名古屋グランパスの“ジーザス・クライスト” [J1]
J1第18節・名古屋グランパスVS京都サンガの試合は1-1の引き分け。
我が名古屋グランパスとしては、FC東京戦での2連敗をここで食い止める形となった。
それにしても、今日はいつもの名古屋グランパスとは違った。
なにしろ、パスがまわるわ、まわるわ・・・。
たった1人の選手が退き、たった1人の選手が新たに加入するだけでここまで変わるものなのか、サッカーって・・・?
そう、言うまでもない。
カタールへのオイルマネー移籍が決まり、低迷するグランパスをあまりにも早く見捨てたダヴィに代わって、今日がJリーグデビュー戦となった、オーストラリア代表FW、ジョシュア・ケネディ(Joshua Kennedy)だ。
このケネディという選手。
正直、僕は見誤っていたと言っていい。
ケネディのプレーそのものは、日本代表VSオーストラリア代表戦でしか見たことはなかった。
一番最近の試合では、先日の南アフリカ・ワールドカップ・アジア最終予選、敵地メルボルンクリケットグラウンドでのアウェイ戦。
身長194cmの長身とは言いながらも、日本代表のCB、闘莉王(トゥーリオ)に高さでも完全に競り負けており、おせじにもスゴいFWなどとは思えない・・・そういう印象しかなかったのだ。
ところが、今日の京都サンガ戦でのケネディときたらどうだ?
ヘディングは高くて巧いわ、体は強いわ、そして何より足元のプレーが思っていた以上に巧いわ・・・。
はっきり言おう。
闘莉王(トゥーリオ)は、よくこのケネディをおさえたな・・・。
ちょうどダヴィと入れ替わりで退団して、現在は清水エスパルスでプレーしている元ノルウェー代表、フローデ・ヨンセンとほとんど瓜二つと言っていいんじゃないだろうか、ケネディは。
さすがは、ドイツ・ブンデスリーガで8年間プレーしていただけのことはある。
それにしても、まさかここまで巧いとは・・・。
おかげでグランパス全員の動きが見違えてしまったよ・・・。
阿部翔平はこれまで以上に左サイドのオーバーラップからのクロスが光っていた。
これまで守備に徹していた中村直志は、急に果敢に攻撃参加するようになった。
そして今日、やっと右サイドバックのポジションを田中隼麿から奪還したと言っていい竹内彬が、やはり鬼のようなオーバーラップを嵐のように繰り返すこと繰り返すこと・・・。
その風貌どおり、まさしくケネディはグランパスのジーザス・クライストと言えよう。
試合後のピクシー(ストイコビッチ監督)はコメントはどうだ?
「ハードワークして試合をフルに支配していた。悪いのは結果だけ。サッカーは奇妙なものだ。」
引き分けという結果で笑顔こそなかったものの、試合内容そのものには満足していたようだ。
そりゃそうだろう。
見てる僕らサポーターでさえ明らかに分かるほど、劇的変化を遂げていたもの、名古屋グランパス・・・。
中には、こう思う人もいるかもしれない。
「11位の京都サンガ相手に引き分けでしょ?全然変わってないじゃん、グランパス」・・・と。
たしかにグランパスが中盤を完全に支配していただけに、「京都サンガなんてたいしたことないじゃん」と、一見、思いがちになる。
しかし、この京都サンガのディフェンスラインを侮ることなかれ。
京都サンガのCBにはとんでもない男がいるのだ。
そう、水原三星(スウォンサムスン)ブルーウィングスで韓国Kリーグチャンピオンという肩書きを背に、今期から移籍した、韓国代表DF・李正秀(イ ジョンス)だ!
Jリーグ・オールスターメンバーの一員として、すでにオリベイラ監督から2009年JOMOカップにも選出されているほどの李正秀(イ ジョンス)・・・。
それだけに、京都サンガサポーターとしての期待も高いに違いない。
事実、その李正秀(イ ジョンス)のクォリティーの高いプレーに、グランパスの圧倒的攻撃が最後の最後でほとんど止められてしまったよ・・・。
空中戦が強い。
スピードがある。
プレスも激しい。
そして、なんといっても、よみがスゴすぎる!
試合を見ながら思ったものだ。
こりゃ、グランパスは簡単には得点できないぞ・・・と。
そして、もう1人のCBが、オリンピック日本代表でキャプテンを務めた水本裕貴。
こちらも李正秀(イ ジョンス)に負けず劣らずのディフェンス能力で、やはりグランパスの攻撃の大きな壁として立ちはだかっていた。
ケネディのヘディングとの競り合いに負けてゴールこそ許してしまったが、それ以外の面では完全無欠の守備を誇っていたと言えるだろう、水本も。
なにより、このクオリティーが高い2人のセンターバックが繰り出すディフェンスにおけるコンビネーションは、Jリーグきっての無敵のディフェンスラインと言っても過言ではない。
なるほど、劇的変化を遂げたグランパスが1得点しかできなかったのも大いにうなずける!
京都サンガも、さすがは11位のチームということだ。
おそらく、この鉄壁の2人のディフェンスラインのおかげで11位に君臨できているのだろう。
よくよく状況を冷静に考えれば、「落ち目のグランパス」相手に勝点3を獲りたかったのは京都サンガのほうであって、引き分けで悔しさを見せているのは、むしろ京都サンガのほうだと思うのだ。
これが絶好調時のグランパスならまだしも、ここまで「6連敗+2連敗」という散々たる戦績のグランパスだということを、サポーターとして忘れてはいけない。
そういう状況を考えれば、この日の引き分けは「値千金の勝点1」だったとも言えよう。
なにはともあれ、この先に希望の光が見え始めた名古屋グランパス。
今日のような試合を繰り返していけば、この先は悪くなっていくことなど、もうありえないだろう。
さいわい、次の対戦相手である浦和レッズは、なんとリーグ14連敗中の大分トリニータに敗れてしまったらしい。
これは相当なショックなはずだぞ、浦和レッズは・・・。
ならば、今度はそのショックを受けたレッドデビルを狩る側にまわってやろうじゃないか、グランパスよ!
この浦和レッズ戦こそ、たとえグランパスが絶好調でも勝てるかどうか分からないほど強大なチームなのだ。
ならば勝とうなどという傲慢な考えを捨てて、引き分け狙いで相手を動揺させてしまう戦法をとろうよ。
そしてあわよくば漁夫の利を得たカウンター攻撃で、理不尽な世の中を象徴した1-0でのグランパスの勝利・・・。
そんな結末を迎えることができたら最高だ。
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我が名古屋グランパスとしては、FC東京戦での2連敗をここで食い止める形となった。
それにしても、今日はいつもの名古屋グランパスとは違った。
なにしろ、パスがまわるわ、まわるわ・・・。
たった1人の選手が退き、たった1人の選手が新たに加入するだけでここまで変わるものなのか、サッカーって・・・?
そう、言うまでもない。
カタールへのオイルマネー移籍が決まり、低迷するグランパスをあまりにも早く見捨てたダヴィに代わって、今日がJリーグデビュー戦となった、オーストラリア代表FW、ジョシュア・ケネディ(Joshua Kennedy)だ。
このケネディという選手。
正直、僕は見誤っていたと言っていい。
ケネディのプレーそのものは、日本代表VSオーストラリア代表戦でしか見たことはなかった。
一番最近の試合では、先日の南アフリカ・ワールドカップ・アジア最終予選、敵地メルボルンクリケットグラウンドでのアウェイ戦。
身長194cmの長身とは言いながらも、日本代表のCB、闘莉王(トゥーリオ)に高さでも完全に競り負けており、おせじにもスゴいFWなどとは思えない・・・そういう印象しかなかったのだ。
ところが、今日の京都サンガ戦でのケネディときたらどうだ?
ヘディングは高くて巧いわ、体は強いわ、そして何より足元のプレーが思っていた以上に巧いわ・・・。
はっきり言おう。
闘莉王(トゥーリオ)は、よくこのケネディをおさえたな・・・。
ちょうどダヴィと入れ替わりで退団して、現在は清水エスパルスでプレーしている元ノルウェー代表、フローデ・ヨンセンとほとんど瓜二つと言っていいんじゃないだろうか、ケネディは。
さすがは、ドイツ・ブンデスリーガで8年間プレーしていただけのことはある。
それにしても、まさかここまで巧いとは・・・。
おかげでグランパス全員の動きが見違えてしまったよ・・・。
阿部翔平はこれまで以上に左サイドのオーバーラップからのクロスが光っていた。
これまで守備に徹していた中村直志は、急に果敢に攻撃参加するようになった。
そして今日、やっと右サイドバックのポジションを田中隼麿から奪還したと言っていい竹内彬が、やはり鬼のようなオーバーラップを嵐のように繰り返すこと繰り返すこと・・・。
その風貌どおり、まさしくケネディはグランパスのジーザス・クライストと言えよう。
試合後のピクシー(ストイコビッチ監督)はコメントはどうだ?
「ハードワークして試合をフルに支配していた。悪いのは結果だけ。サッカーは奇妙なものだ。」
引き分けという結果で笑顔こそなかったものの、試合内容そのものには満足していたようだ。
そりゃそうだろう。
見てる僕らサポーターでさえ明らかに分かるほど、劇的変化を遂げていたもの、名古屋グランパス・・・。
中には、こう思う人もいるかもしれない。
「11位の京都サンガ相手に引き分けでしょ?全然変わってないじゃん、グランパス」・・・と。
たしかにグランパスが中盤を完全に支配していただけに、「京都サンガなんてたいしたことないじゃん」と、一見、思いがちになる。
しかし、この京都サンガのディフェンスラインを侮ることなかれ。
京都サンガのCBにはとんでもない男がいるのだ。
そう、水原三星(スウォンサムスン)ブルーウィングスで韓国Kリーグチャンピオンという肩書きを背に、今期から移籍した、韓国代表DF・李正秀(イ ジョンス)だ!
Jリーグ・オールスターメンバーの一員として、すでにオリベイラ監督から2009年JOMOカップにも選出されているほどの李正秀(イ ジョンス)・・・。
それだけに、京都サンガサポーターとしての期待も高いに違いない。
事実、その李正秀(イ ジョンス)のクォリティーの高いプレーに、グランパスの圧倒的攻撃が最後の最後でほとんど止められてしまったよ・・・。
空中戦が強い。
スピードがある。
プレスも激しい。
そして、なんといっても、よみがスゴすぎる!
試合を見ながら思ったものだ。
こりゃ、グランパスは簡単には得点できないぞ・・・と。
そして、もう1人のCBが、オリンピック日本代表でキャプテンを務めた水本裕貴。
こちらも李正秀(イ ジョンス)に負けず劣らずのディフェンス能力で、やはりグランパスの攻撃の大きな壁として立ちはだかっていた。
ケネディのヘディングとの競り合いに負けてゴールこそ許してしまったが、それ以外の面では完全無欠の守備を誇っていたと言えるだろう、水本も。
なにより、このクオリティーが高い2人のセンターバックが繰り出すディフェンスにおけるコンビネーションは、Jリーグきっての無敵のディフェンスラインと言っても過言ではない。
なるほど、劇的変化を遂げたグランパスが1得点しかできなかったのも大いにうなずける!
京都サンガも、さすがは11位のチームということだ。
おそらく、この鉄壁の2人のディフェンスラインのおかげで11位に君臨できているのだろう。
よくよく状況を冷静に考えれば、「落ち目のグランパス」相手に勝点3を獲りたかったのは京都サンガのほうであって、引き分けで悔しさを見せているのは、むしろ京都サンガのほうだと思うのだ。
これが絶好調時のグランパスならまだしも、ここまで「6連敗+2連敗」という散々たる戦績のグランパスだということを、サポーターとして忘れてはいけない。
そういう状況を考えれば、この日の引き分けは「値千金の勝点1」だったとも言えよう。
なにはともあれ、この先に希望の光が見え始めた名古屋グランパス。
今日のような試合を繰り返していけば、この先は悪くなっていくことなど、もうありえないだろう。
さいわい、次の対戦相手である浦和レッズは、なんとリーグ14連敗中の大分トリニータに敗れてしまったらしい。
これは相当なショックなはずだぞ、浦和レッズは・・・。
ならば、今度はそのショックを受けたレッドデビルを狩る側にまわってやろうじゃないか、グランパスよ!
この浦和レッズ戦こそ、たとえグランパスが絶好調でも勝てるかどうか分からないほど強大なチームなのだ。
ならば勝とうなどという傲慢な考えを捨てて、引き分け狙いで相手を動揺させてしまう戦法をとろうよ。
そしてあわよくば漁夫の利を得たカウンター攻撃で、理不尽な世の中を象徴した1-0でのグランパスの勝利・・・。
そんな結末を迎えることができたら最高だ。
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