京都サンガの神秘的な強さ [J1]
J1・第19節・川崎フロンターレVS京都サンガの試合は、京都サンガが3-1で勝利!
まさに周囲の予想を遥かに上回る、驚愕の結末となった。
それにしても、川崎フロンターレに勝ったこともスゴいが、3-1という大量スコアかつ2点差をつけての逆転勝利とは・・・。
いったい何がどうなっているのだ、京都サンガよ!
「サッカーは何が起こるか分からない」とはよく言うものの、そんなありきたりの一言で、この現象を結論づけてしまって、果たしていいものだろうか?
思えば前節での我が名古屋グランパスの1-1という引き分け。
なにを隠そう、対戦相手はこの京都サンガに他ならない。
ちなみに、今節の名古屋グランパスは、2位の浦和レッズに3-0で大勝している。
そして、同じく今節の京都サンガが3-1で川崎フロンターレという強豪チーム相手に大勝・・・と。
そう考えると、前節で我がグランパスが京都サンガ相手に1-1で引き分けたのは、今思えばやはり上出来の結果だったとも言えよう。
この試合の立役者は、なんと言ってもこの男だろう。
そう、スカパーのサッカー番組「Jリーグアフターショー」で、野々村芳和さんが「プレー中よりも、得点を獲った後にサポーターのもとへ走ってくときのスピードのほうが速い!」と周囲の爆笑をさそった、ディエゴだ!
なるほど、確かに普段は大きな体でのらりくらりとしているディエゴだが、得点後はものスゴいスピードで突進してくのが、テレビの映像をみるとよく分かる・・・。
速い・・・。
確かにはえーよ、このスピード!(笑)
しかも、今度はその京都サポーターの前で、なにやらおかしなダンスを踊っているようだ・・・。
口元に手をもっていって、人差し指を突き出しながら、こう鳥のクチバシのような感じで・・・。
ぷぷっ!
面白い!
面白すぎるぜ、ディエゴよ!
失礼な話で申し訳ないのだが、僕はこれまで京都サンガの試合をそこまで集中して見たことはなかった。
だが、こんなに面白いエンターテイナーがいたんだな、京都サンガには・・・。
いや、このディエゴをただの面白い選手として片付けてしまってはなるまいて。
何より、その放たれるシュートの強烈なこと強烈なこと。
この日もディエゴは2得点を叩きだしているが、90分の間にいったい何本の強烈なロングシュートを放ったことか・・・。
それもあの体だ。
サッカー選手というよりは、まるでアメフトの選手だろうに・・・。
それも生身の体にして、すでにプロテクターをまとっているかのようだ。
そんな人間離れした体で、これまた頻繁にロングシュートを撃つというのだから・・・。
ある意味、北朝鮮のミサイル問題よりも厄介だぜ、ディエゴのシュートは!
確かに、ただ面白いだけでなく、実力も兼ね備えたディエゴ要する京都サンガだが、決してディエゴの力だけで勝ったわけではないだろう。
そう、この試合はとにかく川崎フロンターレの攻撃がすごかったからな・・・。
なんと言っても、川崎フロンターレの攻撃力は今やJリーグNo.1と言っても過言ではない!
その攻撃力をもってして、AFCチャンピオンズリーグではガンバ大阪を葬りさってしまったほどだ。
そんな川崎フロンターレの破壊的攻撃力を目の前にしながら、わずか1失点に抑えてしまった京都サンガの鉄壁のディフェンスこそ、何よりも驚嘆に値しよう。
それにしても不思議だ。
よく試合を見ると、けっこう攻められてるんだよな、京都サンガ。
しかも、中盤を突破されてペナルティエリア付近で決定的シーンも作られており、危ないシュートも何本も撃たれているようだ・・・。
ジュニーニョしかり、レナチーニョしかり・・・。
だが、それでも得点にならない。
どういうわけだか、撃ったシュートがことごとくサンガ・ディフェンスにブロックされているのだ!
そう、最後の最後で止められてるとでも言うか・・・。
思えば、前節の名古屋グランパス戦でも、やはり圧倒的に攻められながらも、最後の最後でブロックしてたんだよな・・・。
なんとも不思議なディフェンス力だぜ、京都サンガ・・・。
このあたりは、韓国代表DF李正秀(イ ジョンス)と、オリンピック代表キャプテンを務めた水本の、両センターバックの作り出す「インテリジェンス」の賜物なのだろうか・・・?
少なくとも、この2人だけでシュートをブロックしているわけではないのは確かなようだ。
攻めているチームがおそらく京都サンガをナメてかかってしまうだけに、ゴール前での京都サンガのこの鉄壁の守備は、相手の肉体面はおろか、むしろ精神面のほうに大きなダメージをもたらしそうだよな・・・。
だって最後は一応撃たせてくれるんだもの・・・。
でも全部ブロックされる・・・。
そして、そのブロック後には、ディエゴをはじめとした一撃必殺のカウンターで、瞬く間に秒殺!
で、ゴール後には、「まるで温存していた体力はこのためか!」と言わんばかりの、ディエゴの不可解な猛ダッシュ・パフォーマンス・・・。
なんとも不気味なチームになったもんだぜ、京都サンガ・・・。
こんな訳の分からない試合をされたら、おそらく次の対戦相手も、この京都サンガをナメてかかってくるに違いない。
そしてその次も、その次の次も、その次の次の次も・・・。
ひょっとしたら、最終節までずっとナメてかかりっぱなしってこともあるんじゃないだろうか・・・?
そんな状況の中で、周囲の予想とはうらはらに、実はこの日のように真の実力を備えたチームだったとしたら・・・。
あるかもな、気づいたら京都サンガが優勝争いをしてる可能性も十分に!
そうなれば来年はAFCチャンピオンズリーグも戦うことになる。
思えば、「京都」という地域。
古く時代をさかのぼれば、あの歴史の教科書で習った「平城京」、「平安京」にたどり着くのだ。
僕ら日本人から見ても、「京都」という場所は歴史的かつ宗教的で、非常に趣がある場所だと言えよう。
ましてや海外からはどう映ることだろうか?
日本そのものが「東洋の神秘」、「ジパング」などと呼ばれたことからも想像できるように、なんとも言いがたい、得体の知れない映像を彼らは思い描くかもしれない・・・。
そう、まるで手が10本ぐらいある仏像の格好をした選手が、呪文を唱えながら11人でプレーしているかのような・・・。
そういう意味で、その京都サンガのかもしだす真の「不気味さ」は、今の得体の知れないプレースタイルがどうこういう以前に、「京都」という場所を拠点にした時点でそもそも備わっている「天性の不気味さ」かもしれないな・・・。
そう考えると、この京都サンガのつかみどころのない「不気味な強さ」は、むしろ国際試合でこそ、より際立つ可能性は十分ある。
彼らの作り出す「神懸かり的ディフェンス」という現象は、「神」の大地であるここ「京都」においては、窮地に追い込まれた相手に対して、ある種の超常的幻想をもたらすことも大いに考えられるのだから・・・。
そう、日本人が思っている以上に・・・。
京都サンガの順位は現時点で10位とはいえ、まだまだJ1リーグは半分を折り返したばかり。
本格化した感がある京都サンガには、この後もおそらくナメてかかってくる上位勢をバッタバッタなぎ倒してくれることを、今後も期待することとしよう。
そう、どことなく不気味な、いや神秘的な、「神懸かり的ディフェンス」によってな!
京都サンガF.C. ホームユニフォーム
まさに周囲の予想を遥かに上回る、驚愕の結末となった。
それにしても、川崎フロンターレに勝ったこともスゴいが、3-1という大量スコアかつ2点差をつけての逆転勝利とは・・・。
いったい何がどうなっているのだ、京都サンガよ!
「サッカーは何が起こるか分からない」とはよく言うものの、そんなありきたりの一言で、この現象を結論づけてしまって、果たしていいものだろうか?
思えば前節での我が名古屋グランパスの1-1という引き分け。
なにを隠そう、対戦相手はこの京都サンガに他ならない。
ちなみに、今節の名古屋グランパスは、2位の浦和レッズに3-0で大勝している。
そして、同じく今節の京都サンガが3-1で川崎フロンターレという強豪チーム相手に大勝・・・と。
そう考えると、前節で我がグランパスが京都サンガ相手に1-1で引き分けたのは、今思えばやはり上出来の結果だったとも言えよう。
この試合の立役者は、なんと言ってもこの男だろう。
そう、スカパーのサッカー番組「Jリーグアフターショー」で、野々村芳和さんが「プレー中よりも、得点を獲った後にサポーターのもとへ走ってくときのスピードのほうが速い!」と周囲の爆笑をさそった、ディエゴだ!
なるほど、確かに普段は大きな体でのらりくらりとしているディエゴだが、得点後はものスゴいスピードで突進してくのが、テレビの映像をみるとよく分かる・・・。
速い・・・。
確かにはえーよ、このスピード!(笑)
しかも、今度はその京都サポーターの前で、なにやらおかしなダンスを踊っているようだ・・・。
口元に手をもっていって、人差し指を突き出しながら、こう鳥のクチバシのような感じで・・・。
ぷぷっ!
面白い!
面白すぎるぜ、ディエゴよ!
失礼な話で申し訳ないのだが、僕はこれまで京都サンガの試合をそこまで集中して見たことはなかった。
だが、こんなに面白いエンターテイナーがいたんだな、京都サンガには・・・。
いや、このディエゴをただの面白い選手として片付けてしまってはなるまいて。
何より、その放たれるシュートの強烈なこと強烈なこと。
この日もディエゴは2得点を叩きだしているが、90分の間にいったい何本の強烈なロングシュートを放ったことか・・・。
それもあの体だ。
サッカー選手というよりは、まるでアメフトの選手だろうに・・・。
それも生身の体にして、すでにプロテクターをまとっているかのようだ。
そんな人間離れした体で、これまた頻繁にロングシュートを撃つというのだから・・・。
ある意味、北朝鮮のミサイル問題よりも厄介だぜ、ディエゴのシュートは!
確かに、ただ面白いだけでなく、実力も兼ね備えたディエゴ要する京都サンガだが、決してディエゴの力だけで勝ったわけではないだろう。
そう、この試合はとにかく川崎フロンターレの攻撃がすごかったからな・・・。
なんと言っても、川崎フロンターレの攻撃力は今やJリーグNo.1と言っても過言ではない!
その攻撃力をもってして、AFCチャンピオンズリーグではガンバ大阪を葬りさってしまったほどだ。
そんな川崎フロンターレの破壊的攻撃力を目の前にしながら、わずか1失点に抑えてしまった京都サンガの鉄壁のディフェンスこそ、何よりも驚嘆に値しよう。
それにしても不思議だ。
よく試合を見ると、けっこう攻められてるんだよな、京都サンガ。
しかも、中盤を突破されてペナルティエリア付近で決定的シーンも作られており、危ないシュートも何本も撃たれているようだ・・・。
ジュニーニョしかり、レナチーニョしかり・・・。
だが、それでも得点にならない。
どういうわけだか、撃ったシュートがことごとくサンガ・ディフェンスにブロックされているのだ!
そう、最後の最後で止められてるとでも言うか・・・。
思えば、前節の名古屋グランパス戦でも、やはり圧倒的に攻められながらも、最後の最後でブロックしてたんだよな・・・。
なんとも不思議なディフェンス力だぜ、京都サンガ・・・。
このあたりは、韓国代表DF李正秀(イ ジョンス)と、オリンピック代表キャプテンを務めた水本の、両センターバックの作り出す「インテリジェンス」の賜物なのだろうか・・・?
少なくとも、この2人だけでシュートをブロックしているわけではないのは確かなようだ。
攻めているチームがおそらく京都サンガをナメてかかってしまうだけに、ゴール前での京都サンガのこの鉄壁の守備は、相手の肉体面はおろか、むしろ精神面のほうに大きなダメージをもたらしそうだよな・・・。
だって最後は一応撃たせてくれるんだもの・・・。
でも全部ブロックされる・・・。
そして、そのブロック後には、ディエゴをはじめとした一撃必殺のカウンターで、瞬く間に秒殺!
で、ゴール後には、「まるで温存していた体力はこのためか!」と言わんばかりの、ディエゴの不可解な猛ダッシュ・パフォーマンス・・・。
なんとも不気味なチームになったもんだぜ、京都サンガ・・・。
こんな訳の分からない試合をされたら、おそらく次の対戦相手も、この京都サンガをナメてかかってくるに違いない。
そしてその次も、その次の次も、その次の次の次も・・・。
ひょっとしたら、最終節までずっとナメてかかりっぱなしってこともあるんじゃないだろうか・・・?
そんな状況の中で、周囲の予想とはうらはらに、実はこの日のように真の実力を備えたチームだったとしたら・・・。
あるかもな、気づいたら京都サンガが優勝争いをしてる可能性も十分に!
そうなれば来年はAFCチャンピオンズリーグも戦うことになる。
思えば、「京都」という地域。
古く時代をさかのぼれば、あの歴史の教科書で習った「平城京」、「平安京」にたどり着くのだ。
僕ら日本人から見ても、「京都」という場所は歴史的かつ宗教的で、非常に趣がある場所だと言えよう。
ましてや海外からはどう映ることだろうか?
日本そのものが「東洋の神秘」、「ジパング」などと呼ばれたことからも想像できるように、なんとも言いがたい、得体の知れない映像を彼らは思い描くかもしれない・・・。
そう、まるで手が10本ぐらいある仏像の格好をした選手が、呪文を唱えながら11人でプレーしているかのような・・・。
そういう意味で、その京都サンガのかもしだす真の「不気味さ」は、今の得体の知れないプレースタイルがどうこういう以前に、「京都」という場所を拠点にした時点でそもそも備わっている「天性の不気味さ」かもしれないな・・・。
そう考えると、この京都サンガのつかみどころのない「不気味な強さ」は、むしろ国際試合でこそ、より際立つ可能性は十分ある。
彼らの作り出す「神懸かり的ディフェンス」という現象は、「神」の大地であるここ「京都」においては、窮地に追い込まれた相手に対して、ある種の超常的幻想をもたらすことも大いに考えられるのだから・・・。
そう、日本人が思っている以上に・・・。
京都サンガの順位は現時点で10位とはいえ、まだまだJ1リーグは半分を折り返したばかり。
本格化した感がある京都サンガには、この後もおそらくナメてかかってくる上位勢をバッタバッタなぎ倒してくれることを、今後も期待することとしよう。
そう、どことなく不気味な、いや神秘的な、「神懸かり的ディフェンス」によってな!
京都サンガF.C. ホームユニフォーム
初めてコメントさせて頂きます。
これまでホームで7勝3敗、アウェイで5敗4分け…のチームが上位に進出出来るほどJも甘くないですよね。ホームでの勝率は立派ですがアウェイで未だ未勝利って><。後半戦の巻き返しに期待したいです。
by 白 (2009-07-30 23:30)
はじめまして、白さん。
訪問&コメントありがとうございます。
なるほど、ホームでの強さが際立っているのですね、京都サンガは。
こんなとこにも、京都という地の神秘性が・・・考えすぎか(笑)
個人的には、ここ数戦の京都サンガの強さはフロックではないと思ってるんですよね。
今の京都サンガの鉄壁守備からのカウンターサッカーは、むしろアウェイでこそはまりそうな気もするので、本格化した感のある今なら、また違った結果も期待できるんじゃないでしょうか。
鹿島アントラーズの独走にストップをかけるためにも、「上位キラー」として大躍進してくださるよう、京都サンガさんにはぜひお願いしますよ!
by がっとーりお (2009-07-31 05:34)