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アレックスが衰えてるなんて言ってるのは誰だ! [J1]

サッカーJ1第24節の名古屋グランパスVSアルビレックス新潟戦で気になったことがあったのでちょっと。

この試合アレックスがまたしても後半15分ほどを迎えて阿部翔平に交代してしまった場面。

スカパー解説者の川勝良一さんがこんなようなことを言っていたようだ。

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アレックスは清水エスパルス時代にMVPに輝いたときがベストで、それ以降はドリブル突破のシーンも激減した。

能力もすでに衰えていると個人的には感じている。



そして後半終盤を迎えて、控えのFW津田知宏が準備した際の出来事だ。

これはこの時間帯にくるとピクシーがお決まりのように行っていた采配の1つ。

これを見た実況と川勝さんはこんなような会話を交わしていた。

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「津田は2トップのケネディ、玉田のどちらかに交代するんでしょうか?」


・・・・・・。

思わず絶句してしまったよ・・・。

この会話を聞いた僕がまず思ったことはこうだ。

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おそらくこの2人は前節までの名古屋グランパスの試合なんて見ていないんだろう。

あるいは見ていたとしても、あまりにも試合がつまらなくて覚えていないんだろう。


いや、津田が準備したときにこう思ったのは多分僕だけじゃないんじゃないの?

だって前節、ピクシーの“珍采配”を見ていたグランパスサポーターなら当然まずこういう危惧を抱いたはずだ。

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えっ・・・?
ここでまた右サイドハーフの10番にしてグランパスのキーマンである小川佳純が津田と交代するのか・・・?


そして、そのシーンをもし彼ら2人が見ているのなら、あるいは記憶しているのなら当然そういう会話が出てきてもおかしくはないはず・・・。

だってそれほど目を疑うような、信じがたい、インパクトある采配だったんだから、あの時のピクシー采配は・・・。

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つまり僕が何が言いたいのかと言うと、この2人はグランパスの試合なんてまるで興味なんてなく、見ていたとしてもきっとテキトーにしか見ていなかったんじゃないかということだ!


まあ、それは別に非難しない。

だって、今のとち狂ったようなグランパスの試合なんて誰が見たいなんて思うものか(笑)

グランパスサポーターである僕ですら、録画したこの試合を2度も見ようとは思わないほどつまらない試合内容なんだから、見ていないこの2人を責めることは不憫というものだろう。

川勝さんだってそこまで暇じゃないでしょ。

ただ、見ていないなら見ていないで、安易にこんなことを軽々しく公共の電波を使って断言してはいけない!

「アレックスが衰えている!」などと!!!

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そこは推測ではなく、ちゃんとここ数試合を見てから言ってほしいものだぜ、川勝さんよ!


この試合だってアレックスに代わって途中出場した阿部翔平がオーバーラップからのクロスをあげたシーンは、僕の記憶が正しければゼロだ。

いや、阿部翔平を下手だと言っているわけではない。

むしろ僕は阿部翔平を高く評価していたので、アレックス移籍当時はこう思ったほどだ。

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なんで阿部翔平がいるのに今このタイミングでアレックス獲得なの?


阿部翔平は決してディフェンス力があるほうではない。

もちろん、からっきしというわけでもないが・・・。

その持ち味はアレックス同様、“果敢なオーバーラップ”と“左足のクロスの精度”だ。

しかし、そんな阿部翔平をもってしても今のグランパスではタイミングのいいオーバーラップなんてできない。

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できるわけないだろう、“ドロドロ”の根源とも言える“中心前提主義”のブルザノビッチがまだまだ良化途上で、かつビルドアップの起点であるボランチの中村直志、吉村圭司、山口慶があれだけバカの一つ覚えのように臆病なバックパスばかり繰り返してるようでは!


攻撃に関しては抜群のセンスをもつ小川佳純でさえ右サイドのオーバーラップがほとんどできず、遠目からのアーリークロスを数本上げた程度。

そんな中でアレックスが左サイドを奥深くえぐる場面が数回でもあったことが驚きとさえ言える!

勘違いしてほしくないのは、川勝さんのアレックスへの見解が僕と違うから、それをただ非難しているわけではないのだ。

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そもそも人それぞれ好みや感じ方が違うんだから、その選手をどう思うかは自由だろう。


ただ、ここ3試合のひどい内容のグランパスの試合を見もしないでコメントされては、同じくグランパスの試合を見てない他クラブのサポーターが勘違いしてしまうというもの。

「なんだ、やっぱりアレックスは衰えたのか。“監督”まで務めた“元サッカー選手”の川勝良一さんが言ってるんだからな」と。

思えばこの川勝さんという人は、あの浦和レッズが4連敗してたころにも、「フィンケ監督のサッカーは間違ってない!」と豪語してた人だから、「結果」よりも「自身の哲学」を重視する傾向があることはファンとしても記憶しておきたいところだ。

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でないと、時に誤った認識をまとってしまい、最終的にショックを受けるのは僕らサポーターなのだから・・・。


ちなみに、今現時点で僕が大好きな浦和レッズが7連敗しているのは痛ましい事実。

あの当時の川勝さんの見解をただこの一点で責めるつもりはないが、少なくとも「4連敗」していた事実を「問題なし!」とする姿勢をもって公共電波で断言していたのはいただけないと思うぞ。

素人が見たって、あのアジアチャンピオンにも輝いた実績をもつ浦和レッズが「4連敗」もすれば、どこかに問題があるだろうと思うのが普通だ。

そういう正論とは真逆の評価をして、見ている視聴者に「自身の哲学」をもって「本質」を説いた川勝さんの解説・・・。

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影響力のある人なんだから、「自身の哲学」ではなく、もっと「結果」を真摯に受け止めた謙虚な解説をしてほしかったよ、川勝さん・・・。


まあそれはそれとして、話をグランパスに戻そう。

この記事の本質は何も川勝さんを責めるためにこしらえたわけではない。

これはあくまでも「ろくすっぽ見てもいない“グランパス・アレックス”」を手放しに非難されたお返しだ。

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同じように見ていない他チームのサッカーファンの誤解を解きたいがために、「自分の目で見て」からアレックスが衰えてるかどうかを確かめてもらいたいから・・・。


それでそれぞれの見解の相違が出る分にはしょうがないからね。


で、そのグランパス。

ボランチにガンバ大阪の遠藤や鹿島アントラーズの小笠原のような、視野が広く展開力のある選手がいないグランパスにとっては、この3-5-2システムではサイド攻撃は機能するはすがない。

せめてセカンドトップのブルザノビッチがもうちょっとまともにならないとムリだろう。

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あるいはワンボランチにしてダブル・オフェンシブハーフにすれば、この日はカード累積で出場停止だったマギヌンの展開力によってアレックスのサイド攻撃は活きてくると思うが・・・。


しかし、まだまだ波に乗り切れているとは内容的には言い難いグランパスにあって、ダブルボランチをワンボランチにするにはリスクが大きい。

今しばらくは選手が自信を取り戻すまで、そして“ブルザノビッチ・システム”がちゃんと機能し始めるまでは、たとえボロボロの内容でもダブルボランチで守備的にいくべきだと個人的には思う。

まだまだ8位なんだからね、グランパスは。

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ただ、そんなボロボロの内容でも、アレックスの守備力は相変わらず素晴らしい!


この日も左サイドからの相手のセンタリングを許した場面はおそらくゼロだ。

決して守備力を持ち味とする選手ではないアレックスだけに、この先ピクシーの采配がまともになってきたらどう激変してくのがやはり楽しみになる。

そのためのキーポイントとしては、僕は2つ挙げたい。

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まず、楢崎の骨折によってスタメン起用されている、まだまだ経験不足のGK広野耕一だが、その守備が安定していることを試合結果で証明していきながら、選手全員がデフェンスラインを含めた後ろの守備陣を信頼できるようになること!



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そしてなんといっても今はボロボロのブルザノビッチがワールドクラスのプレーヤーだと自らチームに証明し、周囲からもっと信頼されるような存在になること!


そうなればいつかはピクシーも、自身が大好きな4-4-2システムを敷いてくれるに違いない。

しかし、この日の試合終了間際、またも見ていて怖いピクシー采配があった。

それは田中隼麿をこともあろうに4-4-2の右サイド“バック”として途中起用したことだ・・・。

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思えばこの右サイド“バック”に田中隼麿が入ったときのディフェンスラインが、守備の崩壊から招いた前半戦における低迷の原因だったことをもうピクシーは忘れてしまったのだろうか?


田中隼麿は本来右サイド“ハーフ”の選手。

ディフェンスのセンスは全くといっていいほど感じられない。

それなのにディフェンダーで起用されてるのは、本人だって不本意に違いない。

そしてグランパスNo.1の“無尽蔵の運動量”を持ち味としながらも、今やそのMFとしての技量にも疑問符がつけられ、その結果としてMF小川佳純、FW津田知宏に右サイド“ハーフ”のポジションですら奪われている現状だ。

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だから、間違っても右サイド“バック”で田中隼麿などという危険な采配はもう金輪際見たくないのだが・・・。


だからこそピクシーに僕は提案したい。

それは、左サイドバックのレギュラー候補であるアレックスと阿部翔平のどちらかを“右サイドバック”で起用するということだ!

そう、これは南アフリカ・コンフェデレーションズカップであのドゥンガ・ブラジル代表が“右サイドバック”のこの2人をどうしたら同時起用できるのかと悩みに悩みぬいたあの禁断策。

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すなわち、イタリア・セリエA3連覇のインテル・ミラノの“右サイドバック”であるマイコンと、ヨーロッパチャンピオン、スペインチャンピオンでもあるFCバルセロナの“右サイドバック”であるダニエウ・アウベスの禁断の“右サイドバック”ダブル起用!


ドゥンガ監督はマイコンを“右サイドバック”で、ダニエウ・アウベスを“左サイドバック”で起用することで解決したようだが・・・。

ならば、これを我がグランパスでもやってしまえばいいじゃないか!

グランパスの場合はアレックス、阿部翔平がともに左ききのため、どちらを“右サイドハーフ”で起用するのかということになるが・・・。

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個人的には、今や左足一辺倒ではなく、右足でもそこそこ精度の高いクロスを上げられるまでに成長した、心技ともに“百戦錬磨”で経験豊富なアレックスを右サイドハーフで起用することを提案したい!


特に、今や右足でさえミドルシュートを撃ってくるアレックスだけに、逆に右サイドハーフで起用すれば、中央に切り込んでの得意の「左足」でシュートを撃てるチャンスも増えるだろう。

今や自らのやりたいサッカーを完全に捨て去り、不本意であっても結果にこだわるサッカーに徹しているピクシーの姿勢だけは、素直に評価できる唯一の点。

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ならばその柔軟な思考回路をもって、「アレックス=左サイド」という既成概念すら取り除いてほしいところだ。


もっとも、アレックスがグランパス入団当時は「ボランチ」で起用も試したというほどだから、アレックスへのある程度の柔軟性はすでに示しているとも言える。

結局、もともと阿部翔平をピクシーは評価していたわけで、アレックスが途中交代されてしまう理由はここにもあると思うのだ。

すなわち両者とも起用したい!と。

だがそれに対して右サイドはピクシーの眼鏡にかなう、いわゆる“右サイドキッカー”としてのスペシャリストがいない。

田中隼麿が期待ハズレだったことはピクシーもここへきて認めているようだし、僕の大好きな“闘将”竹内彬はクロスの精度が低いせいか、もはやピクシーの構想外のようだ。

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ならば、そのキックの精度を評価されているアレックス、阿部翔平の“左サイドキッカー”ダブル同時起用!


一度見てみたいな・・・。

タイミングとしては、今はやむなく右サイドハーフを務めている小川佳純が、カードの累積で出場停止となった場合だろうか。

ブルザノビッチ、小川佳純、玉田、阿部翔平、アレックス・・・こんないたるところにキッカーをそろえたグランパスが、一斉にケネディ目掛けてクロスを供給するサッカーというのも面白そうだ。





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