJリーグはプレミア・リーグやリーガ・エスパニョーラにだって勝てる!
そう思うほどの見事なゴールシーンだったぜ、前田遼一!
これでジュビロ磐田は勝点32の9位。
ただ、9位とは言っても、2位の川崎フロンターレの勝点が39だから、その差はわずか7。
ちょっと勝って上位がちょっと負けたら、すぐに順位がコロコロ変わりそうだな、Jリーグ!
我がグランパスにしても、勝点29の10位で、気づけばジュビロに負けてるんだから、手ばなしに相手チームをベタ褒めしてる場合じゃないな、サポーターとして(笑)
ただし、日本代表に目を移せば話は別だ。
長く日本代表を見てきたサポーターからすれば、前田遼一の存在は、ようやく待ち望んでいた待望の長身ストライカーの登場なのだ。
昨シーズンこそ右ひざ半月板の損傷で長期離脱していたため満足な結果を残せなかった前田だが、今シーズンは見事な復活を遂げ、それどころかさらに成長している感さえある。
清水エスパルスで、やはり“長身ストライカー”ヨンセンとのコンビで頭角を現してきた岡崎慎司が、もし日本代表で同じく“長身ストライカー”前田遼一とのコンビを組むことができたら、いったい岡田ジャパンはどのように変貌を遂げるだろうか?
ケネディ、ヨンセンと全く同じタイプかどうかは分からないが、少なくともヘディングも強く、足元も器用ということは共通していると言えよう。
今節で決勝ゴールを決めた、今期J1昇格の新興勢力、モンテディオ山形の“長身ストライカー”長谷川悠も、現時点で9得点で10位タイにつけ、ここへきて勢いを増している。
そういう意味では、前田遼一VS長谷川悠の“長身ストライカー”対決も、この先見逃せない戦いとなりそうだ。
いずれにしろ、日本代表にとってはこれまで皆無であった“長身ストライカー”として、前田遼一のケガからの復帰および得点王ランキング2位への急成長というのは、この上なく朗報なのは間違いないだろう。
まあ、オランダ遠征は海外組を中心に集め、「新しい選手は試さない」と岡田監督が名言していることもあり、前田の召集は微妙なところだろうが・・・。
それにしても、近年の得点王争いは常に外国人プレーヤーが上位を独占してきたJリーグだったが、今年はどうやら様相が違うようだ。
「パサー重視」から「ストライカー重視」の方向へ、サポーターおよび関係者の視点が変わってきたことの表れなんだろうか?
Jリーグも知らぬ間にドンドン進化してきているようだ。
そして、もし日本代表が得点王を抱えて南アフリカ・ワールドカップに挑むことができたとしたら、それは代表チームのアピールにとどまらず、なんといってもJリーグのレベルの高さをアピールする最大の場にもなりえよう!
そして、その得点王のタイトルを最終的に獲得するのは、現時点トップのジュニーニョ(川崎フロンターレ)なのか?
あるいは、カタールのオイルマネーの手が忍びよるレアンドロ(ガンバ大阪)なのか?
はたまた、ヨンセンとのコンビで絶大の破壊力を誇る岡崎慎司(清水エスパルス)なのか?
それとも、ここへきて李根鎬(イ グノ)とのワールドクラスのコンビで、ケガの面でもプレーの面でも完全復活し、さらにそれ以上に成長したパフォーマンスを見せる前田遼一なのか!
この先もJ1リーグの得点王争いからは目が離せない。
なんなら、5人ぐらい同点で得点王タイってのも面白いがな・・・。
今後も楽しみにしてるぜ、Jリーグ!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで!→ こちらへどうぞ
【サッカーショップ加茂】 ジュビロ磐田 ユニフォーム・ファングッズ
- ショップ: スポーツホールセラー
- 価格: 2,520 円
ジェフ千葉にかろうじて勝利の“ドロドロ”グランパス [J1]
サッカーJリーグ第22節・名古屋グランパスVSジェフユナイテッド千葉戦は、2-0で名古屋グランパスがかろうじて勝利!
グランパスは大分トリニータ、川崎フロンターレ戦での2連敗をなんとか食い止めることができたというところだろうか。
先制点を獲ったのはまたしてもこの男だ。
この試合でも1得点をとり、単にポストプレーやターゲットマンとしてのオトリ役だけではなく、これで5試合で計4得点を獲るという驚異的にしてワールドクラスの決定力をも証明しつつある、まさにグランパスにとっての“ジーザス・クライスト”オーストラリア代表FWジョシュア・ケネディだ!
それにしてもこの試合のピクシー・グランパスはまさに必死さがうかがえたよ。
それはこのスタメンを見れば一目瞭然だろう。
システム:3-5-2
FW:玉田、ケネディ
セカンドトップ:ブルザノビッチ
ダブルボランチ:吉村、中村直
サイドハーフ:アレックス、小川佳純!?
(サイドバック?)
CB:バヤリッツァ、吉田、増川
GK:楢崎
なにしろ、まず中盤での絶大な展開力を誇るMFマギヌンを、な、な、なんとスタメンから外している!
そして、3-5-2とは名ばかりで、両サイドハーフのアレックス、小川佳純がほとんど守備に徹すること徹すること。
おかげで、攻撃を持ち味とするアレックスと小川の良さはほとんど見られず、チーム全体での守備の意識がかなり統一、徹底されているように感じられた。
そう、これは事実上5-3-2のシステムとも言える、GK楢崎を含めた7人でのカテナチオ・ディフェンス!
そして、攻撃は玉田、ケネディ、ブルザノビッチの3人のみ、と。
おかげで攻撃的システムはまったくと言っていいほど機能していなかったようだ。
ケネディ、玉田、ブルザノビッチが連動した攻撃なんて、90分の中で1~2回しかなかったんじゃないだろうか?
前節、2位の川崎フロンターレ相手に7人の攻撃陣、4人のディフェンス陣で傲慢に戦ったのとは対照的に、16位のジェフ千葉という相手を必要以上にリスペクトした、かなり謙虚な戦術じゃないかよ、ピクシー・グランパス!
低迷している時期だからこそ、こういう姿勢を見たかったんだよな、僕は。
もっとも、本来は川崎フロンターレ戦でこそこういう戦術をとるべきだったと思うが・・・。
まあ過ぎたことはいい。
この時点で13位であったグランパスにはふさわしい姿勢であったことは確かだろう。
幸いなことに、ジェフはホームということもあってかなり積極的にきていたように思う。
運動量はグランパスを凌いでいたと思うし、1対1の場面でも互いにものスゴいバトルを繰り広げていた。
なんといっても、ともにファウル覚悟で気迫がすごかったもの・・・。
そりゃあそうだろう。
16位のジェフが、落ち目である13位のグランパス相手にホームで勝点3を奪いにこなくてどうする!
そういう意味で、グランパスはジェフの勝ちたい心理を見事についた、非常に理にかなった姿勢で挑むことができていたように感じる。
そう、ピクシー・グランパスとしては得意の物理的スタイルを一切放棄し、まさに心理的戦術のみで立ち向かった、ある意味でグランパスとしても本意とはいえない非常に苦しい戦いだったと言えよう。
しかし、本意でなくとも13位という事実は謙虚に受け止める必要があったと思うのだ。
これは選手、監督のみならず、サポーターも同様だと思う。
うまくいってないからこそ変に背伸びをせずに、等身大で戦えたからこそのこの日のジェフ戦の勝利だったのではないだろうか。
ピクシーも試合前にこう語っていたようだ。
「このシステム、スタメンは好きではないが、こうするしかなかった・・・」
ピクシーも、自身の哲学を勇気をもって捨て、ある意味で自分の本意でない戦術で臨んだことを、僕はサポーターとして賞賛したい。
なぜなら、「一流」とか「名将」と言われている監督ほどそんなことはできないと思うから・・・。
もちろん、このシステム、スタメン、戦術には、本質的な部分で僕も大いに不満がある。
だいたい、ペナルティエリア内でこそ絶大な威力を発揮する小川佳純を、あろうことに右サイドハーフ、いや右サイドバックで起用するなどという大暴挙に出ているのだから・・・。
なんでもできるユーティリティプレーヤーである小川だけに、ここ2試合は小川のキックの精度に価値を見出し、右サイドからのセンタリング能力を活かす戦法をとったということなのだろう。
幸いなことに、その小川の見事なまでの精度を誇る上質のセンタリングから、ケネデイ、玉田の2ゴールが生まれてしまったようだ・・・。
もっとも、ここまで“パサー”として活躍してしまうと、“ストライカー”小川佳純にとっては下手すれば右サイドハーフ(右サイドバック?)で定着してしまうリスクも備えているのだが・・・。
しかし、僕にとってもそんな不満だらけの戦術ではあるが、ガチガチに守備に徹したことはやはりピクシーを評価できよう。
いわゆる、一昔前にイタリア代表やセリエAでよく見かけた、そしてやはり守備を徹底したトルシエ・ジャパンが敷いた戦術でもある、3-5-2、いや5-3-2という古典的守備システム!
まさに13位と低迷するピクシー・グランパスにあって、この上なくふさわしい戦術だったと言えよう。
これなら、今後もそうそう崩れることはあるまい。
おかげでこの試合の勝利によって10位に上がったが、よく見ると「勝点26」で15位のヴィッセル神戸から「勝点34」で6位のサンフレッチェ広島あたりまではたいして差がにゃい。
なのでちょっと気を抜けばすぐ15位に転落するし、ちょっと頑張ればすぐ6位ぐらいまでどのチームもいけるほどの大混戦状態だ。
ならば、ベストの布陣とは言えないまでも、勢いにノって自信を取り戻すまでは、このガチガチ守備戦法で挑もうよ、ピクシーグランパス。
そして、その混沌とした状態で勝点を重ねていき、最終的に上位を狙う上で、やはりこの男の見極めが最大のポイントとなりそうだ。
そう、まだ移籍して2戦しかしてないのに、23歳にしてピクシーからすでに名古屋グランパスの中心を約束され、この試合でも全くといっていいほど周囲との連携が見られなかった、モンテネグロ代表で10番にしてキャプテンを務めた実績をもつ、イゴール・ブルザノビッチだ!
初戦はボランチ、そして2戦目のこの試合はセカンドトップとしてプレーしたようだが、これまでのところ期待したほどのプレーはまるで見られていないようだ。
もっとも、日本にまだ来たばかりで生活が慣れていないということ、そしてシーズン中盤にさしかかっているJリーグではあっても、ヨーロッパは今までシーズンオフだったため、ブルザノビッチ自体がまだまだ調整不足だということなどを考えれば、全く同情の余地がないわけではない。
また、初戦のボランチはともかく、この試合の「セカンドトップ」そのものが、決して簡単なポジションではないということもある。
いや、むしろ難易度が相当高いポジションだといっても過言ではないだろう。
古くは、我が日本代表においても、トルシエジャパンの中田英寿、ジーコジャパンの中村俊輔がこのポジションを務めたが、まるで機能していなかったのは記憶に新しい。
かつてイタリア代表ではトッティ、ブラジル代表ではロナウジーニョがこのポジションを務めた時期もあったが、やはりそこまで機能していたとは言いがたい。
そもそも3-5-2は守備的なシステムだけあって、攻撃そのものが苦しい戦術ではあると言えよう。
そういう意味では、この日のブルザノビッチもまだ失格の烙印を押すには早すぎるのは確かだ。
思えば、90分ほとんど存在が消えている中で、「おっ!」と思うシーンが2度だけあった。
そう、いずれもブルザノビッチがペナルティエリア付近で決定的なシュートを撃った場面!
もしかして、このブルザノビッチという選手の本質は“ストライカー”なんじゃないだろうか?
・・・そう思わせるシーンではあった。
もともと、2007年初めにレッドスター・ベオグラードに加入して通算48試合に出場し11ゴールを挙げている。
そして、2008-09シーズンは母国のブドゥチュノスト・ポドゴリッツァに期限付き移籍して15試合に出場、10ゴールを記録している。
これほどの選手なのだから、この数字からは「相当な“ストライカー”なのでは?」と期待してしまいたくなるもの。
もっとも、僕はヨーロッパでのブルザノビッチの試合をまともに見たことがないし、この10得点の中身を全然把握していないので、これは全くの推測の域を出ないのだが・・・。
本人曰く、「フリークックに絶大な自信をもっている」ブルザノビッチだけに、5点が直接フリーキック、5点がPKだったら“ストライカー”とは言えんわな~。
なのでいずれにしろ断定するにはまだ早い。
あくまでも推測にしておこう。
ただし、一応、本人は入団記者会見のときにこう語っているようだ。
「これまではフォワードとしてプレーしてきました。今後、そのポジションでプレーするかという話については、チームのフォーメーションにより決まると思いますが、攻撃的なポジションでプレー出来れば嬉しいです。」
この発言からは、やっぱりFWが良さそうな気もするな~。
もしFW的な選手なのであれば、4-4-2でケネディとの2トップというのも面白いんじゃないの?
その場合は玉田がスタメンから外れてしまうが、玉田自身が日本代表に選出されているわりにはあまり得点を獲っているFWではないだけに、そこは仕方がない面もある。
で、小川とマギヌンをオフェンシブハーフに据える、と。
小川はどちらかと言えば“ストライカー”、マギヌンはどちらかと言えば“パサー”なのでバランスもとれる。
まあ、低迷している現時点では先の守備的システムでしばらくいくのだろうが、チームが成熟したあかつきには、きっとピクシーもいずれは小川をペナルテエリア内で勝負できるようなポジションで起用してくれると信じたい。
現時点では、僕を含め全てのサポーターが望むようなシステムではないが、一応1つの形を成し遂げた感のあるピクシー・グランパス。
ならば、ここからブルザノビッチが調子を上げていくに連れて、ピクシー・グランパスがいったいどのような変貌を遂げていくのか! そしてその最終形はいったいどんな素晴らしい形におさまるのか!
それを今後の楽しみとして今後の試合に注目していくことにしよう。
さあ、そして次はここへきて最も絶好調で、最も勢いがあるといえる、見事に復調を遂げた感のある、4位のガンバ大阪とアウェイでの対戦となる。
常識的には、ここもグランパス不利は否めない。
だからこそ、対ガンバ大阪戦も、同様のガチガチのカテナチオ・システムで“ドロドロの試合”を望みたい!
ここへきてやはりガチガチの守備で復調してきた感のあるガンバ大阪だけに、おそらく両者ともに相当“ドロドロ”になるに違いない。
そしてその“ドロドロ”の展開に勝点3を焦ったガンバ大阪に対して、グランパスの見事なカウンター殺法を炸裂させてほしいところだ。
すなわち右サイドからカウンターで飛び出した小川が、中央で待ち構えるケネディをオトリに使い、ゴール前でフリーになったブルザノビッチにスルーパス!
そしてそれを“ストライカー”ブルザノビッチが見事にズドンッと値千金の来日初ゴール!
こんなシーンをファンタジーに夢膨らませながら、8/23(日)のガンバ大阪戦を楽しみに待つことにしよう。
選手、監督、サポーターともども本意ではない戦い方だろうが、しばらくガマンするしかないな・・・。
期待してるぞ、ブルザノビッチ!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
グランパスは大分トリニータ、川崎フロンターレ戦での2連敗をなんとか食い止めることができたというところだろうか。
先制点を獲ったのはまたしてもこの男だ。
この試合でも1得点をとり、単にポストプレーやターゲットマンとしてのオトリ役だけではなく、これで5試合で計4得点を獲るという驚異的にしてワールドクラスの決定力をも証明しつつある、まさにグランパスにとっての“ジーザス・クライスト”オーストラリア代表FWジョシュア・ケネディだ!
それにしてもこの試合のピクシー・グランパスはまさに必死さがうかがえたよ。
それはこのスタメンを見れば一目瞭然だろう。
システム:3-5-2
FW:玉田、ケネディ
セカンドトップ:ブルザノビッチ
ダブルボランチ:吉村、中村直
サイドハーフ:アレックス、小川佳純!?
(サイドバック?)
CB:バヤリッツァ、吉田、増川
GK:楢崎
なにしろ、まず中盤での絶大な展開力を誇るMFマギヌンを、な、な、なんとスタメンから外している!
そして、3-5-2とは名ばかりで、両サイドハーフのアレックス、小川佳純がほとんど守備に徹すること徹すること。
おかげで、攻撃を持ち味とするアレックスと小川の良さはほとんど見られず、チーム全体での守備の意識がかなり統一、徹底されているように感じられた。
そう、これは事実上5-3-2のシステムとも言える、GK楢崎を含めた7人でのカテナチオ・ディフェンス!
そして、攻撃は玉田、ケネディ、ブルザノビッチの3人のみ、と。
おかげで攻撃的システムはまったくと言っていいほど機能していなかったようだ。
ケネディ、玉田、ブルザノビッチが連動した攻撃なんて、90分の中で1~2回しかなかったんじゃないだろうか?
前節、2位の川崎フロンターレ相手に7人の攻撃陣、4人のディフェンス陣で傲慢に戦ったのとは対照的に、16位のジェフ千葉という相手を必要以上にリスペクトした、かなり謙虚な戦術じゃないかよ、ピクシー・グランパス!
低迷している時期だからこそ、こういう姿勢を見たかったんだよな、僕は。
もっとも、本来は川崎フロンターレ戦でこそこういう戦術をとるべきだったと思うが・・・。
まあ過ぎたことはいい。
この時点で13位であったグランパスにはふさわしい姿勢であったことは確かだろう。
幸いなことに、ジェフはホームということもあってかなり積極的にきていたように思う。
運動量はグランパスを凌いでいたと思うし、1対1の場面でも互いにものスゴいバトルを繰り広げていた。
なんといっても、ともにファウル覚悟で気迫がすごかったもの・・・。
そりゃあそうだろう。
16位のジェフが、落ち目である13位のグランパス相手にホームで勝点3を奪いにこなくてどうする!
そういう意味で、グランパスはジェフの勝ちたい心理を見事についた、非常に理にかなった姿勢で挑むことができていたように感じる。
そう、ピクシー・グランパスとしては得意の物理的スタイルを一切放棄し、まさに心理的戦術のみで立ち向かった、ある意味でグランパスとしても本意とはいえない非常に苦しい戦いだったと言えよう。
しかし、本意でなくとも13位という事実は謙虚に受け止める必要があったと思うのだ。
これは選手、監督のみならず、サポーターも同様だと思う。
うまくいってないからこそ変に背伸びをせずに、等身大で戦えたからこそのこの日のジェフ戦の勝利だったのではないだろうか。
ピクシーも試合前にこう語っていたようだ。
「このシステム、スタメンは好きではないが、こうするしかなかった・・・」
ピクシーも、自身の哲学を勇気をもって捨て、ある意味で自分の本意でない戦術で臨んだことを、僕はサポーターとして賞賛したい。
なぜなら、「一流」とか「名将」と言われている監督ほどそんなことはできないと思うから・・・。
もちろん、このシステム、スタメン、戦術には、本質的な部分で僕も大いに不満がある。
だいたい、ペナルティエリア内でこそ絶大な威力を発揮する小川佳純を、あろうことに右サイドハーフ、いや右サイドバックで起用するなどという大暴挙に出ているのだから・・・。
なんでもできるユーティリティプレーヤーである小川だけに、ここ2試合は小川のキックの精度に価値を見出し、右サイドからのセンタリング能力を活かす戦法をとったということなのだろう。
幸いなことに、その小川の見事なまでの精度を誇る上質のセンタリングから、ケネデイ、玉田の2ゴールが生まれてしまったようだ・・・。
もっとも、ここまで“パサー”として活躍してしまうと、“ストライカー”小川佳純にとっては下手すれば右サイドハーフ(右サイドバック?)で定着してしまうリスクも備えているのだが・・・。
しかし、僕にとってもそんな不満だらけの戦術ではあるが、ガチガチに守備に徹したことはやはりピクシーを評価できよう。
いわゆる、一昔前にイタリア代表やセリエAでよく見かけた、そしてやはり守備を徹底したトルシエ・ジャパンが敷いた戦術でもある、3-5-2、いや5-3-2という古典的守備システム!
まさに13位と低迷するピクシー・グランパスにあって、この上なくふさわしい戦術だったと言えよう。
これなら、今後もそうそう崩れることはあるまい。
おかげでこの試合の勝利によって10位に上がったが、よく見ると「勝点26」で15位のヴィッセル神戸から「勝点34」で6位のサンフレッチェ広島あたりまではたいして差がにゃい。
なのでちょっと気を抜けばすぐ15位に転落するし、ちょっと頑張ればすぐ6位ぐらいまでどのチームもいけるほどの大混戦状態だ。
ならば、ベストの布陣とは言えないまでも、勢いにノって自信を取り戻すまでは、このガチガチ守備戦法で挑もうよ、ピクシーグランパス。
そして、その混沌とした状態で勝点を重ねていき、最終的に上位を狙う上で、やはりこの男の見極めが最大のポイントとなりそうだ。
そう、まだ移籍して2戦しかしてないのに、23歳にしてピクシーからすでに名古屋グランパスの中心を約束され、この試合でも全くといっていいほど周囲との連携が見られなかった、モンテネグロ代表で10番にしてキャプテンを務めた実績をもつ、イゴール・ブルザノビッチだ!
初戦はボランチ、そして2戦目のこの試合はセカンドトップとしてプレーしたようだが、これまでのところ期待したほどのプレーはまるで見られていないようだ。
もっとも、日本にまだ来たばかりで生活が慣れていないということ、そしてシーズン中盤にさしかかっているJリーグではあっても、ヨーロッパは今までシーズンオフだったため、ブルザノビッチ自体がまだまだ調整不足だということなどを考えれば、全く同情の余地がないわけではない。
また、初戦のボランチはともかく、この試合の「セカンドトップ」そのものが、決して簡単なポジションではないということもある。
いや、むしろ難易度が相当高いポジションだといっても過言ではないだろう。
古くは、我が日本代表においても、トルシエジャパンの中田英寿、ジーコジャパンの中村俊輔がこのポジションを務めたが、まるで機能していなかったのは記憶に新しい。
かつてイタリア代表ではトッティ、ブラジル代表ではロナウジーニョがこのポジションを務めた時期もあったが、やはりそこまで機能していたとは言いがたい。
そもそも3-5-2は守備的なシステムだけあって、攻撃そのものが苦しい戦術ではあると言えよう。
そういう意味では、この日のブルザノビッチもまだ失格の烙印を押すには早すぎるのは確かだ。
思えば、90分ほとんど存在が消えている中で、「おっ!」と思うシーンが2度だけあった。
そう、いずれもブルザノビッチがペナルティエリア付近で決定的なシュートを撃った場面!
もしかして、このブルザノビッチという選手の本質は“ストライカー”なんじゃないだろうか?
・・・そう思わせるシーンではあった。
もともと、2007年初めにレッドスター・ベオグラードに加入して通算48試合に出場し11ゴールを挙げている。
そして、2008-09シーズンは母国のブドゥチュノスト・ポドゴリッツァに期限付き移籍して15試合に出場、10ゴールを記録している。
これほどの選手なのだから、この数字からは「相当な“ストライカー”なのでは?」と期待してしまいたくなるもの。
もっとも、僕はヨーロッパでのブルザノビッチの試合をまともに見たことがないし、この10得点の中身を全然把握していないので、これは全くの推測の域を出ないのだが・・・。
本人曰く、「フリークックに絶大な自信をもっている」ブルザノビッチだけに、5点が直接フリーキック、5点がPKだったら“ストライカー”とは言えんわな~。
なのでいずれにしろ断定するにはまだ早い。
あくまでも推測にしておこう。
ただし、一応、本人は入団記者会見のときにこう語っているようだ。
「これまではフォワードとしてプレーしてきました。今後、そのポジションでプレーするかという話については、チームのフォーメーションにより決まると思いますが、攻撃的なポジションでプレー出来れば嬉しいです。」
この発言からは、やっぱりFWが良さそうな気もするな~。
もしFW的な選手なのであれば、4-4-2でケネディとの2トップというのも面白いんじゃないの?
その場合は玉田がスタメンから外れてしまうが、玉田自身が日本代表に選出されているわりにはあまり得点を獲っているFWではないだけに、そこは仕方がない面もある。
で、小川とマギヌンをオフェンシブハーフに据える、と。
小川はどちらかと言えば“ストライカー”、マギヌンはどちらかと言えば“パサー”なのでバランスもとれる。
まあ、低迷している現時点では先の守備的システムでしばらくいくのだろうが、チームが成熟したあかつきには、きっとピクシーもいずれは小川をペナルテエリア内で勝負できるようなポジションで起用してくれると信じたい。
現時点では、僕を含め全てのサポーターが望むようなシステムではないが、一応1つの形を成し遂げた感のあるピクシー・グランパス。
ならば、ここからブルザノビッチが調子を上げていくに連れて、ピクシー・グランパスがいったいどのような変貌を遂げていくのか! そしてその最終形はいったいどんな素晴らしい形におさまるのか!
それを今後の楽しみとして今後の試合に注目していくことにしよう。
さあ、そして次はここへきて最も絶好調で、最も勢いがあるといえる、見事に復調を遂げた感のある、4位のガンバ大阪とアウェイでの対戦となる。
常識的には、ここもグランパス不利は否めない。
だからこそ、対ガンバ大阪戦も、同様のガチガチのカテナチオ・システムで“ドロドロの試合”を望みたい!
ここへきてやはりガチガチの守備で復調してきた感のあるガンバ大阪だけに、おそらく両者ともに相当“ドロドロ”になるに違いない。
そしてその“ドロドロ”の展開に勝点3を焦ったガンバ大阪に対して、グランパスの見事なカウンター殺法を炸裂させてほしいところだ。
すなわち右サイドからカウンターで飛び出した小川が、中央で待ち構えるケネディをオトリに使い、ゴール前でフリーになったブルザノビッチにスルーパス!
そしてそれを“ストライカー”ブルザノビッチが見事にズドンッと値千金の来日初ゴール!
こんなシーンをファンタジーに夢膨らませながら、8/23(日)のガンバ大阪戦を楽しみに待つことにしよう。
選手、監督、サポーターともども本意ではない戦い方だろうが、しばらくガマンするしかないな・・・。
期待してるぞ、ブルザノビッチ!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 3,990 円
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 2,520 円
アレックスはやはり衰えてなどいなかった! [J1]
後半早々のピクシーの珍采配に大きな影響を受けて、名古屋グランパスが川崎フロンターレに0-2で敗れてしまった中でも、1つだけ見るべき内容はあった。
それは、この試合が名古屋グランパス移籍後の初登場となった、元日本代表の左サイドバックのアレックス(三都主アレッサンドロ)だ!
オーストラリアのザルツブルグから古巣の浦和レッズへ戻った後は、まったくと言っていいほど出場機会のなかったアレックスだけに、「いったいなぜなんだろう?」という疑問は僕にもあった。
すでに32歳ということもあり、やはりアスリートとしては避けられない、肉体の衰えの時期にきているのだろうか?
しかし、この日のプレーを見る限り、その疑いは完全に僕の中でも払拭されたよ。
なにしろ、持ち前の自由奔放なスタイルで、左サイドを縦横無尽に駆け回ること駆け回ること。
そして精度の高い左サイドキックを何本も中央のケネディへ送り出す。
(※アレックス→玉田ゴール!)
衰えてるどころか、ジーコジャパン時代の全盛期を彷彿とさせんばかりの、ものスゴい存在感じゃないかよ、アレックス!
誰だ、アレックスが衰えてるなんて言ったのは・・・。
相手DFが目の前に2人いようとも、非常識にも無鉄砲にドリブルを仕掛ける、後先を考えない勇敢さ!
そして仮に抜けずにカウンターを喰らったとしても、「オレは悪くない」と言わんばかりに相変わらず何度も縦にドリブル突破を繰り返すふてぶてしさ!
そしてなんと言っても、この日絶好調で誰も止められなかったジュニーニョのスピードに乗ったドリブルを、決して恵まれない体格で見事に止めてしまう、インテリジェンス溢れるディフェンス力!
この日のこの試合を見ていなかった他クラブのサポーターに対し、僕は高々と宣言しよう。
衰えてるどころか、アレックスは今すぐにでも日本代表に入れる実力を変わらず備えている!
新加入選手のデビュー戦ということもあって、名古屋グランパスの動きが全体的に連動性がなかっただけに、アレックスの個人技が一際輝いていたような気がする。
よくよく考えれば、アレックスはザルツブルグ時代から大きなケガに見舞われてたんだよな・・・。
左脚付け根の腱断裂だっけ?
だから長期にわたって試合に出れなかったということなんだろう。
幸いなことに、それが直った後もフィンケ監督がアレックスを起用しないもんだから、それが心身ともにいいリフレッシュとなって、今やすっかり体調万全とも言えるんじゃないの、アレックス?
ブラジル代表ロナウジーニョを彷彿とさせるバネのある躍動感、ポルトガル代表クリスチアーノ・ロナウドを思わせんばかりの、相手を前にしたらまず仕掛けようとするその後先考えない精神性は、まさしくジーコジャパン時代にアジアカップ優勝を成し遂げた時のアレックスそのものだ!
さすがはシステム・規律を重んじるフィンケ監督からリザーブに追いやられただけのことはある。
FW高原、MFポンテなど、才能と実績を備えた選手に対して全く敬意を表することなく簡単にスタメンから外し、まるで経験も実力もない10代の選手ばかりをドンドン起用し続けるフィンケ監督・・・。
その経験不足の10代の選手中心に闘っているせいで、これだけHレベルの選手層をそろえておきながら、今やリーグ戦4連敗という屈辱的連敗記録を現在進行形で作り出そうとしている浦和レッズの現状があるとも言えよう。
考えようによっては、フィンケ監督から失格の烙印を押された選手というのは、裏返して言えば、実はとんでもない実力を備えた選手というお墨付きをもらったという見方さえできてしまうんじゃないの?
まあ、それはちょっと言いすぎかもしれないが、今後このアレックスが名古屋グランパスで大活躍する姿を浦和レッズのサポーターが目にしようものなら、彼らはいったいどのような反応を示すのだろうか?
日本で最も熱く、最も怖い浦和レッズサポーターのことだ。
それをただ黙って指をくわえているなどということはまずあるまい。
田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)同様、きっと怒りながらこう言うことだろう。
「あのクラスの選手をクラブ側は簡単に放出した!うちのフロントの頭は大丈夫か」
アレックスのような、名声だけでない大スター選手が我が名古屋グランパスで今後プレーしてくれるなんて、グランパスサポーターとしてこんなにうれしいことはない。
未だに「アレックスはディフェンス力が無い!」などと他チームが勝手に勘違いしてくれているのがありがたいと思うほどだ。
この日の試合を見る限りでは、吉田、バヤリッツァ率いるグランパスの中央を突破されたシーンは多々目にしたが、竹内がまだいた際の右サイドと、アレックスが待ち構える左サイドを突破されたシーンはほとんどなかっただずだ。
これまで左サイドバックを務めていた阿部翔平が、やはりあまりディフェンス力があるタイプではなかっただけに、グランパスサポーターからしてみたら、いっそうアレックスのディフェンス力の凄さが際立っていたように思う。
これは、おそらくアレックス自身が海外ヨーロッパクラブで培った賜物に違いない。
久しくアレックスを目にしていなかったが、見ていないところできっちり成長していたんだな、アレックス!
さあ、我が迷える“迷将”ストイコビッチ監督は、次のジェフ戦でいったいどんなシステムで挑むことになるのだろうか?
まさかサイコロでスタメンを決めているなんてことはないと思うが、今のアレックスならどのポジションでもやれてしまう気がする。
ジェフ千葉は現時点で16位のチームだけに、13位のグランパスならきっと互角の勝負ができるに違いない。
アレックスの左サイドのドリブル突破からの精度の高いクロスを、ゴール前でケネディがGKと競り合い、そのもつれたこぼれダマをペナルティエリア内で小川が冷静にごっつぁんゴール!
こんなシーンをぜひ見てみたいものだ。
頼むぞ、アレックス!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
それは、この試合が名古屋グランパス移籍後の初登場となった、元日本代表の左サイドバックのアレックス(三都主アレッサンドロ)だ!
オーストラリアのザルツブルグから古巣の浦和レッズへ戻った後は、まったくと言っていいほど出場機会のなかったアレックスだけに、「いったいなぜなんだろう?」という疑問は僕にもあった。
すでに32歳ということもあり、やはりアスリートとしては避けられない、肉体の衰えの時期にきているのだろうか?
しかし、この日のプレーを見る限り、その疑いは完全に僕の中でも払拭されたよ。
なにしろ、持ち前の自由奔放なスタイルで、左サイドを縦横無尽に駆け回ること駆け回ること。
そして精度の高い左サイドキックを何本も中央のケネディへ送り出す。
(※アレックス→玉田ゴール!)
衰えてるどころか、ジーコジャパン時代の全盛期を彷彿とさせんばかりの、ものスゴい存在感じゃないかよ、アレックス!
誰だ、アレックスが衰えてるなんて言ったのは・・・。
相手DFが目の前に2人いようとも、非常識にも無鉄砲にドリブルを仕掛ける、後先を考えない勇敢さ!
そして仮に抜けずにカウンターを喰らったとしても、「オレは悪くない」と言わんばかりに相変わらず何度も縦にドリブル突破を繰り返すふてぶてしさ!
そしてなんと言っても、この日絶好調で誰も止められなかったジュニーニョのスピードに乗ったドリブルを、決して恵まれない体格で見事に止めてしまう、インテリジェンス溢れるディフェンス力!
この日のこの試合を見ていなかった他クラブのサポーターに対し、僕は高々と宣言しよう。
衰えてるどころか、アレックスは今すぐにでも日本代表に入れる実力を変わらず備えている!
新加入選手のデビュー戦ということもあって、名古屋グランパスの動きが全体的に連動性がなかっただけに、アレックスの個人技が一際輝いていたような気がする。
よくよく考えれば、アレックスはザルツブルグ時代から大きなケガに見舞われてたんだよな・・・。
左脚付け根の腱断裂だっけ?
だから長期にわたって試合に出れなかったということなんだろう。
幸いなことに、それが直った後もフィンケ監督がアレックスを起用しないもんだから、それが心身ともにいいリフレッシュとなって、今やすっかり体調万全とも言えるんじゃないの、アレックス?
ブラジル代表ロナウジーニョを彷彿とさせるバネのある躍動感、ポルトガル代表クリスチアーノ・ロナウドを思わせんばかりの、相手を前にしたらまず仕掛けようとするその後先考えない精神性は、まさしくジーコジャパン時代にアジアカップ優勝を成し遂げた時のアレックスそのものだ!
さすがはシステム・規律を重んじるフィンケ監督からリザーブに追いやられただけのことはある。
FW高原、MFポンテなど、才能と実績を備えた選手に対して全く敬意を表することなく簡単にスタメンから外し、まるで経験も実力もない10代の選手ばかりをドンドン起用し続けるフィンケ監督・・・。
その経験不足の10代の選手中心に闘っているせいで、これだけHレベルの選手層をそろえておきながら、今やリーグ戦4連敗という屈辱的連敗記録を現在進行形で作り出そうとしている浦和レッズの現状があるとも言えよう。
考えようによっては、フィンケ監督から失格の烙印を押された選手というのは、裏返して言えば、実はとんでもない実力を備えた選手というお墨付きをもらったという見方さえできてしまうんじゃないの?
まあ、それはちょっと言いすぎかもしれないが、今後このアレックスが名古屋グランパスで大活躍する姿を浦和レッズのサポーターが目にしようものなら、彼らはいったいどのような反応を示すのだろうか?
日本で最も熱く、最も怖い浦和レッズサポーターのことだ。
それをただ黙って指をくわえているなどということはまずあるまい。
田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)同様、きっと怒りながらこう言うことだろう。
「あのクラスの選手をクラブ側は簡単に放出した!うちのフロントの頭は大丈夫か」
アレックスのような、名声だけでない大スター選手が我が名古屋グランパスで今後プレーしてくれるなんて、グランパスサポーターとしてこんなにうれしいことはない。
未だに「アレックスはディフェンス力が無い!」などと他チームが勝手に勘違いしてくれているのがありがたいと思うほどだ。
この日の試合を見る限りでは、吉田、バヤリッツァ率いるグランパスの中央を突破されたシーンは多々目にしたが、竹内がまだいた際の右サイドと、アレックスが待ち構える左サイドを突破されたシーンはほとんどなかっただずだ。
これまで左サイドバックを務めていた阿部翔平が、やはりあまりディフェンス力があるタイプではなかっただけに、グランパスサポーターからしてみたら、いっそうアレックスのディフェンス力の凄さが際立っていたように思う。
これは、おそらくアレックス自身が海外ヨーロッパクラブで培った賜物に違いない。
久しくアレックスを目にしていなかったが、見ていないところできっちり成長していたんだな、アレックス!
さあ、我が迷える“迷将”ストイコビッチ監督は、次のジェフ戦でいったいどんなシステムで挑むことになるのだろうか?
まさかサイコロでスタメンを決めているなんてことはないと思うが、今のアレックスならどのポジションでもやれてしまう気がする。
ジェフ千葉は現時点で16位のチームだけに、13位のグランパスならきっと互角の勝負ができるに違いない。
アレックスの左サイドのドリブル突破からの精度の高いクロスを、ゴール前でケネディがGKと競り合い、そのもつれたこぼれダマをペナルティエリア内で小川が冷静にごっつぁんゴール!
こんなシーンをぜひ見てみたいものだ。
頼むぞ、アレックス!
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 3,990 円
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 2,520 円
“喜劇的”采配により“悲劇的”自滅を強いられたグランパス! [J1]
サッカーJリーグ第21節・川崎フロンターレVS名古屋グランパスの試合(瑞穂陸上競技場)は、2-0で川崎フロンターレの圧勝!
我が名古屋グランパスは、ホームにもかかわらず見事なまでに完封負けをきっしてしまった。
それにしても、これで対川崎フロンターレ戦は9戦して勝ち星なしとは・・・!
もともと川崎フロンターレのほうが役者が上ということを差し引いても、この数字はちょっと異常なんじゃないの?
そういう意味では、まさに「記録的敗北」をきっしてしまったとも言えよう。
その内容はといえば、もうたった1人の選手にかきまわされてしまったといっても過言ではない。
そう、この名古屋グランパス戦でも決定的2ゴールをあげ、これで今期11ゴールとなり得点ランキングトップにも躍り出ることになった、もはや川崎フロンターレにとっては現役でありながらも“伝説”とも言えるブラジル人ストライカー、ジュニーニョだ!
1点目はバヤリッツァとのマッチアップの中で、見事なフェイントとスピードでディフェンスラインを突破し、最後は日本代表GK楢崎をもかわしてゴール!
そして2点目は中村憲剛からの見事なスルーパスからのシュートを、一度はGK楢崎にはじかれたものの、しかしすかさず再度自らダイレクトでヘディングシュート!
グランパスDF吉田がボールウォッチャーになっている中、誰よりも早く反応して決めた見事なゴールだったと言えよう。
やはり、ジュニーニョはただものではなかったということだ。
ジュニーニョこそ最重要危険人物だとグランパスも分かっていたはずなのに、こうやってしっかり決められちゃうんだもんな・・・。
そもそもJリーグ屈指の川崎フロンターレの攻撃にあって、失点0でおさえようなんていう発想が間違っているというものだ。
そういう意味では、ジュニーニョにゴールを決められた以上に、得点をあげることのできなかったグランパスの攻撃面こそ最大の問題があったと言えよう。
確かに内容・結果ともに川崎フロンターレの圧勝で、その差は、特にインテリジェンスの面においては、まさに大人と子供ほどあったように思う。
そう、それは認めよう。
ただし、グランパスの今回の敗北に限っては「川崎フロンターレの強さによってもたらされた」という以上に、グランパスが自滅した感じがしてしかたない。
つまり、たとえ今回の相手がもっと下位のチームであったとしても、やはり負けていたんじゃないかと思うのだ。
前節、大分トリニータにロスタイムに2ゴールされるという屈辱的逆転負けを味わってしまったのも、今考えてもやはり必然だったとしか思えない。
そして、その結果はやはりこちらもたった1人の人間のおかげでもたらされている気がしている。
そう、2週間のJリーグ中断を挟みそのフタを開けてみたら、今や日本代表、元日本代表はおろか、オーストラリア代表、モンテネグロ代表など各国の代表選手をズラリとそろえる名古屋グランパスに変貌を遂げたにもかかわらず、サポーターの誰もが予想だにしないようなクレージーな采配を相も変わらず滞ることなく延々と繰り返し続ける、我らが迷える“迷将”、ピクシーことストイコビッチ監督だ!
大分戦でもピクシーのとんでもない采配によって、屈辱の逆転負けを自ら呼び込んでしまったが、今回の川崎戦でもやはり同じように自らのクビをしめてしまったようだ。
だってそうだろう。
川崎フロンターレとの相性の悪さは何も今に始まったことではない。
もう何年も前から出ている覆しようのないデータだし、当然その対策もなされなければならないはずだ。
ましてや相手は現在2位のチームだぞ。
現在10位のグランパスとしては、当然、考えられるだけの「敬意」を川崎フロンターレに対して抱いて試合に臨むべきだろう。
にもかかわらず、ディフェンシブな選手がGKの楢崎をいれて4人ってのは、いったいどういうことなんだ、えっ?
逆に言えば、攻撃的選手7人をいれて、この川崎戦に挑んだというわけだが・・・。
ちなみにディフェンシブな選手というのは、GK楢崎を除くと、CBの吉田、バヤリッツァ、右SBの竹内の3人。
ただ、竹内すらディフェンシブな選手と言っていいか迷うところだが・・・。
いずれにしろ、この3人で川崎フロンターレの圧倒的攻撃をおさえようってんだから、川崎フロンターレからすれば失礼な話だわな~。
なんとまあ傲慢にして無神経な戦術なのだ、ピクシー・グランパスよ!
おそらくは、「自分たちのサッカー」と称してこのシステムをとったのだとは思うが・・・。
ビッグクラブにもかかわらず、浦和レッズがやはり同じく「自分たちのサッカー」にただこだわり続けて、今節の敗戦を含めて4連敗していることから、その反省としてまったく共通点を見出さないものなのだろうか?
そもそも勝負というのは自分たちだけで成り立つものではないだろう。
相手があるのだ、相手が。
ならば、相手によっては「自分たちのサッカー」を捨ててでも、ほかにもっとこだわるべきことが時としてあるんじゃないだろうか?
優勝も視野に入れている川崎フロンターレが、10位のグランパス相手に「引き分け」や「負け」を考えていたとは思えない。
ならば、10位という立場をふんだんに利用すれば、川崎フロンターレがもっと嫌がる戦術はほかにあったと思うのだ。
そう、例えば、「カウンターサッカー」を最大の戦術とする川崎に対して、こちらも負けじと「カウンターサッカー」で応戦するとか・・・。
そうすれば、試合がお互い「かみ合わない」ので、あわよくばドロドロの「引き分け」に持ち込める。
もちろん、この場合はグランパスも本来やりたいサッカーができないため、お互いにフラストレーションのたまる試合にはなるだろうが・・・。
このあたりは、何もグランパスのピクシーに限らず、浦和レッズのフィンケ監督、日本代表の岡田監督、オシム監督にも共通して言えることだろう。
そう、彼等はおそらくは自身の哲学とも言える「物理的戦術」ばかりにこだわった結果、肝心要の「メンタル的戦術」が決定的に欠けているとしか思えないのだ!
もちろんホームのグランパスも当然勝ちたいが、川崎の勝ちたい気持ちとは比べ物になるまい。
この試合の場合、ドロドロに引き分け勝負になって、より焦るのは川崎のほうなのだ。
そういう「心理的な戦術」もふんだんに駆使したうえでグランパスが負けてしまうのであれば、見ているサポータとしてもしかたないとして納得できるというもの。
だが、グランパスは一切そうしなかった。
それどころか10位のグランパスが90分間、攻めるわ攻めるわ・・・。
これじゃあ2位の川崎フロンターレに「やりたい放題自分たちのサッカーをやってもらって、どうぞ勝ってください」と言っているようなものじゃないか!
そういう「メンタル的な戦術」を一切否定し、10位という置かれた現状を謙虚に受け止めることなく、あくまで「自分たちのサッカー」にこだわり続けた、「傲慢」を通り越して「勘違い」しているとさえ思えるピクシー・グランパス。
そして、おそらくは今後も相手がどこであろうと、その考え方を徹底し続けるだろうピクシー・グランパス。
岡田ジャパン、オシム・ジャパン、フィンケ・レッズ同様、相手の存在を無視した、まさにワガママにして横暴とも言える、自己中心的な戦術だった言えよう。
具体的には、後半途中で右SBの竹内を外し、本来FW的“ストライカー”であるはずの小川を右SBにコンバートしたときには僕は目を疑ってしまったよ・・・。
この珍采配に異論を唱えないグランパスサポーターがいようものなら、一度もお目にかかりたいものだ。
もはや昨年3位だったころの面影は、その成績だけでなく、選出されているメンバーを見てもすっかり無くなってしまったようだな、グランパスよ・・・。
あのころの小川はよりFW的なポジションでプレーしていたし、当時の右サイドバックは竹内だったのだ。
そしてボランチは吉村だったはずだぞ。
それが、あれからまだ1年もたってないのに吉村は出さないわ、竹内は途中交代するわ、あげくの果てには小川が右サイドバックにいくわ・・・。
一流の食材を与えられているのに、シェフが全てを台無しにするとは、まさにこのことだろう。
料理で言うなら、ゴハンに牛乳かけて食べるようなもんだぞ、この采配!
そんな珍料理をイヤでも食べなければならないグランパスサポーターの気持ちも少しは考えてくれ、ピクシーよ!
うまくいかないチームというのは、えてして監督に原因があることが多い。
シャムスカ監督が解任された途端に大分トリニータが勝ち始めたのがいい例だ。
浦和レッズのフィンケ監督もおそらく時間の問題だと思うが、グランパスのピクシーも同じ状況と言えよう。
だからこそ、うまくいってない監督には自身が足かせになっていることをまず自覚してもらい、ジッとしていることを望みたい!
今回もピクシーが妙な采配さえしなければ、もう少しまともな負け方ができたはずなのだ。
まあ現役時代から短気なピクシーだけに、おそらくジッとしていることがガマンできなかったんだろうが・・・。
ジュニーニョの2点目だって、中村憲剛のスルーパスに対して、右サイドバックにコンバートされた小川が完全にボールウォッチャーになっていた。
あれが本職の竹内なら、あんな無様な姿をさらすことはあるまい。
田中隼麿もそうだが、ディフェンスのセンスを全く備えていない選手にそんなポジションをやらせるからこういうことが起こるのだろう。
だから、今回のアンビリーバブルな小川佳純の右サイドバック起用によって、これだけはピクシーにも実感してもらいたい。
名古屋グランパスの右サイドバックは竹内彬(たけうちあきら)で不動のものとするべきだと!
竹内自身、調子が悪くてスタメンからもれているわけではないだけに、昨年3位の原動力だった最重要選手がこのような不当な扱いを受けている状況を、サポーターとして黙って見過ごしているわけにはいかない。
また、ディフェンスライン全体を見てみても、むしろCBの吉田やバヤリッツァのほうがボロボロにやられている気がしていると感じるのは、きっと僕だけではないだろう。
吉田はヘディングやパスカットのセンスは高くとも、1対1の場面でアッサリ振り切られることが多々ある。
バヤリッツァに至っては、とてもじゃないが良かったころのパフォーマンスに程遠く、ブランクの影響がかなりあるのは明らかだ。
ならば、去年3位の原動力でもあり、高さにも強く、対人プレーにも強く、運動量もあって、精神的にも逞しい、グランパス唯一の“闘将”とも言える竹内を、本来のセンターバックで起用したっていいはずだ!
さあ次戦、ピクシーはいったいどんな“迷”采配で、僕らサポーターが望んでもいない“喜劇的悲劇”を見せてくれるのだろうか?
くれぐれもケネディをセンターバックで起用したり、玉田をボランチで起用するなんてことのないよう願いたいものだ・・・。
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらへどうぞ!
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
我が名古屋グランパスは、ホームにもかかわらず見事なまでに完封負けをきっしてしまった。
それにしても、これで対川崎フロンターレ戦は9戦して勝ち星なしとは・・・!
もともと川崎フロンターレのほうが役者が上ということを差し引いても、この数字はちょっと異常なんじゃないの?
そういう意味では、まさに「記録的敗北」をきっしてしまったとも言えよう。
その内容はといえば、もうたった1人の選手にかきまわされてしまったといっても過言ではない。
そう、この名古屋グランパス戦でも決定的2ゴールをあげ、これで今期11ゴールとなり得点ランキングトップにも躍り出ることになった、もはや川崎フロンターレにとっては現役でありながらも“伝説”とも言えるブラジル人ストライカー、ジュニーニョだ!
1点目はバヤリッツァとのマッチアップの中で、見事なフェイントとスピードでディフェンスラインを突破し、最後は日本代表GK楢崎をもかわしてゴール!
そして2点目は中村憲剛からの見事なスルーパスからのシュートを、一度はGK楢崎にはじかれたものの、しかしすかさず再度自らダイレクトでヘディングシュート!
グランパスDF吉田がボールウォッチャーになっている中、誰よりも早く反応して決めた見事なゴールだったと言えよう。
やはり、ジュニーニョはただものではなかったということだ。
ジュニーニョこそ最重要危険人物だとグランパスも分かっていたはずなのに、こうやってしっかり決められちゃうんだもんな・・・。
そもそもJリーグ屈指の川崎フロンターレの攻撃にあって、失点0でおさえようなんていう発想が間違っているというものだ。
そういう意味では、ジュニーニョにゴールを決められた以上に、得点をあげることのできなかったグランパスの攻撃面こそ最大の問題があったと言えよう。
確かに内容・結果ともに川崎フロンターレの圧勝で、その差は、特にインテリジェンスの面においては、まさに大人と子供ほどあったように思う。
そう、それは認めよう。
ただし、グランパスの今回の敗北に限っては「川崎フロンターレの強さによってもたらされた」という以上に、グランパスが自滅した感じがしてしかたない。
つまり、たとえ今回の相手がもっと下位のチームであったとしても、やはり負けていたんじゃないかと思うのだ。
前節、大分トリニータにロスタイムに2ゴールされるという屈辱的逆転負けを味わってしまったのも、今考えてもやはり必然だったとしか思えない。
そして、その結果はやはりこちらもたった1人の人間のおかげでもたらされている気がしている。
そう、2週間のJリーグ中断を挟みそのフタを開けてみたら、今や日本代表、元日本代表はおろか、オーストラリア代表、モンテネグロ代表など各国の代表選手をズラリとそろえる名古屋グランパスに変貌を遂げたにもかかわらず、サポーターの誰もが予想だにしないようなクレージーな采配を相も変わらず滞ることなく延々と繰り返し続ける、我らが迷える“迷将”、ピクシーことストイコビッチ監督だ!
大分戦でもピクシーのとんでもない采配によって、屈辱の逆転負けを自ら呼び込んでしまったが、今回の川崎戦でもやはり同じように自らのクビをしめてしまったようだ。
だってそうだろう。
川崎フロンターレとの相性の悪さは何も今に始まったことではない。
もう何年も前から出ている覆しようのないデータだし、当然その対策もなされなければならないはずだ。
ましてや相手は現在2位のチームだぞ。
現在10位のグランパスとしては、当然、考えられるだけの「敬意」を川崎フロンターレに対して抱いて試合に臨むべきだろう。
にもかかわらず、ディフェンシブな選手がGKの楢崎をいれて4人ってのは、いったいどういうことなんだ、えっ?
逆に言えば、攻撃的選手7人をいれて、この川崎戦に挑んだというわけだが・・・。
ちなみにディフェンシブな選手というのは、GK楢崎を除くと、CBの吉田、バヤリッツァ、右SBの竹内の3人。
ただ、竹内すらディフェンシブな選手と言っていいか迷うところだが・・・。
いずれにしろ、この3人で川崎フロンターレの圧倒的攻撃をおさえようってんだから、川崎フロンターレからすれば失礼な話だわな~。
なんとまあ傲慢にして無神経な戦術なのだ、ピクシー・グランパスよ!
おそらくは、「自分たちのサッカー」と称してこのシステムをとったのだとは思うが・・・。
ビッグクラブにもかかわらず、浦和レッズがやはり同じく「自分たちのサッカー」にただこだわり続けて、今節の敗戦を含めて4連敗していることから、その反省としてまったく共通点を見出さないものなのだろうか?
そもそも勝負というのは自分たちだけで成り立つものではないだろう。
相手があるのだ、相手が。
ならば、相手によっては「自分たちのサッカー」を捨ててでも、ほかにもっとこだわるべきことが時としてあるんじゃないだろうか?
優勝も視野に入れている川崎フロンターレが、10位のグランパス相手に「引き分け」や「負け」を考えていたとは思えない。
ならば、10位という立場をふんだんに利用すれば、川崎フロンターレがもっと嫌がる戦術はほかにあったと思うのだ。
そう、例えば、「カウンターサッカー」を最大の戦術とする川崎に対して、こちらも負けじと「カウンターサッカー」で応戦するとか・・・。
そうすれば、試合がお互い「かみ合わない」ので、あわよくばドロドロの「引き分け」に持ち込める。
もちろん、この場合はグランパスも本来やりたいサッカーができないため、お互いにフラストレーションのたまる試合にはなるだろうが・・・。
このあたりは、何もグランパスのピクシーに限らず、浦和レッズのフィンケ監督、日本代表の岡田監督、オシム監督にも共通して言えることだろう。
そう、彼等はおそらくは自身の哲学とも言える「物理的戦術」ばかりにこだわった結果、肝心要の「メンタル的戦術」が決定的に欠けているとしか思えないのだ!
もちろんホームのグランパスも当然勝ちたいが、川崎の勝ちたい気持ちとは比べ物になるまい。
この試合の場合、ドロドロに引き分け勝負になって、より焦るのは川崎のほうなのだ。
そういう「心理的な戦術」もふんだんに駆使したうえでグランパスが負けてしまうのであれば、見ているサポータとしてもしかたないとして納得できるというもの。
だが、グランパスは一切そうしなかった。
それどころか10位のグランパスが90分間、攻めるわ攻めるわ・・・。
これじゃあ2位の川崎フロンターレに「やりたい放題自分たちのサッカーをやってもらって、どうぞ勝ってください」と言っているようなものじゃないか!
そういう「メンタル的な戦術」を一切否定し、10位という置かれた現状を謙虚に受け止めることなく、あくまで「自分たちのサッカー」にこだわり続けた、「傲慢」を通り越して「勘違い」しているとさえ思えるピクシー・グランパス。
そして、おそらくは今後も相手がどこであろうと、その考え方を徹底し続けるだろうピクシー・グランパス。
岡田ジャパン、オシム・ジャパン、フィンケ・レッズ同様、相手の存在を無視した、まさにワガママにして横暴とも言える、自己中心的な戦術だった言えよう。
具体的には、後半途中で右SBの竹内を外し、本来FW的“ストライカー”であるはずの小川を右SBにコンバートしたときには僕は目を疑ってしまったよ・・・。
この珍采配に異論を唱えないグランパスサポーターがいようものなら、一度もお目にかかりたいものだ。
もはや昨年3位だったころの面影は、その成績だけでなく、選出されているメンバーを見てもすっかり無くなってしまったようだな、グランパスよ・・・。
あのころの小川はよりFW的なポジションでプレーしていたし、当時の右サイドバックは竹内だったのだ。
そしてボランチは吉村だったはずだぞ。
それが、あれからまだ1年もたってないのに吉村は出さないわ、竹内は途中交代するわ、あげくの果てには小川が右サイドバックにいくわ・・・。
一流の食材を与えられているのに、シェフが全てを台無しにするとは、まさにこのことだろう。
料理で言うなら、ゴハンに牛乳かけて食べるようなもんだぞ、この采配!
そんな珍料理をイヤでも食べなければならないグランパスサポーターの気持ちも少しは考えてくれ、ピクシーよ!
うまくいかないチームというのは、えてして監督に原因があることが多い。
シャムスカ監督が解任された途端に大分トリニータが勝ち始めたのがいい例だ。
浦和レッズのフィンケ監督もおそらく時間の問題だと思うが、グランパスのピクシーも同じ状況と言えよう。
だからこそ、うまくいってない監督には自身が足かせになっていることをまず自覚してもらい、ジッとしていることを望みたい!
今回もピクシーが妙な采配さえしなければ、もう少しまともな負け方ができたはずなのだ。
まあ現役時代から短気なピクシーだけに、おそらくジッとしていることがガマンできなかったんだろうが・・・。
ジュニーニョの2点目だって、中村憲剛のスルーパスに対して、右サイドバックにコンバートされた小川が完全にボールウォッチャーになっていた。
あれが本職の竹内なら、あんな無様な姿をさらすことはあるまい。
田中隼麿もそうだが、ディフェンスのセンスを全く備えていない選手にそんなポジションをやらせるからこういうことが起こるのだろう。
だから、今回のアンビリーバブルな小川佳純の右サイドバック起用によって、これだけはピクシーにも実感してもらいたい。
名古屋グランパスの右サイドバックは竹内彬(たけうちあきら)で不動のものとするべきだと!
竹内自身、調子が悪くてスタメンからもれているわけではないだけに、昨年3位の原動力だった最重要選手がこのような不当な扱いを受けている状況を、サポーターとして黙って見過ごしているわけにはいかない。
また、ディフェンスライン全体を見てみても、むしろCBの吉田やバヤリッツァのほうがボロボロにやられている気がしていると感じるのは、きっと僕だけではないだろう。
吉田はヘディングやパスカットのセンスは高くとも、1対1の場面でアッサリ振り切られることが多々ある。
バヤリッツァに至っては、とてもじゃないが良かったころのパフォーマンスに程遠く、ブランクの影響がかなりあるのは明らかだ。
ならば、去年3位の原動力でもあり、高さにも強く、対人プレーにも強く、運動量もあって、精神的にも逞しい、グランパス唯一の“闘将”とも言える竹内を、本来のセンターバックで起用したっていいはずだ!
さあ次戦、ピクシーはいったいどんな“迷”采配で、僕らサポーターが望んでもいない“喜劇的悲劇”を見せてくれるのだろうか?
くれぐれもケネディをセンターバックで起用したり、玉田をボランチで起用するなんてことのないよう願いたいものだ・・・。
<サッカー関連広告>
★サッカー見るならスカパーで! → こちらへどうぞ!
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
李正秀(イ ジョンス)は“ひととなり”もMVP! [J1]
JOMOカップ2009・Jリーグ選抜 VS Kリーグ選抜の試合(韓国・仁川W杯スタジアム)は、4-1でJリーグ選抜が勝利。
ここ2年、KリーグにやられていたJリーグ勢が、一矢報いることとなった。
まあ、オールスター戦という余興でもあり、個人的には結果なんてどうでもいんだけどね。
それにしても、Jリーグ勢の4人のゴールは、どれも華麗にしてインパクトがあり、素晴らしいスーパーゴールだったと言えよう。
2008年MVP&得点王のマルキーニョス(鹿島アントラーズ)!
日本代表の誇る真の“ファンタジスタ”であり、おそらく南アフリカでも大ブレイクするであろう、中村憲剛(川崎フロンターレ)!
2004年J2得点王&2007年J1得点王であり、31歳でありながら今期もすでに9得点で絶好調のジュニーニョ(川崎フロンターレ)!
そしてなんといっても、この華々しいJリーグ勢のイレブンにあって、この試合のMVPに見事選出されたこの男の存在なしには何も語れない。
そう、オールスターという余興でありながら、手加減することなく鉄壁のディフェンスでKリーグ選抜の攻撃をPKによる1失点にシャットアウトし、なおかつDFというポジションでありながら、まさにストライカーを彷彿とさせんばかりのペナルティエリア内での落ち着きぶりで、2008年KリーグMVPにも輝いたGK李雲在(イ ウンジェ)から、見事にゴールを叩き込んだ、京都サンガの誇る韓国代表DF、李正秀(イ ジョンス)だ!
長い形容になってしまったが、李正秀(イ ジョンス)のその活躍ぶりを言葉で表すにはむしろ短すぎるというもの。
マルキーニョスのゴールをアシストもした中村憲剛のプレーもMVPにふさわしい大活躍だったと思うが、韓国のホームであったことと、4-1でKリーグ選抜が大敗を喫してしまったことを考えれば、やはりここは李正秀(イ・ジョンス)がMVPに選出されてよかったと、個人的にも思う。
なによりそう思ってしまうのは、李正秀(イ ジョンス)からかもしだされる、その人柄だ!
立っている姿を見るだけでも好感が持てるんだよな、李正秀(イ ジョンス)は・・・。
MVP獲得後、チームメイトから祝福されている映像がなんとも言えず美しい。
やはり“韓流”なんだろうか、李正秀(イ ジョンス)も。
日本と韓国への思いを報道陣に聞かれ、こう答えている。
「それはお父さんとお母さん、どっちが好きか聞かれるのと同じ」
なんと深みのあるコメントなんだろう!
日本人ではなかなか出てこないぜ、こんな味のある言葉は・・・。
ドラマもそうだが、日本のドラマが「年頃の男女の恋愛」程度しかストーリーに盛り込まれていないのに対して、韓国のドラマは、そういう「恋愛」プラス「家族愛」のようなものが必ず同時に描かれているそうだ。
この辺はアメリカ映画なんかでも同じなんだろうが・・・。
そういう意味では、しっかり“韓流”なんだろう、李正秀(イ ジョンス)も!
今さらながら思うが、このような素晴らしいスーパースターがJリーグにいてくれることを感謝したくなる。
マンチェスターUで大活躍している朴智星(パク チソン)もそうだったが、京都サンガにくる韓国人選手は今後も侮れんかもしれんな・・・。
そんな日本にとっても韓国にとっても喜べる結果に終わったJOMOカップ2009だったが、個人的にはここを改善してほしいと思う点が3つほどあった。
まあ、これはあくまで僕の個人的な意見なので、聞き流してもらえばと思うが・・・。
まず1つ目の要望を。
韓国のホーム、日本のホームどちらかだけで行われているJOMOカップだが、できれば各国リーグで2チーム用意して、それぞれホームとアウェイで計2試合やったらどうか?
例えば、土曜は韓国のホームで、Kリーグ・ホームチーム VS Jリーグ・アウェイチームの試合。
次の日の日曜日は日本のホームで、Jリーグ・ホームチーム VS Kリーグ・アウェイチームの試合。
こうすると、オールスター戦を2試合楽しめるのだ。
なぜこう思うかと言うと、単純に、もっと他にも見たい選手、いや韓国のサポーターにも見てもらいたいスター選手がまだまだたくさんいるから・・・。
それはおそらくKリーグのサポーターも同じことを思っていると思うが・・・。
もともとJOMOカップは国内で東西にわけて対戦をしてたわけだから、最低でも「22人+リザーブ人数」のオールスター選手を見ることができた。
それが半分になってしまっているのが少し残念なんだよな。
いい選手がたくさんもれてしまっているのがもったいないとでも言うか・・・。
そして2つ目の要望を。
今回のようなガチンコ勝負も悪くはないが、やっぱりオールスターは「勝負そのもの」よりも「スター選手の個人技の競演」を僕は楽しみたいので、それに応えられる監督を選出してほしいし、そういう指導を日本サッカー協会にはしてほしかった!
オリベイラ監督は現在ぶっちぎりで首位の鹿島アントラーズを率いている名将であるし、ここまですでにリーグ2連覇を成し遂げているわけだから、監督としてのその手腕を疑う人は日本国内にはほぼいまい。
ただオールスター戦の醍醐味はやはり“お祭り”としての余興であることを前提にするなら、そういうエンターテイナーを監督に抜擢するのもアリなんじゃないかと思うのだ。
昔でいえば、浦和レッズのブッフバルト監督なんかがそうだろう。
今なら、例えば我が名古屋グランパスの“ピクシー”ことストイコビッチ監督なんかいいんじゃないの?
感情的でテキトーだし(笑)
指示を出してるときのパフォーマンスなんて、見てるだけで笑えるときもある。
そもそも立っているだけで華があるんだよな、ピクシーもブッフバルト監督も。
そりゃあ、ワールドカップで大活躍したほどのスター選手なんだから、華があって当然か・・・。
韓国の仁川W杯スタジアムに空席が目立っていただけに、そのあたりの一工夫でまた違った雰囲気になってた可能性はあるんじゃないだろうか?
オリベイラ監督はよく知らなくても、ピクシーなら知ってるだろ、韓国人も日本人も!
視聴率が低迷してる日本サッカーだけに、そのあたりの意識をもってもらうとサポーターとしては非常にうれしいのだが・・・。
また、メンバーの選出もおそらく「勝利」を必要以上に意識してのものが背景にあったに違いない。
ここ2年Kリーグに負けているし、鹿島アントラーズのメンバーをベースに多く選出したのも、それが大きな要因なんだと思う。
最後に3つ目要望を。
外国人枠の撤廃を望みたい!
別に大きなタイトルがかかっているわけでもないし、あくまでサポーターに対しての余興、あるいは新規サポーターの獲得という視点に立って考えるのなら、「外国人枠」には意味がないと思う。
日本人は日本代表をある意味見飽きてるんだから、それこそ“助っ人外国人代表”なるものを、個人的には見てみたい気さえするのだが・・・。
ヨーロッパのリーグなんてすでにクラブ単独でそういう現象が起きてるほどなんだから、オールスターぐらいそれはそれで1回やってみるのも面白いんじゃないの?
以上3つの僕の勝手な要望を満たし、仮に「勝利」にこだわらなかったら、どんなメンバー選出が他に考えられただろうか?
おそらく、100人ファンがいたら100通りのオールスターメンバーが出来上がるに違いないだろうが、ここは僕個人の勝手なオールスターメンバーを例であげてみたい。
選出時期の違いはあるが、ケガをしてないことと、あくまでも直前という前提で。
システムは3-4-3(MFダイヤモンド型)でいくことにしよう。
FW: L- レアンドロ(大阪)、C- ケネディ(名古屋)、R- 李根鎬(イ グノ)(磐田)
MF: L- 石川直宏(東京)、C- ジュニーニョ(川崎)、R- ペドロ・ジュニオール(新潟)
ボランチ(?): マルシオ・リシャルデス(新潟)(※フリーキッカー)
DF: 槙野(広島)、李正秀(イ ジョンス)(京都)、マト(大宮)
GK: 曽ケ端(鹿島)
このメンバーの選出方法は至って簡単だ。
単に得点ランキングで上位に入ってる順に、ポジションごとにあてはめていっただけ!
なので、システム的な部分や、僕の好みといったものは、あまり反映されてない。
また、ディフェンス力を全く無視し、あくまで攻撃力と華やかさを備えた選手を選出してみた。
ボランチに7得点獲っている攻撃的MFマルシオ・リシャルデスを入れたのも、「守備はしなくていいよ!」という表れだ。
ディフェンス力はともかく、ミドルシュートが撃てるので、ボランチの位置に置いてみたのだが・・・。
“お祭り”だからね。
そういう意味で、バランスをとったりバックパスをする選手が1人もいなくなったのがポイントだ。
これなら、まさしく純然たる“個人技の競演”になることだけは間違いないだろう!
FWのケネディ、李根鎬(イ グノ)は絶対的な得点数は少ないものの、今期途中参入してきた選手なので仕方がない。
それ以上に、驚異的な得点率とそのプレースタイルのインパクトがあまりにも強烈なので、メンバーに入れることにしたのだが・・・。
まあ、このメンバーがどうであろうと、これだけは言えよう。
気づいたら日本人が3人しかおらんぞ・・・!
さすがにこれがマズいなら、FWのケネディ、李根鎬(イ グノ)の代わりに、11得点のエジミウソンと、10得点の岡崎か佐藤寿人のどちらかを入れとくか?
あと、ボランチも、一応5得点とっている遠藤を入れるか・・・。
ただ、遠藤はバックパスが多く、守備的でバランスばかりとる選手だから、オールスターのようなお祭り舞台には、なるべく選びたくないんだよね。
いずれにしろ、単に得点力、華やかさ、攻撃的姿勢、パフォーマンス力といったものを重視するなら、オリベイラ監督が選んだメンバーとは全く異なるメンバーになるのは間違いないようだ。
しかも、よく見ると鹿島アントラーズの選手がGKの曽ケ端しか入ってない!
鹿島アントラーズは、数字には反映されにくい、玄人好みの選手がバランスよく11人いるということなんだろうか・・・?
まあ僕の要望はともかく、来年のオールスターに向けて更なる改善を今後もし続けてもらえたら、サポーターとしてはさらに楽しむことができそうだ。
日本のサッカーがさらに発展して、仮に日本人が1人もオールスターに選出されなくともサポーターが楽しめるほどのサッカー大国になってくれるよう、これからも応援していこう!
Jリーグ
アレックス+ピクシー = 無限大! [J1]
浦和レッズのアレックス(三都主アレッサンドロ)の、我が名古屋グランパスへの移籍が正式に決まったようだ。
順調にいけば、8月15日(土)の川崎フロンターレ戦から出場の予定になりそうだとのことだが・・・。
グランパスサポーターとして正直に言おう。
アレックスは名古屋に来てよかったよ・・・。
確かに、グランパスは知名度の高い外国人プレーヤーなら、昔から連れてくるのが得意ではある。
そもそも今の監督である“ピクシー”ことストイコビッチ監督だって、名古屋グランパスで10番を背負い、天皇杯優勝という唯一のビッグタイトルをもたらしてくれた、スターの中のスター選手。
その他には、ヴァスティッチ(オーストリア代表)、マルケス(ブラジル代表)、リネカー(イングランド代表)、ヨンセン(ノルウェー代表)など、各国の代表選手がズラリ。
先日、とうとう引退を表明してしまった、大分トリニータのウェズレイだって、もともとは名古屋グランパスで得点王を獲得したスター選手だ。
そして、まだ来日はしていないものの、モンテネグロ代表MFイゴール・ブルザノビッチもすでにグランパスへの移籍が決まっている。
オーストラリア代表FWジョシュア・ケネディの大活躍に関しては、今さら言うまでもない。
しかし、一方で、これだけ豪華絢爛な外国人選手に対して、日本代表としてプレーしてきた選手はほとんど見当たらないんだよな・・・。
古くは、ボランチの浅野哲也、アントラーズから移籍してきたDF秋田豊、ジョビロから移籍してきたセカンドトップの藤田俊哉・・・それくらいか?
今なら、GK楢崎正剛、FW玉田圭司の2人だけ・・・。
あるいは将来有望な代表選手候補としては、MF小川佳純が可能性としてある程度だろうか・・・。
名古屋グランパスがいかに日本人選手に人材難を抱えてきたか!そしてクラブとしての育成能力に欠けるか!ということを自らの歴史が証明しているとも言えよう。
そこへもってきての朗報なのだ、このアレックスの加入は!
そう、アレックスは、清水エスパルス時代にはJリーグMVPにも輝いたほどの選手で、ジーコジャパン時代には不動の左サイドバックとしてチームを牽引し続けたほどの、ズバ抜けた実績の持ち主だ。
そこまでの実績を備えた日本人プレーヤーが加入してくれることは、グランパスにとってはこの上なくありがたいことだよ・・・。
ただ、ここで世間の誰もが思っている懸念材料を1つ挙げてみよう。
アレックスももう32才だし、アスリートとしては衰えてくる時期なんじゃないの?
たしかに、所属の浦和レッズでフィンケ監督からここまで6試合しか起用されてないことを見ると、そう思えてしまうのも一理ある。
ただ、このフィンケという監督の考え方をただ手放しで王道だとするのは、ちょっと早計なんじゃないかと僕は思うのだ。
フィンケ監督が重視しているのは、「システム・規律」だという。
そして、ドイツでは、「2部のクラブを1部に昇格」させたり、「若手の育成」で評価を得た監督でもある。
そんなフィンケ監督が、輝かしい日本代表歴を備えた、自由奔放なプレースタイルを持ち味とする、すでに32歳のアレックスを嫌うのは、ある意味必然だろう。
つまりこういうことだ。
アレックスは、頑固なフィンケ監督の哲学にそぐわなかっただけで、決して衰えたとみなされてリザーブに追いやられていたわけではない!
それならば、グランパスにとってはこの上なく極上の取引をしたと言えよう。
そもそも、アレックスのレベルにある選手を獲得するなんて、常識的にはできないはずだろう。
ジーコジャパン時代の選手で今でも現役で名を馳せているのが、楢崎正剛、川口能活、中澤佑二、宮本恒靖、加地亮、駒野友一、遠藤保仁、小野伸二、稲本潤一、小笠原満男、中村俊輔、高原直泰、玉田圭司あたり・・・。
今は代表に選ばれてない選手もいるものの、なんだかんだでやっぱりスゴいよな、このメンバー・・・。
そして、このアレックスもここに名を連ねる名選手なのだから。
アレックスの場合、トルシエ監督よりも、ジーコ監督とのコンビで最高のパフォーマンスを発揮したことを考えると、期待がさらに高まるというものだ。
だってそうだろう。
どことなくキャラが似てないか?ジーコとピクシーって!
奇しくも、玉田がやはりジーコ監督との抜群の相性で大活躍した選手であり、そこへ同じくジーコ監督との抜群の相性をほこったアレックスの加入・・・。
そしてフィンケ監督と同タイプであるオシム監督とは、1990年イタリア・ワールドカップ時代のユーゴスラビア代表監督として親しいピクシーではあるが、やっているサッカーはそれこそオシム監督とは似ても似つかないほど、いい加減にして、感情的な、天才ピクシーの“なんとなくサッカー”・・・。
浦和レッズには失礼だがあえて言わせてもらおう。
アレックスは32歳にして、ピクシー率いる名古屋グランパスでこそ、まだまだ開花する可能性すらある!
そう期待せずにはいられない。
そもそも、このアレックス加入の背景には、ピクシーの強い要望があったという。
そうでもなきゃ、来ないわな~、アレックスだって!
アレックス自身も、ピクシーのもとでこそ能力を発揮できると信じて、今回の移籍に至ったのではないだろうか?
そう考えても、このピクシーのもとでアレックスがどのように化けるのか?
その可能性は無限大とも言えよう!
ここで、ダヴィが移籍して以降大幅に選手の入れ替わりがあったため、再度グランパスのスタメンを考察してみよう。
実は、今のグランパスは、DF陣の層はけっこう厚い。
バヤリッツァ、増川、吉田、竹内と、すでに4人のセンターバックのレギュラー候補がおり、このうち2人がCBを務めている状況だ。
ただ、それならば、3バックにするというのもアリなんじゃないかとかねてから思っているので、ここはやはり3バックをベターとして考えたい。
そして、MFよりFWに濃い選手がそろっている現状からは、やはり3トップがいいんじゃないかと。
よって、システムは3-4-3で!
GK:楢崎
DF:竹内(RB)、増川(CB)、バヤリッツァ(LB)
MF:吉田(DH)、マギヌン(RSH)、アレックス(LSH)、小川(ST)
FW:ブルザノビッチ(RW)、ケネディ(CF)、玉田(LW)
まあ、こまかなポジショニングはどうでもいいが、主な選手を全部並べるにはこうせざるを得なかったんだよな・・・。
特に、吉田をボランチに推奨したのは、そのフィード能力の高さから、アレックスのサイドアタックをより活かせると判断したからだ。
一見、外国人が4人いるように見えるが、アジア枠でケネデイはOKだったよね?
いやはや、システムがどうであろうとも、ただ1つだけこれだけは言えよう。
日本代表をズラリとそろえ、オーストラリア代表、モンテネグロ代表など、なんとも国際色豊かな連合軍となったものだ、グランパスよ!
現在10位で低迷していることなどどうでもよくなってきそうなほどのメンバーじゃないか。
なになに?
バルセロナにイブラヒモビッチ(スェーデン代表)が加入し、これでメッシ(アルセンチン代表)とイニエスタ(スペイン代表)とのスーパーコラボがさらに威力を増したって?
レアル・マドリードにクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)とカカ(ブラジル代表)とベンゼマ(フランス代表)とシャビ・アロンソ(スペイン代表)が加入し、銀河系の枠をさらに超えるチームが出来あがったって?
それでもあえて言おう。
これなら我が名古屋グランパスのメンバーも決してそれらに劣ることはない!
なぜだか知らないが、過去に類を見ないほどの豪華なメンバーがそろうことになってしまった我が名古屋グランパス。
先日の大分トリニータ戦で地獄に突き落とされて、どれほど苦しい2週間を味わうことになるかと絶望を感じていたところだが、これなら絶望どころか希望が高まるほどのワクワクした2週間になりそうだ。
まあ、まずは何より15日の川崎フロンターレ戦で、そのワールドクラスのコラボを楽しませてもらうとしよう。
頼むぞ、アレックス!
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
順調にいけば、8月15日(土)の川崎フロンターレ戦から出場の予定になりそうだとのことだが・・・。
グランパスサポーターとして正直に言おう。
アレックスは名古屋に来てよかったよ・・・。
確かに、グランパスは知名度の高い外国人プレーヤーなら、昔から連れてくるのが得意ではある。
そもそも今の監督である“ピクシー”ことストイコビッチ監督だって、名古屋グランパスで10番を背負い、天皇杯優勝という唯一のビッグタイトルをもたらしてくれた、スターの中のスター選手。
その他には、ヴァスティッチ(オーストリア代表)、マルケス(ブラジル代表)、リネカー(イングランド代表)、ヨンセン(ノルウェー代表)など、各国の代表選手がズラリ。
先日、とうとう引退を表明してしまった、大分トリニータのウェズレイだって、もともとは名古屋グランパスで得点王を獲得したスター選手だ。
そして、まだ来日はしていないものの、モンテネグロ代表MFイゴール・ブルザノビッチもすでにグランパスへの移籍が決まっている。
オーストラリア代表FWジョシュア・ケネディの大活躍に関しては、今さら言うまでもない。
しかし、一方で、これだけ豪華絢爛な外国人選手に対して、日本代表としてプレーしてきた選手はほとんど見当たらないんだよな・・・。
古くは、ボランチの浅野哲也、アントラーズから移籍してきたDF秋田豊、ジョビロから移籍してきたセカンドトップの藤田俊哉・・・それくらいか?
今なら、GK楢崎正剛、FW玉田圭司の2人だけ・・・。
あるいは将来有望な代表選手候補としては、MF小川佳純が可能性としてある程度だろうか・・・。
名古屋グランパスがいかに日本人選手に人材難を抱えてきたか!そしてクラブとしての育成能力に欠けるか!ということを自らの歴史が証明しているとも言えよう。
そこへもってきての朗報なのだ、このアレックスの加入は!
そう、アレックスは、清水エスパルス時代にはJリーグMVPにも輝いたほどの選手で、ジーコジャパン時代には不動の左サイドバックとしてチームを牽引し続けたほどの、ズバ抜けた実績の持ち主だ。
そこまでの実績を備えた日本人プレーヤーが加入してくれることは、グランパスにとってはこの上なくありがたいことだよ・・・。
ただ、ここで世間の誰もが思っている懸念材料を1つ挙げてみよう。
アレックスももう32才だし、アスリートとしては衰えてくる時期なんじゃないの?
たしかに、所属の浦和レッズでフィンケ監督からここまで6試合しか起用されてないことを見ると、そう思えてしまうのも一理ある。
ただ、このフィンケという監督の考え方をただ手放しで王道だとするのは、ちょっと早計なんじゃないかと僕は思うのだ。
フィンケ監督が重視しているのは、「システム・規律」だという。
そして、ドイツでは、「2部のクラブを1部に昇格」させたり、「若手の育成」で評価を得た監督でもある。
そんなフィンケ監督が、輝かしい日本代表歴を備えた、自由奔放なプレースタイルを持ち味とする、すでに32歳のアレックスを嫌うのは、ある意味必然だろう。
つまりこういうことだ。
アレックスは、頑固なフィンケ監督の哲学にそぐわなかっただけで、決して衰えたとみなされてリザーブに追いやられていたわけではない!
それならば、グランパスにとってはこの上なく極上の取引をしたと言えよう。
そもそも、アレックスのレベルにある選手を獲得するなんて、常識的にはできないはずだろう。
ジーコジャパン時代の選手で今でも現役で名を馳せているのが、楢崎正剛、川口能活、中澤佑二、宮本恒靖、加地亮、駒野友一、遠藤保仁、小野伸二、稲本潤一、小笠原満男、中村俊輔、高原直泰、玉田圭司あたり・・・。
今は代表に選ばれてない選手もいるものの、なんだかんだでやっぱりスゴいよな、このメンバー・・・。
そして、このアレックスもここに名を連ねる名選手なのだから。
アレックスの場合、トルシエ監督よりも、ジーコ監督とのコンビで最高のパフォーマンスを発揮したことを考えると、期待がさらに高まるというものだ。
だってそうだろう。
どことなくキャラが似てないか?ジーコとピクシーって!
奇しくも、玉田がやはりジーコ監督との抜群の相性で大活躍した選手であり、そこへ同じくジーコ監督との抜群の相性をほこったアレックスの加入・・・。
そしてフィンケ監督と同タイプであるオシム監督とは、1990年イタリア・ワールドカップ時代のユーゴスラビア代表監督として親しいピクシーではあるが、やっているサッカーはそれこそオシム監督とは似ても似つかないほど、いい加減にして、感情的な、天才ピクシーの“なんとなくサッカー”・・・。
浦和レッズには失礼だがあえて言わせてもらおう。
アレックスは32歳にして、ピクシー率いる名古屋グランパスでこそ、まだまだ開花する可能性すらある!
そう期待せずにはいられない。
そもそも、このアレックス加入の背景には、ピクシーの強い要望があったという。
そうでもなきゃ、来ないわな~、アレックスだって!
アレックス自身も、ピクシーのもとでこそ能力を発揮できると信じて、今回の移籍に至ったのではないだろうか?
そう考えても、このピクシーのもとでアレックスがどのように化けるのか?
その可能性は無限大とも言えよう!
ここで、ダヴィが移籍して以降大幅に選手の入れ替わりがあったため、再度グランパスのスタメンを考察してみよう。
実は、今のグランパスは、DF陣の層はけっこう厚い。
バヤリッツァ、増川、吉田、竹内と、すでに4人のセンターバックのレギュラー候補がおり、このうち2人がCBを務めている状況だ。
ただ、それならば、3バックにするというのもアリなんじゃないかとかねてから思っているので、ここはやはり3バックをベターとして考えたい。
そして、MFよりFWに濃い選手がそろっている現状からは、やはり3トップがいいんじゃないかと。
よって、システムは3-4-3で!
GK:楢崎
DF:竹内(RB)、増川(CB)、バヤリッツァ(LB)
MF:吉田(DH)、マギヌン(RSH)、アレックス(LSH)、小川(ST)
FW:ブルザノビッチ(RW)、ケネディ(CF)、玉田(LW)
まあ、こまかなポジショニングはどうでもいいが、主な選手を全部並べるにはこうせざるを得なかったんだよな・・・。
特に、吉田をボランチに推奨したのは、そのフィード能力の高さから、アレックスのサイドアタックをより活かせると判断したからだ。
一見、外国人が4人いるように見えるが、アジア枠でケネデイはOKだったよね?
いやはや、システムがどうであろうとも、ただ1つだけこれだけは言えよう。
日本代表をズラリとそろえ、オーストラリア代表、モンテネグロ代表など、なんとも国際色豊かな連合軍となったものだ、グランパスよ!
現在10位で低迷していることなどどうでもよくなってきそうなほどのメンバーじゃないか。
なになに?
バルセロナにイブラヒモビッチ(スェーデン代表)が加入し、これでメッシ(アルセンチン代表)とイニエスタ(スペイン代表)とのスーパーコラボがさらに威力を増したって?
レアル・マドリードにクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)とカカ(ブラジル代表)とベンゼマ(フランス代表)とシャビ・アロンソ(スペイン代表)が加入し、銀河系の枠をさらに超えるチームが出来あがったって?
それでもあえて言おう。
これなら我が名古屋グランパスのメンバーも決してそれらに劣ることはない!
なぜだか知らないが、過去に類を見ないほどの豪華なメンバーがそろうことになってしまった我が名古屋グランパス。
先日の大分トリニータ戦で地獄に突き落とされて、どれほど苦しい2週間を味わうことになるかと絶望を感じていたところだが、これなら絶望どころか希望が高まるほどのワクワクした2週間になりそうだ。
まあ、まずは何より15日の川崎フロンターレ戦で、そのワールドクラスのコラボを楽しませてもらうとしよう。
頼むぞ、アレックス!
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 3,990 円
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 2,520 円
神様を見放してしまったピクシー [J1]
「ホラームービーのようだ」
こうこの試合を評した、我が名古屋グランパスの指揮官、「ピクシー」ことストイコビッチ監督。
たしかにこれをサッカーの試合として片付けるにはあまりにも現実離れしすぎている。
信じられないよ・・・。
こんなことが世の中の理としてあっていいものだろうか?
だってついこないだも、ナビスコカップで鹿島アントラーズが川崎フロンターレに“等々力の悲劇”を味わったばかりなのに・・・。
今度は、我がグランパスまでそんな目にあってしまうとは・・・。
そう、J1第20節・名古屋グランパスVS大分トリニータの試合は、なんと大分トリニータに逆転負け!
それも、90分過ぎても、我が名古屋グランパスが1-0で勝っていたのだ。
にもかかわらず、ロスタイム4分の間に、同点に追いつかれ、挙句の果てには逆転ゴールまで許してしまうとは・・・。
それも相手は最下位の大分トリニータだぞ。
ああ神様、あまりにもあんまりじゃないですか・・・。
このやり場のないせつなさをいったいどうしていいのやら・・・。
しかも、対戦カードが9位のグランパスVS18位のトリニータでは注目度が少ないために、劇的な幕切れのわりには世間の扱いはたいしたことなかったようだ。
まさに我が名古屋グランパスの存在感のなさをも、改めて浮き彫りにされた形となったとも言えよう。
でも、ここまでのロスタイムぎりぎりでの2得点逆転ゴールって珍しいよな・・・。
過去にあったっけ、今回みたいなの?
・・・あったな、思い出してみると。
そう、UEFAチャンピオンズリーグ98-99決勝戦・バイエルン・ミュンヘンVSマンチェスター・ユナイテッド戦。
Manchester United - Champions League Final'99
このありえないマンチェスターUのロスタイム逆転劇に、まさにそっくりだぜ・・・。
そう考えると、グランパスとトリニータのサポーターにとっては、まさにUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦にも匹敵する試合だったとも言えよう。
思えば、あのころは客観的な立場でしか試合を見ていなかったので、それはもうマンチェスターUのあまりのスゴさだけに魅了されていた気がする。
だが、この日のグランパスの悲劇を実感したあとでは、そんな感情はこれっぽちも湧かないよ。
そう、ただただバイエルン・ミュンヘンのせつなさだけが心に溢れかえるというものだ・・・。
それにしても、このタイミングでオールスターJOMOカップを間にはさむことにより、Jリーグは2週間中断することになる。
つまり、グランパス・サポーターとしては、この苦痛を2週間も抱えて生活しなければならないのだ。
つらい、つらすぎるぜ、この中断・・・。
まあ終わったことをただ嘆いていても仕方がない。
一体全体なぜこのようなことが起こってしまったのだろうか?
ゲームの流れだけをとれば、その答えは簡単だが・・・。
1点をリードした名古屋グランパスが、試合終了が近づくにつれて玉田、ケネディ、マギヌンという攻撃陣を下げ、吉村、バヤリッツァという守備的な選手を投入することで、ガチガチの守りに入ったことこそ、このような悲劇を招いた要因だろう。
そう、まさに古きイタリア代表を思わせんばかりの、恥も外聞も無いカテナチオ戦法の失敗例!
見るものの愉悦を無視し、ましてや成長段階における子供への教育的悪影響など考えもしていないだろう、最低最悪の利己主義的時間稼ぎだったぜ。
コーナーキックを迎えても、攻撃することなくライン際でせこいボールキープに走っていたグランパス・・・。
必殺のカウンターチャンスを迎えても最後はシュートを撃つことなく、やはりライン際でボールキープに走っていたグランパス・・・。
おそらく3日前の鹿島アントラーズの敗北が示してくれた教訓など、選手の頭にはまるで記憶になかったのだろう。
そして、そんな万死に値するような「ホラームービー」の名作を作り上げてしまったのが、我が名古屋の“暴れる指揮官”、ピクシーその人だ!
思えば、去年、ひ弱な名古屋グランパスがリーグ3位まで昇りつめることができたのは、このピクシーなくしてはありえない。
そして、今年に入りグランパスがここまで10位と低迷しているのも、やはりピクシーなくしてはありえない気がする・・・。
今年になって新加入したダヴィ、田中隼麿の2人の助っ人。
間近で見てきたグランパス・サポーターからすると、助っ人どころか足を引っ張ってるぜ、この2人は・・・。
これは憶測ではあるが、まさかピクシーが要望してたんじゃないだろうな?
代わりにグランパスを出ていってしまった、去年の大躍進の立役者の1人でもある、元ノルウェー代表FWフローデ・ヨンセンは、清水エスパルスでも引き続き大活躍しているようだが・・・。
相棒の岡崎の10得点がまさにその表れだろうよ。
で、今現時点でもまさに田中隼麿加入のあおりを食っている形の、右サイドバックの竹内彬!
いったいいつになったら竹内を出してくれるのやら・・・。
この日はサブにも入ってなかったようだが、ケガでもしてるのか、竹内は?
それならそれで仕方ないが、そうでないんだとしたら、竹内ほどの男は他チームに出ていってしまうぞ、きっと。
下手すれば日本代表だってありうるほどのポテンシャルを秘めた選手だと、個人的には期待してるんだが・・・。
そしてこの日の極めつけは、ピクシーのこの采配だ。
あろうことに、“ジーザス・クライスト”、ジョシュア・ケネディを後半で下げてしまったこと!
これに尽きるだろう。
つい最近まで「4連敗」+「2連敗」という降格スパイラルに向かっていたグランパスを、劇的に立ち直らせた男が、このケネディだろうに・・・。
そんなこのチームの核ともいえるケネディを下げてしまうもんだから、ダメなころのグランパスに戻ってしまうのは当然じゃないか。
そう、鹿島アントラーズに3-0で負け、FC東京にも3-0、5-1で負け、試合を重ねるごとに失点を繰り返していたグランパスに!
守って守れるものなら、とっくに守りきれていたはずなのだ。
そして、そういう守りきれるチーム状況ではないことを、リーグ戦の早い段階で早々に示してしまっていた、このピクシー・グランパス。
まさしく「神様」であるケネディを見放してしまった時点で、最後の最後で勝利の「神様」に見放されてしまったとも言えよう。
さあ、これで次の試合はどう立て直してくるのだろうか?
聞けば、浦和レッズから元日本代表左サイドバック、アレックス(三都主アレッサンドロ)を獲得したとのニュースを聞いたが・・・。
同じポジションで大活躍している、左サイドの名キッカー、阿部翔平とかなりそのキャラがダブるんだが、その辺は何か意図があるんだろうな?
まさか阿部翔平を外すなんてことはしないでくれよ、ピクシー。
補強をするたびにどんどん悪い方向に崩れていくグランパスだけに、過去最高のパフォーマンスをあげた去年のチームを思い出してもらい、決して「映画監督」ではなく「サッカーの監督」であるということを、再度証明してくれることを期待しているぞ、ピクシー!
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 3,990 円
- ショップ: グランパス・ダイレクト
- 価格: 2,520 円