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岡田ジャパンに名乗りを上げる宮本恒靖のバイシクル! [J1]

J1第18節・川崎フロンターレVSヴィッセル神戸の試合は2-2でドロー。

川崎フロンターレとしては、ホームの等々力での試合だっただけに、痛い引き分けだったに違いない。

だが、この試合で川崎フロンターレが引き分けてしまった要因は、フロンターレだけにあったわけではないだろう。

というのも、ヴィッセル神戸のこの男が、ありえないようなスーパーゴールを叩きこんだからだ。



そう、トルシエジャパン、ジーコジャパン時代にDFとしてワールドカップで活躍した、「ツネ様」こと宮本恒靖の、まるで「ストライカー」を彷彿とさせるバイシクルシュート!


こんなゴールで同点にされた日には、川崎フロンターレの選手の心境としてはたまったもんじゃないだろう。

そもそもあそこまできれいなバイシクルシュートって珍しいんじゃないか?

まさか相手も宮本がバイシクルシュートとは思ってなかったんだろう。

フロンターレのDFも、プレスが甘いように見える。

そりゃ、そうだよ。

宮本はワントラップした時点ではゴールの真後ろを向いてるもの。

これが清水エスパルスの岡崎ならまだしも、そこにいるのは宮本なんだから・・・。

当然、DFとしてもこう考えるのが普通だろう。

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宮本なんだから、ここはバックパスだよな・・・と。


宮本にしたって、普段ならやっぱりバックパスなんじゃないの?

いくら1-2で負けてる状況とはいえ・・・。

だって、もともと守備的な選手なんだから、宮本は。

トルシエジャパンやジーコジャパンの全盛時でさえ、あんな派手なシュートを撃つ選手ではなかったと思うのだが・・・。


それにしても、なぜ宮本はあそこで「オーバーヘッドでシュート」という選択をしたのだろうか?

長きに渡って宮本のプレーを見てきたファンとしては、そこが興味深いところだ。

宮本のコメントによると、こう。

ラッセン.jpg

「トラップが浮いた瞬間によぎった。いい高さに上がったんで・・・」


なるほど、「予定してわざと大きなトラップをした」とか、「初めからオーバーヘッドでシュートするためにゴールに背を向けた」とか、そういうことではなかったようだ・・・。

つまり、とっさの判断で、気づいたらバイシクルでシュートしてた・・・と。

こういう感覚をコメントからは受ける。

でも、冷静に考えて、これって誰でもできることじゃないんじゃないか?

バイシクルシュートをよく撃ってた有名な選手って他に誰がいるだろう?

今だったら、サンフレッチャ広島のDF槙野がそうだよな。

浦和レッズの闘莉王(トゥーリオ)も、バイシクルに近いジャンピングボレーシュートはよく撃ってるよ。

過去なら、日本代表FWカズ(三浦知良)、城彰二、ゴン中山といったあたりが、やはりバイシクルを撃つところを何度か見たことがあるな・・・。

海外の選手ならどうだ?



古くは、オランダ代表FWファンバステン(映像best1)、メキシコ代表FWウーゴ・サンチェス(映像best9)、などなど・・・。

最近なら、オランダ代表FWフンテラール、ブラジル代表リバウド(映像bes3)、などがそうだろうか・・・。

いずれにしても、そうそうたるストライカーが名を連ねているのは確かだ。


そう考えると、今回の宮本のバイシクルシュートを「単なるマグレ」として流してしまうと、今後の日本サッカー界にとっては大きな損失になりかねない・・・。

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そう、ひょっとしてとんでもない「ストライカー」としての可能性を秘めた選手かもしれないぞ、ツネ様・・・。


いや、正直、この「ツネ様」という呼び名はあまり好きじゃない。

女性人気が高いのでこういうニックネームがついているのだろうが、宮本の「ファイト溢れる戦いぶり」からは、とても「ツネ様」だなんて・・・。

やはり宮本は「宮本」でいいよ。


思えば、宮本ってトルシエジャパン、ジーコジャパン時代にも、けっこういいシュート撃ってるんだよな。

当時のCBの相方が攻めあがるので、その分オーバーラップする機会も少なく、シュートシーンそのものが少ないのだが・・・。

コーナーキックからの攻撃の際はダイレクトでボレーシュートを撃ったりして、個人的には、「かなりきれいなインステップしてるんだな~」と思ったのを記憶している。

そう考えると、今回のオーバーヘッドシュートがかなりきれいなミートをしてたのは、あながち偶然ともいいきれないような気もするな・・・。

もともとCBで名を馳せた宮本だが、カイオジュニオール監督がオイルマネー辞職してカタールへ去って以降は、今回のようにボランチでプレーすることになったようだ。

その分、宮本自身の意識が攻撃に向いたことで、今回のようなスーパーゴールが生まれたとも言えなくもないんじゃないの?

つまりこういうことだ。

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宮本恒靖は、ボランチという新世界に足を踏み入れたことによって、ここにきて「ストライカー」として覚醒する可能性を十分秘めている!


ボランチでのプレーは、ガンバ大阪時代にも経験があったはずだ。

当時はシジクレイがCBで宮本とポジションがかぶっていたため、宮本があぶれる形で、ごくたまにだがボランチで併用されていた。

西野監督はその時は「ボランチの宮本」に見切りをつけ、宮本をスタメンから外す結論に至ったようだったが・・・。

幸い、ヴィッセル神戸ならそこまでレギュラー争いは激しくない。

「ボランチの能力」がどうかという以前に、宮本の最大の武器は「ケタ外れのメンタリティー」だろう。

ただ「根性がある」とか「精神力が強い」とかだけでなく、宮本のように「インテリジェンス(知性)」溢れる戦い方ができる選手は、日本人にはそうはいまい。

「アスリート能力」としては決して恵まれているとはいえない宮本が、2002年、2006年の2回に渡るワールドカップでレギュラーとして出場できたのは、そういう「ケタ外れのメンタリティー」なくしては成しえなかったと思うのだ。

そんな宮本に、ゴールを決めるという「ストライカー」としての才能がもし開花してしまったとしたらどうなる・・・?

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あるかもな、宮本が日本代表ボランチとして南アフリカ・ワールドカップで活躍するなんてことも!


残念なことに、今の日本代表ボランチには「シューター」がいない。

「運動量タイプ」か「パサータイプ」ばかりで、ミドルシュート撃つボランチがいないのが欠点ともいえよう。

もちろん、今のままでは宮本も「シューター」とは到底言えない。

また、「パサー」というわけでもなく、「運動量」というタイプでもない。

むしろ、ただの「守備意識の高いボランチ」で終わってしまい、このままではとても岡田監督には呼ばれないだろう。

だが、この日のバイシクルゴールによって、宮本本人が自身の「未知のストライカー能力」にスポットを当ててくれたら・・・。

あるいは、本人がその可能性に気づけるように、マスコミや僕らサポーターがプッシュしてあげたら・・・。

日本代表サポーターとしては、その先を期待せずにはいられないよ・・・。

だから、あえて僕は宮本にこう要求しよう。

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次の試合もまたゴールを決めてくれ、宮本よ!


そうすれば、岡田監督も曇ったメガネを拭いて、日本代表に呼んでくれるに違いない。

まあ、かなりの頑固な監督のため、活躍してもただでは呼ばない偏屈監督ではあるようだが・・・。

現在、FC東京の石川直宏が、前人未到のゴールラッシュによって、かなり世間に注目されているようだ。

そして岡田監督も一応はその視察に訪れている・・・。

ならば宮本も石川に続こうじゃないか。

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大事な場面でゴールを決めてくれる、「ストライカー宮本恒靖」として覚醒してな!



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