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ガーナ代表戦で世界中に魅せた“ファンタジスタ”闘莉王(トゥーリオ)! [日本代表]

岡田ジャパンVSガーナ代表の試合は、な、な、なんと、4-3で岡田ジャパンが勝利!

それも相手のガーナ代表は先日、南アフリカ・ワールドカップ・アフリカ予選突破を決めたばかりで、驚くことにここまで予選は“無失点”だったそうじゃないか!

そんなガーナ代表相手に1-3という絶望的展開から大逆転勝利をおさめたというのだから、この底力はスゴい!



やるときはやるじゃないかよ、日本代表!


この勝利のまず口火をきったのは、川崎フロンターレの“ファンタジスタ”中村憲剛だった。

清水エスパルスの岡崎慎司からのパスが相手DFにあたり、ジュビロ磐田のFW前田遼一が相手マーカーとつぶれあったところの先にいたノーマークの中村憲剛が、ペナルティエリア左側から走りこんできて、効き足でない左足でファーサイドへズドンッ!

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いい試合をしていたにもかかわらず0-2とリードされていたことで沈んでいた日本代表の息を吹き返させる、値千金の1点目だったぜ、憲剛!


そして、その後もう1点追加されて1-3となった後には立て続けに彼らが。

左サイドバックの長友のオーバーラップしての粘りからのパスを受けた名古屋グランパスのFW玉田圭司が、ペナルティエリア内の左サイド角度のないところから、強烈な左足“無回転シュート”!

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オランダ代表戦のときのように、はまらずに時としてあらぬ方向へ飛んでいく“空砲シュート”も多々ある玉田だが、この日は見事にはまった強烈な“大砲シュート”だったぜ、玉田!


それにしても、玉田は我がグランパスでの試合ではけっこうすぐ倒れるのに、フィジカルの強いガーナ選手相手だとしぶといのはどうゆうこと?

「90分走るのはムリ」みたいなことを言ってるくらいだから、後半20分途中投入が逆に気分ノリノリだったのかもしれないな、玉田・・・。

不思議な男だぜ、玉田・・・。


これで2-3の1点差。

だがまだ勢いは止まらない。

ガーナ代表がメンタル的にガクッときたのがこの時だ。

そこをすかさず突いたハリケーンのような日本代表の攻撃が炸裂!

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MF長谷部に代わって途中出場したレンヌのMF稲本潤一からのアーリークロスを、清水エスパルスのFW岡崎慎司がマークを外してドンピシャ・ヘッド!


こ、このゴール・・・。

どこかで見たことあるな。

そうだ、あの“ジョホールバルの歓喜”となった、日本代表が初めてワールドカップ出場を決めたときの最終予選のイラン代表戦!


(※5:14・・・城ゴール)

あの時の後半1-2から同点に追いついた、中田英寿からの右足アーリークロスをFW城彰二がドンピシャ・ヘッドで決めたゴールシーンを思い出すぜ・・・。


奇しくも、あのときも岡田監督だったよな、たしか。


そして、もう残り時間も少なく、これで同点のまま終わるかと思いきや、まだまだドラマは終わらなかった。

またも左サイドバックの長友からの左サイドからのパスを、今度は3列目から飛び出してきた稲本が狙いすました右足シュート!

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ペナルティエリア内やや中央やや右側で待ち構える、どフリーのVVVフェンロの本田圭佑をオトリに使った(?)、自らの復活をも宣言する、見事な逆転ゴールだったぞ、稲本潤一!


「ディフェンスこそ自分の持ち味」と自らは考えているようだが、やはり稲本にはゴールが似合う。

サポーター的にはなんと言おうと、稲本は“ストライカー”だろう。


ふ~、久しぶりにみたぞ、こんな大逆転劇!

ふつうこのレベルで4点も入るか、サッカーって?

3日前に、ヨーロッパ予選でスペイン代表がベルギー代表に5-0で勝ってたっけ?

あと、昨日の試合で、同じくイングランドがクロアチア相手に5-1で勝ってワールドカップ出場を決めたらしいが・・・。

そんなスペイン代表やイングランド代表レベルの得点能力を、このオランダという世界の舞台で見せつけてしまった日本代表も、案外捨てたもんじゃないな。


そう考えるとこの試合。

たしかに攻撃陣の得点能力やメンタル面を評価したくなる。

「この試合もなにもしてない」と自己のデキに不満タラタラの本田圭佑にしても、稲本や遠藤などのボランチ勢まで“超攻撃”に転化させたその存在から放たれる多大な影響力は、たしかに評価できる。

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しかし、それでも僕は、この試合の評価すべきは“3失点”したディフェンス陣こそ逆に称えたい!


まあ、1失点目のPKはともかく、2失点目のレンヌのギャンのゴールは度肝を抜かれたゴールだったことはたしか。

稲本と同じチームであるレンヌのギャンが、フィジカルでは抜群の強さを誇る横浜マリノスの中澤相手に1対1で競り勝ってゴールしてしまうというんだから・・・。

そして、3失点目は、左サイドにいたインテルのムンタリからのロングスルーパスから、闘莉王のマークを置き去りにして抜け出したアモアがGK都築まで交わしてゴール・・・。

“合計で3失点してるんだから、ディフェンダーに問題アリ!”

・・・そうマスコミのみなさんのように結論を出してしまいがちだが、それはちょっと早計だと僕は思う。

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なぜなら、この試合の最大の課題は、「ゴールを決める!」ということだったはずだから・・・。


岡田監督も試合終了後に「メンタル面を試すのにいいシュミレーションになった」と言っているように、試合前からチーム全体で「ゴール」をテーマに臨んでいたことは明らかだ。

そこへもってきて、0-2という2点ビハインドなんだから、勝負に勝つためにはディフェンスラインだって本職の“守備”を捨てて“ゴール”を目指していたはずだろう。

3失点目のシーンで、あんなセンターライン付近の高い位置で中澤がムンタリをマークする形になってしまったのも、「自らが招いた(?)2失点目の汚名を晴らしたい!」という心理的なものも、きっとあったに違いない。

そして特に、この男だけは前半からそうだった気がする。

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腹筋の肉離れという“全治不明”のケガにより離脱しながらもJリーグで今期4ゴールをたたき出し、その肉離れはまだ治っていないにもかかわらずオランダ代表戦、ガーナ代表戦と無理しての強行出場を願い出て、この試合でも前半無得点に終わった日本代表を“精神的”に鼓舞するかのように効果的なオーバーラップを駆使し続けた、浦和レッズの“闘将DF”田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)!


いやはや、そのリスクを恐れないメンタル面にはいつもながら敬服するぜ、闘莉王(トゥーリオ)・・・。

中澤もあの2失点目が相当悔しかったんだろうか。

あの失点に関しては「あの場面では闘莉王(トゥーリオ)が戻ってきてくれないと1対1ではきつい!」と弱音をはく発言をしたようだ。

たしかにディフェンスを考えるうえでは、それは現実的に正論だと思う。

だが、闘莉王(トゥーリオ)のアタマの中では失点覚悟はあったはずだし、0-2というスコアを考えてもそういうリスクを追うべき状況でもあったはずなんだから、そう考えると「闘莉王(トゥーリオ)がバランスを崩した」とのマスコミの非難は、あまりにも“勝負論”として理にかなっていない気がしないでもない。

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だいたい、中澤だって眼底骨折から復帰したばかりでまだ完全に直ってるとは思えないし、闘莉王(トゥーリオ)だってお腹を痛そうにかがみこんでる場面が多々あったんだから、そんな手負いのCB2人を「3失点」という数字だけで責めたててどうする!


だからこそ、むしろ3失点に食い止めて、攻撃陣に4ゴール獲らせるようリスク覚悟で援護した“メンタル面”こそ、僕は評価したいのだ!


そして、決して万全ではない闘莉王(トゥーリオ)だったが、オランダ代表戦に続いて際立っていたのが、その視野の広さから繰り出される“フィード能力”だ!

最終ラインの低い位置から、それはもう効果的なパスが出るわ出るわ・・・。

そう、あの姿はまさしく日本代表の誇るダブル・スーパーパサーとダブる。

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日本代表の10番にして、岡田監督から絶大の信頼をおかれるエスパニョールの中村俊輔に!

そして、同じく岡田監督から絶大の信頼を置かれる、ガンバ大阪の遠藤保仁に!


ただ無責任に責任転嫁するような逃げパスはほとんどなく、それこそミスパスしてもいいからチャンスを作りたいと言わんばかりの“攻撃的パス”がいつも以上に目だったぜ、闘莉王(トゥーリオ)。

ドリブルで中央まで持ちこんで、最前線の岡崎や玉田へ何度ロング・ピンポイント・スルーパスを出したことか・・・。

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そういう意味で、縦にも横にも斜めにも圧巻の“キラーパス”のオンパレードだったぜ、闘莉王(トゥーリオ)よ!


しかし、この日の闘莉王(トゥーリオ)はこれだけでは終わらない。

後半早々、左サイドの中村俊輔からのラストパスを、ペナルティエリア中央やや外目から、一瞬あわやゴールかと思わせるようなダイレクトでのミドルシュート!

そして度肝を抜かれたのは、後半12分のこのシーン。



ガーナ選手のパスをカットしてそのまま自らオーバーラップした際に、闘莉王(トゥーリオ)→俊輔→闘莉王(トゥーリオ)→長谷部→闘莉王(トゥーリオ)とダイレクト・ワンツーを繰り返しながら、最後はMF憲剛へのファンタスティックなダイレクト・ピンピント・“ヒール”・スルーパス!


オフサイドの判定になってしまったようだが、僕はしっかり見ていたぞ。

アレはオフサイドではなかった!

まあいずれにしろゴールならなかったが、あれがゴールしていたら間違いなく今年の日本代表ベストゴールに選ばれていたのは間違いない!

スゲー!

スゲーよ、闘莉王(トゥーリオ)!

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ここまでくると、もはやベッケンバウアーだろう、闘莉王(トゥーリオ)!


いや、たしかに闘莉王(トゥーリオ)のああいうプレーを見るのは初めてじゃないから、「えっ?闘莉王(トゥーリオ)が?」という新たな驚きはない。

浦和レッズでも信じがたいファンタジーなプレーを何度も見てきたから・・・。

だけど、あんな大事な場面でガーナ代表相手にあんなスペシャルなワールドクラスのプレーがふつうできますかって!

大多数の世間の人が闘莉王(トゥーリオ)や中澤のディフェンス面を非難してる中、たとえ少数意見と笑われようとも僕は言おう。

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この日の闘莉王(トゥーリオ)はフィールド上の誰よりも“闘将”にして“ファンタジスタ”だった!


僕は、地元は名古屋ということで名古屋グランパスサポーターでありながら、理想のクラブということで同じくらい浦和レッズも応援してきた。

そして今いる日本人選手の中で最も大好きな浦和レッズのDF闘莉王(トゥーリオ)が、オランダの地であんなファンタスティックなプレーをしてくれたことが最高に心地いいぜ!

オランダ代表戦にはヨーロッパ各地からスカウトが集結していたらしいが、試合前の前評判では、「日本人選手の中ではダントツで闘莉王(トゥーリオ)がNo.1だった」というのも、今さらながらうなづける!

ACミランからの話はだいぶ前にも何度かあがっていたようだが、今後はどうなるのだろうか?

今のフィンケ・レッズには満足してるとは思えないから、タイミング次第によっては条件さえ合えば移籍してしまう可能性もゼロではないよな、闘莉王(トゥーリオ)・・・。

そうなると、それはそれで寂しいと思うのと同時に、セリエAでゴールする闘莉王(トゥーリオ)の姿も見てみたい気もする・・・。

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サポーターとして複雑な心境だぜ、闘莉王(トゥーリオ)・・・。


ただし救いなのは、今や岡田監督からは絶大な信頼があるということだ。

意外なことに、ジーコ監督からはサッパリ嫌われていた闘莉王(トゥーリオ)だが、こんな大事な試合で絶好調とはほど遠い状態でありながらも岡田監督には起用してもらえるんだから、闘莉王(トゥーリオ)が南アフリカ・ワールドカップの最終メンバーに選ばれるのは間違いないだろう。

見たいよな、闘莉王(トゥーリオ)が南アフリカでワンツーパスからゴールなんかしちゃってるシーン・・・。

そういう意味でも、闘莉王(トゥーリオ)には早いとこケガを直してもらいたい。

浦和レッズが現在進行形でリーグ戦7連敗と大変な時期だろうが、くれぐれも無理して肉離れを長引かせてほしくないものだ。

そもそも“全治不明”の難病なんだから、慎重に直していってもらわないとサポーターとしては不安でしょうがないぜ、闘莉王(トゥーリオ)・・・。

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そして本大会では、一度上がったら二度と戻ってこない、オーストラリア代表戦のときのような“暴走オーバーラップ”、楽しみにしてるぞ、闘莉王(トゥーリオ)!






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