SSブログ

名古屋グランパスがガンバ大阪に“奇妙”な逆転勝利! [J1]

サッカーJ1リーグ第23節・ガンバ大阪VS名古屋グランパスの試合は、な、な、なんと我が名古屋グランパスが3-2で勝利!

それも、0-2とリードしていた4位のガンバ大阪が優位にゲームを進める中、11位の名古屋グランパスがロスタイムで逆転勝ちしたというのだから・・・。

nagoya castke.jpg

まさしく今期J1リーグ最大の、信じがたい大逆転劇だったぞ、グランパスよ!


それにしても、偶然なのかそうでないのか、これでホームでもアウェイでも、対ガンバ大阪戦では“ロスタイムでの大逆転勝利”をものにしたことになる名古屋グランパス。

4位のガンバ大阪はここへきて勢いもあり、かつ優勝も狙えるほどの実力を備えたチームでもあり、まさかピクシーの“珍采配”で低迷する名古屋グランパスに負けるとは思っていなかったに違いない。

nagoya grampus soccer .jpg

それどころか、グランパスサポーターだって思っていなかったぜ、こんな大どんでん返しは!


そもそも前半から終始ずっとガンバ大阪ペースで、それはもう攻守にわたってガンバのいいところだけが目立ち、グランパスのいいところなんてこれっぽっちもなかったよ・・・。

1点目の、日本代表MF遠藤の利き足ではない左足からの華麗なミドルシュート!

2点目の、見事なカウンターによるブラジル人FWルーカスのこれまた精密機械のような正確なファーサイドを狙ったシュート!

Fuck_you avril.jpg

まさにガンバ大阪にとっては狙い通りの理想的な展開で、0-2で前半を終えた際にはあまりにもガンバ大阪が完璧すぎて、僕はふて寝しようかと思ったくらいだ・・・。


そう思ってしまうのも当然だ。

前節のジェフ戦同様、グランパスは3-5-2ダブルボランチというかなり守備的布陣で臨んでいたため、まったく連動性がなく、ただガチガチに守っていただけ・・・。

にもかかわらず、相変わらずCB&ボランチがボロボロにやられてしまう。

そして、なんといってもこの試合の最大のピンチはこれだ。

Joshua Blake Kennedy 1.jpg

途中加入でありながら名古屋グランパスをまさに神懸かり的プレーでここまで牽引してくれた、オーストラリア代表FW“ジーザス・クライスト”ジョシュア・ケネディの欠場!


足の負傷のため、この日はチームに帯同すらしていない状況だったが・・・。

そりゃあそうだろう。

これまでケネディは、ふがいないグランパスにあってただ1人最前線で体を張って支えてくれたんだもの。

相手チームの屈強にして岩のようなDFから、ただ1人集中してヒジ撃ちはくらうわ、ヒザ蹴りはくらうわ・・・。

bahamut ff game.jpg

まさしくケネディの、味方にとっても敵にとっても“ターゲットマン(標的になる男)”となり、獅子奮迅の激闘を連続して繰り返したことによる名誉の負傷離脱!


そう言っても過言ではないだろう。

そんな物理的にも精神的にも最悪の状況で迎えたガンバ大阪戦で、我がグランパスはまったく前半いいところなく後半を迎えたのだ。

ふて寝する僕の気持ちを、同じグランパスサポーターならきっと理解してくれるに違いない・・・。


でも、結果的にあやうくふて寝しなくてよかった・・・。

なぜならここから信じられないようなグランパスの大躍進があったからだ。

まずなんといっても後半からボランチ吉村に代わって入ったこの男。

nagoya gurampas maki yusuke.jpg

そう、ジーコジャパンでは日本代表FWにも選出された巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)の弟で、兄同様、ガムシャラな献身的守備と、空中戦には絶大な自信をもつ、“ディフェンシブ・フォワード”巻佑樹だ!


後半27分に、日本代表FW玉田の突破からの折り返しを、泥臭さ抜群のスライディングシュート!

これが決まって1-2となったことにより、グランパスの選手のあきらめムードに火がついたのは間違いない。

それにしてもこの巻佑樹のピッチ上での風貌はどうだ?

いつも口を大きく開けて、肩で息をしている姿が非常に印象的だが・・・。

もちろん、これは本人も後先考えずにディフェンスに奔走しているからこその疲れた姿なんだろう。

shree animal.jpg

しかし、その大きく開いた口で時としてガムシャラに突進する姿は、野生動物学的には、まさしく空腹時に獲物を狙っている姿にも見えなくもない。


ガンバ大阪のようなシステム的でインテリジェンスの高い選手で構成されているチームには、巻佑樹のように時として不可解にして理不尽な行動パターンをとる選手のほうが効果的なのかもしれないな・・・。

そうピクシーも判断したんだろうか?

あるいは、今やピクシーの専売特許ともいえる“しびれを切らした采配”なのだろうか?

この直後に、またしてもサポーターの誰もが疑問に思うような、ある意味で巻佑樹のプレー以上に不可解な“珍采配”がとび出してしまった!

Active_Volcano_Screensaver_14107.jpg

こともあろうに、攻守ともに絶好の動きで貢献していた右サイドハーフの小川佳純と、左サイドハーフのアレックスを一挙に交代させてしまうという大暴挙!


この時点でシステムを4-4-2に変更しており、代わりに入った2人が、右サイドハーフに津田知宏、左サイドバックに阿部翔平だった。

この2人・・・。

グランパスの試合を毎試合見てるサポーターなら別に悪くない選手であることは重々承知だろう。

いや、むしろ層の薄いグランパスにあってはこのうえなく貴重な選手とさえ言える。

しかし、代えられた2人がこのうえなく問題なのだ。

ogawa yosizumi3.jpg

小川佳純といえば10番としてグランパスの“ブレイン”とも言える存在で、特にケネディ不在のここは、もう小川佳純しか得点の匂いがする選手はいないと言っても過言ではないほどの最重要選手!


そもそもACLでグランパスがここまで勝ち進んでこれたのも、小川佳純がここぞという場面で決定的ゴールをあげてきたからこそだ。

前節のジェフ戦でも、2得点ともに小川の右サイドからの精度の高いピンポイントクロスからのもの!

そんな決して替えの効かない小川佳純をこともあろうに交代させてしまうというのだから・・・。

SANTOS Alessandro.jpg

そしてジーコジャパン時代の不動の左サイドバック、“アレックス”こと三都主アレッサンドロに至っては今さら説明するまでもない!


この日もまずディフェンス面ではまさにパーフェクト!

2失点は中央のボランチとCBが直接の要因であって、アレックスの左サイドからセンタリングをあげられたシーンなんて1回もなかったんじゃないか?

また、この日もおそらくディフェンスをかなり意識していたんだろうが、それでもあのガンバ大阪のかたい守備陣にあって効果的な攻撃参加をスキをみては繰り返していた。

Nature1-011.jpg

なんといっても、小川佳純にしてもアレックスにしても、やはりゲームの流れをよむことができる貴重な選手!


特にアレックスの場合、日本代表で修羅場をくぐってきた経験値は、こういう苦しい場面でこそ活きたに違いない!

アジアカップ中国大会の準決勝、対バーレーン戦での起死回生の同点および逆転劇など、アレックスの存在無しにどう説明すればよいのか・・・。

そんな常識的には必要不可欠とも思える2人を、我らがストイコビッチ監督ときたら、「さあこれから同点に追いつくぞ!」という場面で外してしまうのだから・・・。

Active_Volcano_Screensaver_14107.jpg

僕ら凡人サポーターにはまったく理解しがたいぜ、ピクシーよ!


まあその理由をムリやりこじつけて推測するのであれば、後半にきて運動量が落ちてくるのを見越し、その消耗度の激しい両サイドハーフを交代したということぐらいだろうか?

特に、昔からピクシーはクロスの精度に非常に価値をおいて、サイド攻撃をかなり重視している節があるため、残り20分は変に頭のいい選手よりも、フレッシュでガムシャラな活きのいい選手を入れたかったのだろうか?

これは推測なのでなんとも言えない。

ただ、万人のサポーターが納得するような常識的な采配じゃなかったのは確かだろう。

ストイコビッチ.jpg

しかし、この日はこの“珍采配”が功を奏したというから恐ろしいぜ、ピクシー・・・。


これまでやることなすこと、てんで裏目に出ていたと思うのだが・・・。

後半35分、ここ数試合ディフェンス面では能力不足、経験不足を露呈してしまっている、若干20才のCB吉田麻也が、リスクを恐れない思いきりのいいドリブルで果敢にオーバーラップ!

そしてこれを止めようとしたガンバ大阪MF遠藤が、うかつにもペナルティエリア内で痛恨のファウル!

これだけだと微妙な判定だったと思うが、この直前にも吉田は持ち前の攻撃力をもってオーバーラップした際に、あわやPKのシーンをレフェリーから流されていただけに、2回目のここは問答無用のPK獲得と言っていいだろう。

「0.5+0.5=1」みたいなもんだ。

nagoya grampas soccer tamada win.jpg

そしてこの大事なPKを、日本代表FW玉田がこれまた持ち前のパワフルなキック力で、あんな至近距離から強烈なシュート!


はまった時の威力は認めるものの、時としてアウトにかかってどこへ飛んでいくか分からない玉田のシュートだけに、正直ヒヤヒヤだったぜ、玉田よ・・・。

ガンバ大阪としてはきっと予想していなかったに違いないだろう、こんな訳の分からない展開。

その気持ちは十分すぎるほどよく分かる。

abu-dhabi-camel-farm.jpg

なぜなら僕らグランパスサポーターだって、正直、訳が分からないんだから・・・。


ガンバ大阪は全てにおいてカンペキだったはずだよ、後半も。

にもかかわらず、気がつけば2-2の同点。

これに焦ったガンバが残り10分でやみくもに攻勢をかけてきたのは当然だ。

ganba osaka.jpg

だって、これは本来勝ちゲームだろ、ガンバの!


こうなってしまうと、グランパスの訳の分からない戦術がさらに活きてくるというものだ。

なにしろ、中盤が空くわ空くわ。

ガンバが焦って慎重さを欠いた状態で攻めに攻めてくるおかげで、必然的に質の高いカウンター攻撃に転じることができたグランパス。

残り10分にして、はじめてグランパスのまともなサッカーを見ることができた気がするというものだ。

それでも同点でいいと思っていたのだ、僕は。

そしてその願いに応えてくれるかのようにロスタイムに入る。

試合終了間際で楢崎がガンバの左サイドバック下平と交錯したことで試合が中断し、かなりロスタイムが費やされたことで、もう今にも終了のホイッスルが吹かれようとしたその時だ。

マギヌン.jpg

マギヌンのフリーキックからの中央へのセンタリングが、な、な、なんと前にとびだしてきたガンバGK松代の頭上を越えて直接ゴールという、誰もが予想だにしないロスタイムギリギリでの大逆転劇!!


この時点でロスタイムは5分を過ぎていただけに、ロスタイム4分中の楢崎の負傷による中断時間1~2分をレフェリーが含んでくれたということなんだろう。

結果論だが、この点でもグランパスはラッキーだったとしか言いようがない。

そして、このゴールの直後にユニフォームを脱いでヘリコプターのように振り回してパフォーマンスしてしまったことで、気づかないところで2枚目のイエローカードをもらってしまい、こんな試合終了直前で退場処分を受けてしまったマギヌン・・・。

明日のジョー.jpg

2枚目だったことがアンラッキーだったとしかいいようがないな、マギヌンよ・・・。


しかし、この最後の大逆転ゴールをガンバGK松代の責任にするには気の毒すぎる。

なぜなら、このシーン。

よく見ると、またもこの男が絶妙な存在感を見せているからだ。

maki yuki.jpg

空中戦では絶大な自信をもち、やはり最後の最後でも不可解さ抜群な存在感で、全く検討違いなタイミングで炎のごとくセンタリングに飛び込んでいった巻佑樹!


これにより、さすがのGK松代もゴール前での目測を誤ってしまったようだ。

それも、たしか前半戦の対ガンバ戦でもやはりロスタイムでGK松代が自らのパスを巻にカットされて逆転ゴールを許しているだけに、そのあたりのトラウマもあったのかもしれないな、松代・・・。



たしか2006年ドイツ・ワールドカップ・日本代表VSオーストラリア代表戦の日本の先制点がこんな感じだったんじゃないだろうか?

キッカーが中村俊輔で、相手GKがシュウォ-ツァー。

プレミアリーグでも大活躍を見せるオーストラリア代表GKシュウォ-ツァーでさえこういうシーンがあるのだから、ガンバとしてもGK松代を責めるのは酷というものだろう。

ffx anima.jpg

そういう意味でも、ガンバ大阪にしても、さらに言えば我が名古屋グランパスにしても、この3-2という逆転勝利はお互いに納得いっていないんじゃないだろうか?


・・・そんな気さえしてしまう。

他チームのサポーターには理解しづらいかもしれないが、どうも素直に喜べないのだ、このグランパスの勝利は。

というのも、ガンバ大阪にこれといって敗因があったとも思えないし、グランパスがそこまで効果的な攻撃をしかけていたとは思えない。

巻はともかく、交代した津田、阿部翔平がどこまで小川、アレックスを凌ぐ効果的な攻撃を仕掛けたかといえばそれも疑問も残る。

もちろん、2人とも悪くはなかったが・・・。

ラッセン.jpg

1つだけグランパスの勝因を推測するとしたら、ガンバ大阪のような知的で理論的なチームには、巻佑樹のような訳の分からない選手のほうが、ある意味で対応にとまどうことがあるということなんだろうか?


まあこれはただの推測であって、なんの根拠もないが・・・。

結局よく分からないからこういう推測しか出てこないんだろう。

あとは“運”があった?

そう、“運”もかなりあったに違いない。

Diamond_ring_1998_.jpg

巻佑樹のガンバを戸惑わせる理解不能なプレーと、多大なる“運”の融合した、グランパスサポーターから見ても“奇妙”とさえ言える大逆転勝利・・・。


そう考えると、次の試合が大いに不安だ。

内容があまり伴っていないだけに、そりゃあ不安にもなるだろう。

そしてその不安を最も増幅させる最大の要因がこの男。

Igor Burzanovic2.jpg

そう、この日のガンバ戦で来日3試合目となるものの、やはりまったくと言っていいほどいいところのない、「ホントにモンテネグロ代表なのか?」とそろそろ疑いたくもなってしまう、グランパスの中心となるべくピクシーが直々呼んできた、イゴール・ブルザノビッチ(23才)だ!


この日は得意のFWで起用されたはずなんだが、おそらくシュートは0~1本。

トラップもまともに出来ないわ、パスもあらぬ方向へいくわ、シュートは撃たないわ、FWなのに下がってくるわ、周囲との連動はないわ・・・。

はっきり言おう。

sea2.jpg

“ストライカー”なのか“パサー”なのかを論じる以前に、サッカー選手としてどうなのかと思ってしまうほどだぞ、今のブルザノビッチ・・・。


その辺の中学生のほうがよっぽどうまいんじゃないかと思ってしまうのは、きっと僕だけじゃないだろう。

そういう意味では、ブルザノビッチは日本の生活そのものに苦労しているんじゃないかという気さえしてしまう。

ひどい。

あまりにもひどいよ、ブルザノビッチ。

明日のジョー.jpg

いずれにしろ、かなり時間がかかりそうだな、ブルザノビッチ・・・。


まあグダグダいっても仕方がないので、もうここはピクシーの“珍采配”をしばらく見届けることにしよう。

いくら“珍采配”が続くとはいっても、そこは名選手にして成功者であるストイコビッチのことだ。

サポーターとの見解の違いはあっても、その“天才の感性”がもたらす判断にまったく意図がないわけではないだろう。

FFX2 tida2.jpg

ピクシーがその日の気分やサイコロや占いでスタメンを決めてるんじゃないんであれば、僕はガマンしようじゃないか!


さあ次の試合はどんな不気味な“珍スタメン”を敷いてくるのか・・・。

例によってまずはそこから楽しみすることにしよう。





<サッカー関連広告>

★サッカー見るならスカパーで! → こちらにどうぞ。



【サッカーショップ加茂】名古屋グランパス ホーム ユニフォーム
【サッカーショップ加茂】 名古屋グランパスエイト ユニフォーム・ファングッズ

























nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 2

コメント 2

白

J`sゴールでスコア確認中、後半44分で2-2。このまま引き分けやな~と風呂に入り、再度見てみると名古屋に3点目が!チーム状態とか采配うんぬんを抜きにして0-2からの逆転勝ちは素晴らしい結果ですね。おめでとうございます!

最後にマギヌン2枚目で退場って><。ユニでも脱いじゃったのでしょうか?ていうかそれしか想像できない^^。
by (2009-08-26 00:06) 

がっとーりお

こんばんは、白さん。
ご推測のとおり、ゴール後マギヌンはユニフォームを脱いで頭上でブンブン振り回しちゃってましたよ。
それもよほど気分が良かったんでしょう。
あげくの果てにはユニフォームをサポーター席に向かって放り投げてました(笑)
この時点でもう戻る気はさらさらナッシング!
いわゆる確信犯だと思います。
まあこれぞマギヌンといった感じででグラサポは納得してます(笑)
イタい~。
by がっとーりお (2009-08-26 22:51) 

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。